うまさいと

お馬さんは好きですか?

血は受け継がれ、歴史は繰り返す。

2005-07-19 01:52:12 | 競馬
Irish Oaks(IRE G1 T12f)をShawandaが圧勝した件について。

1番人気はMontjeu産駒のDash to the Topでしたが、勝ったのはShawandaということです。昨日もコメントに書きましたし、くろうまさん@Darkhorse Runsにもコメントしていただいております。そして、今日は巡回中にbosrashamさん@海外競馬のエントリを見たのです。そうそう、これがあるから競馬はやめられない、と思うわけです。

少し補足しますと、今年の欧州ではMontjeu(モンジュー)産駒がガンガン暴れまわっておりました。代表例だけでも示しますと
Derby S.(GB G1 T12f10y:英ダービー)のMotivator
Irish Derby(IRE G1 T12f:愛ダービー)のHarricane Run
Grand Prix de Paris(FR G1 T2400m:パリ大賞典)のScorpion
といった具合です。

さて、Montjeuはご存知の通り、日本から長期遠征していたエルコンドルパサーと99年のPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m:凱旋門賞)において死闘を繰り広げ、その後Japan Cup(JPN G1 T2400m)に挑戦し、スペシャルウィークの4着に敗れています。

ここまでは至極有名なお話なのですが、その後どうなったのか、というのはいまいちメジャーではないのかもしれないな、と。詳しくは有芝まはる殿下@殿下執務室に詳しいのですが、そこでサラッと触れてる部分をこちらで少しだけ補足ということで。

MontjeuはJapan Cupで4着の後、古馬になったMontjeuはTattersalls Gold C.(IRE G1 T10f110y:タタソールズゴールドC)から始動しここを快勝。地元フランスに戻っての一戦、Grand Prix de Saint-Cloud(FR G1 T2400m)で危なげなく5馬身差の圧勝をしてみせ、Dubai Millennium(ドバイミレニアム)とのマッチレースの話も持ち上がりました。これは結局実現しませんでした(賞金面での折り合いだったのか、Dubai Millenniumの怪我が原因だったのかは忘れました)が、順風満帆といった具合で上半期の王座決定戦、King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f:Kジョージ)に臨みます。ここには日本から、皐月賞1着、日本ダービーでハナ差の2着だったエアシャカールが挑戦していましたが、結果は8馬身と少し離された5着でした。2着には本格化前のFantastic Light, 3着はDaliapourということで、強敵不在だったとも言えますが、Montjeuは貫禄の勝利をおさめ、古馬世代には敵はいないことを証明しました。

秋はPrix Foy(FR G2 T2400m)から始動します。ここでのタイム2.32.80は同日に行われた3歳馬のPrix Vermeille(FR G1 T2400m)でのVolvoreta(ヴォルヴォレッタ)の2.26.30, Prix Niel(FR G2 T2400m)でDerby S., Irish Derbyの覇者Sinndar(シンダー)が叩き出した2.26.40を大きく下回るもので、古馬になってからは解消気味でしたが、3歳馬の時に持ち上がった「時計が速くなると駄目なのでは?」という疑問を再び蒸し返すことになった、という記憶があります(といってもJapan Cupでは2分26秒前後で走ってはいますが)。そして、その不安通りにArc本番ではSinndarの2.25.8という高速タイムの前に4着に敗れてしまいます。そこまでは私のきっちりした記憶がある(つまりはサラブレ辺りでもフォローされてた)のですが、その後は13日後のChampion S.(GB G1 T10f:英チャンピオンS)でも強行軍が祟ったのか、Kalanisiの2着に敗れました。このKalanisiはGiant's Causewayの前にEclipse S.(GB G1 T10f7y), International S.(GB G1 T10f88y)と連続2着で、Montjeuをやぶっての大金星となります。1番人気で臨んだBreeders' Cup Turf(USA G1 T12f)でも最後方から追い上げるも、往年の力は既に無く、Kalanisiの7着に敗れました。

あとは殿下が書かれているように、Coolmore関係でこの戦績にしては、同年のGiant's Causewayの輝きに比べると微妙にエリートコースからは外れた道筋を辿っていましたが、初年度産駒がいきなりブレイク。今年の3歳戦は、上にこっそりちりばめたDubai Millennium, Giant's Causeway, そして今回のSinndarとこの辺りの世代のトップホースの初年度産駒の豪華競演となっています。

Dubai Millenium(Dubawi)とMontjeu(Motivator)の叶わなかったマッチレースはDerby S.で仔達が実現し、上半期の3歳戦で印象に残るパフォーマンスはGiant's Causewayの仔(Shamardal)のG1の3連勝だったと。そしてMontjeu(Harricane Run, Scorpion+Dash to the Top)の快進撃を止めたのはSinndar(Shawanda)だったと。現役時代に火花を散らしてぶつかりあった、そんなお馬さん達の第二の闘い。

私にとってはこれこそが競馬です。血のロマン。

私が日本の競馬にこの分野での魅力(日本競馬自体は大好きです)が少し足りないと思ってしまうのは、例えばオグリキャップ、スーパークリーク、イナリワンなり、スペシャルウィーク、グラスワンダー、エルコンドルパサーなりの子供が火花を散らしあってくれることがあまり無いからなのかもしれないですが。Japan CupでMotivator, Harricane Run, Scorpionを、シーザリオとインティライミが迎え撃ち、ヴァーミリアンとアイルラヴァゲインが飛んでくる・・・そんな夢を見ることができるのも、また競馬ですね。


今日は大して意味の無いエントリかもしれない、と思うけど、でも、それが自分らしさであるわけだろうなと思うんですよね。ということで、全くニュース的な情報ではないですが、この辺りで。

蠍は最古のクラシックへ。

2005-07-18 00:20:59 | 競馬
Irish Oaks(IRE G1 T12f)はShawanda。Sinnder産駒ですな。おめでとう。あぁそういえば、現役時代のMontjeuに土をつけたのはPrix de l'Arc de TriompheでのSinnderだったか。懐かしいですな。Mona Lisaはまた3着・・・。2着はラジオでは聞き取れなかったよorz

SCORPION HANDED LEGER MISSION(sporting life)

話題は変わって新装成ったGrand Prix de Paris(FR G1 T2400m:パリ大賞典)の勝ち馬であるScorpionの陣営が秋の目標をSt. Leger S.(GB G1 T14f132y: 英セントレジャー)とすることを発表しました。既に6-4のオッズ(2.5倍)がつけられているようです。

Grand Prix de ParisではLongchampの2400mの不滅の大レコードと言われる(私はそう思ってます)97年のPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)でのPeintre Celebreがマークした2.24.6を8年振りに更新する2.24.3のタイムが出ました。ということで、秋の最大の目標としてはPrix de l'Arc de Triompheで決まりだと思ってはいたのですが。ScorpionはIrish Derby(IRE G1 T12f)でHarricane Runの2着に敗れた時から「秋はSt. Legerっぽい」という噂はどこかで流れていた気はするのですが、本当に行くのねぇ。今年のSt.Legerは面白いことになりそうだ。Harricane Runとのつかいわけとは言っても、Longchampであれだけのレースをしたお馬さんを出さないわけはないだろうし、とするとやはりSt. Leger→Arcということになるんだろうねぇ。長距離レースの復権の第一歩はなりますかしら。個人的にも注目のレースになりそう。

静寂に包まれて。

2005-07-17 14:57:39 | 競馬
Stop the Music, Sire of 44 Stakes Winners, Dies at 35(bloodhorse)

Stop the Musicが亡くなりました。老化による衰弱のために、安楽死処分がとられた模様です。35歳でした。今年のKentucky Derby(USA G1 D10f: ケンタッキーダービー)を制したGiacomo(ジャコモ)の母の父として名前を思い出される方も多いのではないかと。現在broodmare sireのランキング24位ということですか。といっても、Giacomo以外に何がいるかと言われてもわかりませんが。

Stop the Musicは父Hail to Reason, 母Bebopper(父Tom Fool)(F11-g)で現役時代は30戦11勝、同期にSecretariatとForegoがおりまして、彼にとってはmisfortune(不運)だったと書いてありますか。Secretariatは72, 73年の、Foregoは74, 75, 76年のHorse of the Yearであり、不世出の稀代の歴史的名馬だったということはありますね。

2歳時はFuturity S.(USA D6.5f), Champagne S.(USA 8f), Laurel Futurity(USA 8.5f)と3レース続けてSecretariatと勝ったり負けたりの好勝負・・・と言いたいところなのですが、Stop the Musicは2レース目のCampagne S.では1着も、実はSecretariatの進路妨害による繰り上がり1着だったりします。Futurity S.では1 3/4馬身差、Laurel Futurityでは8馬身差の完敗を喫していますねぇ。この年にはSaratoga Special S.も勝ってます。

注). アメリカでグレード制が施行されたのは73年から(だと思う)。

3歳時はDwyer H.(USA G2 D10f)で勝利をおさめ、Travers S.(USA G1 D10f), Withers S.(USA G2)でも2着。古馬になってからは、目立つところでは75年のMetropolitan H.(USA G1 D8f)でGold And Myrrhの2着、Forego相手には74年のVosburgh H.(USA G2 D7f), 75年のCarter H.(USA G2 D7f)で2着、75年のBrooklyn H.(USA G1 D10f)で3着しています。

種牡馬入りしてからの代表産駒はTemperence Hillでしょうか。80年のBelmont S.(USA G1 D12f), Travers S.(USA G1 D10f), Jokey Club Gold C.(USA G1 D12f)を制してEclipse Awards 3yo coltに輝きました。81年にはSuburban H.(USA G1 D10f)なども制しています。

Stop the MusicはTemperence Hill, Music Merci, Dontstop Themusic, Missy's Mirageなどの17頭のgrade stakes winnersを含めた44頭のblack type winners(stakes winner)を輩出したということです。日本ではジムカーナ、ニシノエトランゼなどでしょうか。

Stop the Music産駒の種牡馬成績はCure the BluesがJCを勝ったLe Glorieuxを輩出。最近では母の父としてCajun Beatを送り出しています。他にもたくさん挙げられるのでしょうが、今日はこれ位で。

いざ、新天地へ。

2005-07-14 00:40:27 | 競馬
Horse of the Year Favorite Trick to stand in New Mexico(Thoroughbred Times)

私も手抜き。

ということで、97年のEclipse Awards as Horse of the YearとChampion two-year-old maleに輝いたFavorite TrickがNew Mexicoに向かいますよ。競走年齢に達したのはまだ4世代ですか。新天地でも頑張ってくれるといいなぁ。ってか、数年後にはふてきさん@異端血統最前線のところで産駒の活躍が華々しく報じられるといいですねぇ。

アメリカではまずWalmac International(牧場名かしら?)にいたらしく、99年には$30,000の種付け料をとっていましたが、産駒がデビューした02年は$20,000、03年は$10,000、04年は$7,500と減り続け、今年はCloverLeaf Farms IIに移って種付け料は$5,000となっていました。

代表産駒は03年のSan Vicente S.(USA G2 D7f)で2着したSum Trickというところなんでしょうか。うぅむ、ちょいと淋しいか。

これが彼にとって栄転なのか左遷なのかは数年後にわかることなんでしょうねぇ。

どーぴんぐかっこわるい!

2005-07-12 22:35:31 | 競馬
ちょっと病んでるので特化した記事でも。

追記。だめだ、画像の表示がうまくいかないよ。何とかする。


Rapid Proof disqualified from Mervin Muniz victory(Thoroughbred Times)

ということで、ニッチなところに潜入。誤訳続きで自信を無くしたのさ、うふふorz
umatonekoさん@海外競馬ニュース(主に北米)を見て、ちょっぴり気になったので。Rapid Proofから禁止薬物が検出されたというお話。同時にMervin Muniz Jr. Memorial H.(USA G2 T9f)の勝ちもなくなっちゃったと。重賞勝ち馬から検出というのは由々しき問題ではないかな。でも、LasixやMilk Shakeの話題で盛り上がってるドーピングにちょっとでも詳しくなれるかなぁ。


今回(といっても3週間も前だけど)みつかったのは副腎皮質ステロイドであるデキサメタゾン(corticosteroid dexamethasone)ということですが、私は薬学系ではないのでステロイドとかまるっきりわかんない。ほんとはアンダーザミントさん@アンダーザミント、馬と歩く。に出張ってもらえれば一番なのですが。またお馬さんと歩き出す位に調子が良くなられましたら、頼んでみようかしら。ということでまずは私と一緒に化学のお勉強から。


ステロイド」というと、てっきり「筋肉増強剤」のことだと思ってしまいがち(私はつい最近までそう思っていましたが何か?)ですが、実はそうではなくてもうちょっと構造的なところからお話しなければいけなくなるかなと。実はコレステロール(cholesterol)もステロイドの一種なのですよ。ただ、コレステロールの方が一般名称になってしまいがちだけど。

とりあえず言葉の説明としまして「ステロイド(steroid: 次からはこっちで表記)は自然界に豊富に存在しており、多くの誘導体が生理活性をもっている。しばしば生化学的な活性を調節するホルモン(hormone)としても作用する」ということです。

次は構造的な説明。steroidとはそもそもcyclopentahydrophenanthreneの誘導体(ちゅーことは、phenanthreneにcyclopentaneがくっついていると)の総称でして、もう少し詳しく言いますとcyclopentano-perhydrophenanthrene核を持っているということです。これは3つのイス型cyclohexaneと1つのcyclopentaneがつながった構造だということですが、読むだけじゃ想像はできないはずなので画像をいれてみるみる。



例えばこんな感じ。この画像でR=Hならばepiandrosteroneというステロイドになります。噛み砕いて言いますと、こういったステロイドさん達がみんな持ってるものは、左からA, B, C, D環と呼ばれる3つの六員環(環を構成する原子が6つ)と1つの五員環(同じく5つ)を持つというのが最低条件みたいな気配です。そして、どこにどういった置換基があれば大体こんな効果が出るよ、とか予想がつくこともあるらしい。それと、人間とそれ以外の動物が同じ効果の時もあれば、全く違う時もあったりと、それぞれにかなりややこしい様子です。あと、立体的なことについては苦手なので許して。

例として、上図のepiandrosteroneから水素を二つ抜いてしまうと



dehydroepiandrosterone(DHEA)と呼ばれるものになりまして、こちらは人間の身体のほぼどの組織にでも含まれているコレステロールを除けば、最も多く存在しているステロイドホルモンであり、かつ人間の身体で合成されているものです。このDHEAは抑鬱状態の改善などの効果が見られるとのことですが、日本ではまだ売ってないのかな。よくわからんです。

ちなみに上述の体内で最も多く存在するステロイドであるコレステロールは



こんな感じ。ね、ちゃんとこの構造持ってるでしょ?

とまぁ一般的な話はここまで。私はその筋の専門家ではないので、詳しいことは全く知りません。えぇ、合成さえもわかりませんよ。


で、ようやく今回のdexamethasoneの話にうつります。まずdexamethasoneの構造なんですが



こんな感じと。これだけじゃ詳しい説明はできないので参考になるところを探しましょうか。


おぉ、いいサイト発見。
ステロイド剤の基礎知識
デキサメタゾン(デカドロン錠etc.)
デキサメタゾン
ちゃんと今回のdexamethasoneについて扱っていらっしゃるので参考に。人間だと主に軟膏だったりするのかな。アトピー性皮膚炎などを中心に、幅広い用途で使われている模様です。2年ほど前に食品に混入していた事件もあったようですねぇ。

さてさて、お馬さんにはどんな効能があるのでしょうか。ということでこんなのがあった。
成分:デキサメタゾン
詳細情報(デキサメサゾン懸濁注)
というようにお馬さんに対しては「関節炎、筋炎、腱炎、腱鞘炎」などに効果があるようです。どこのお薬にしても大体同じか。
発掘!やくやく大事典
なども注目すべきことを書いているみたいです。薬学の本を見せていただくと、やはり「炎症を抑える」ってなことを書いてありました。

競走中の効果は勿論、一時期は
「馬に対する脅威と闘う」AAEP年次総会の話題(JAIR)
の中で取り上げられているように、西ナイルウイルス感染症にも効果があるのではないかとも言われていたようです。

なんでわざわざ図を入れたかというと、その方がインパクトがあるかなとか思ったから。ただそれだけ。


ということで、Dexamethasoneの分類や副腎皮質ホルモンなどの一般的な話はまた次回。

日本に売り込みにやってきます。

2005-07-09 00:32:46 | 競馬
トラセンに「ニュース」なのか「コラム」なのか、どちらでトラバを発射するか迷ったわけですが。

Ramsey talks horses at Kentucky Farm Managers Club meeting(Throughbred Times)

ということで、Roses in May, Kitten's JoyなどのオーナーであるKen Ramsey氏が、今週の月曜日に行われたFirecracker Breeders' Cup H.(USA G2 T8f)を勝ったKitten's Joyの今後のローテーションを語りましたとさ。

が、ハードなローテーションだねぇ。

8/13 Arlington Million(USA G1 T10f)

10/2 Prix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)

10/29 Breeders' Cup Turf(USA G1 T12f)
or
11/1 Melbourne C.(AUS G1 T3200m)

11/27 Japan Cup(JPN G1 T2400m)

という感じ。

"If we can pull off the Arc, it would be a real feather in our cap," Ramsey said. "It’s a very hard race to win. No medication whatsoever. It’s run counter-clockwise. My stable wins 25% of its races, but that means we lose three out of four, and this very likely could be one of those three."

「もし凱旋門賞制覇を成し遂げることができればとても名誉なことだね。凱旋門賞を勝つことは非常に難しいんだ。薬物を少しもつかっちゃだめだからね。それに、時計回り(アメリカは反時計回り)だし。私のお馬さんは25%の確率で勝てるんじゃないかな。でも、それは4回中3回負けることを意味しているんだからね。で、多分この3回の内の一回になっちゃうんだろうしなぁ(ここの訳も微妙)。」


この薬物発言は微妙だなぁ。つい先日も1972さん@あさ◎のエントリを読ませていただいたところですし、結構軽はずみな発言はまずいかもねぇ。といっても、ここではラシックスを指しているんでしょうけれど。


一方Roses in Mayは

8/6 Whitney H.(USA G1 D9f)

10/6 Hawthorne Gold C.(USA G2 D10f)

10/29 Breeders' Cup Classic(USA G1 D10f)

11/26 Japan Cup Dirt(JPN G1 D2100m)

といったところですか。そして、

The Japanese had a yen for (Roses in May), and I got several of their yen," said Ramsey, laughing.

ですよ。笑ってる。意訳すると

「その日本人(購買者)は(Roses in Mayが)来ることを切望しているんだ。そして、私はその熱意を受け取ったということだよ」

色々と解釈のことでご教授いただいたんですが、こういった感じかなぁ。「yen(熱望)」と「yen(円)」をかけてる辺り、アメリカンジョークかねぇ。

"We plan on letting the Japanese gentleman help lead us into the winner’s circle on November 26 over there," Ramsey said of the yet-to-be-named buyer.

「我々の計画では、Japanese gentlemanにJapan Cup Dirtのウィナーズサークルに連れて行ってもらうことになってるんだよ」
ということで、まだ権利の80%の購買者のお名前は明かしてくれないわけですねぇ。某O氏だという噂が流れていますが。


ふぅ。こんな凄いお馬さん二頭も持ってたらいいなぁ。ってか、Kitten's Joyも売り込みにきてるんだろうな。

05年「英・愛・仏」の3歳路線を浅く広く振り返る(後半)。

2005-07-06 00:17:33 | 競馬
昨日の続きで今日は後半。

Derby S.の前日に行われるこちらは牝馬の大舞台であるOaks S.(6/3 GB G1 T12f10y)。ここではEpsomの長い長い直線を先に抜け出したEswarah(エスワラ)*14が地力で後続を抑えて快勝。母Midway Ladyも86年にOaks S.を制しており、親仔制覇となりました。同率で一番人気に推されたVirginia Watersは後方から追い込むも4着に敗れました。

いつまでも永遠の輝きを放ち続けるThe DerbyことDerby S.(6/4 GB G1 T12f10y)は、1番人気のMotivatorの主戦であるJ Murtagh騎手が直前に騎乗停止を喰らい万事休す。代理はD Holland騎手に決まって、と思いきやMurtagh騎手のアピールが認められてDerby S.には騎乗できることに。万全の態勢で臨んだMotivatorにはもう何も言うことがありません。先行してあっさり抜け出して他馬をぐいぐいと引き離し、最後は独走態勢で抑え気味ながらも5馬身差の大楽勝。Racingpost紙の見出しにもなった「How Far ?」という言葉もしゃれにならない位の圧勝でした。2着にはWalk in the Parkが入り、Montjeu産駒のワンツー。3着に入ったDubai Millenniumの仔Dubawiは父の無念を少しだけ晴らしたというところでしょうか。また直前まで1番人気を争っていたBallydoyle期待のGypsy King(ジプシーキング)*15は5着でした。

今年から距離短縮のPrix du Jockey Club(6/5 FR G1 T2100m)の1番人気は前哨戦圧勝の正統派ステイヤーHurricane Run(ハリケーンラン)*16。2番人気はギニー路線からシフトしてきたShamardalという一騎打ち模様。ここを僅差で逃げ切ったのはShamardalの方でした。勿論2着はHurricane Runでしたが、どうやらかなりヨレていた模様で、距離もここでは少し短いということで、Irish Derbyに向かうことになります。逆にShamardalは距離をまた短縮して、本来最も適していると考えられていたマイル戦へ、つまりRoyal Ascot Meetingへと向かいます。

最も華やかな牝馬の祭典、Prix Diane(6/12 FR G1 T2100m)は、先行して抜け出したDivine Proportionsが歴代でもかなりの好時計で圧勝。3馬身差の2着にはここでも再びArgentinaが入り、後方から突っ込んできた横山典騎手騎乗のPaitaは3着に終わり、Divine Proportionsの強さが際立ったレースになりました。そういえば、半兄Whipper(血統的には全兄といっても差し支えないでしょうが)は同日に人気で負けています。というか今年は負け続け。夏に少し兄妹対決が観てみたいですが。また、レース中に2番人気のVadawinaは故障を発症していた模様でどうやら引退か。


Royal Ascot Meeting at Yorkにて2つの3歳G1が行われました。St. James's Palace S.(6/14 GB G1 T8f)ではShamardalが3馬身差の逃げ切り圧勝。一時はDubawiとの二頭出しとRacing Postのトップを飾りましたが、落ち着くところに落ち着いたと。出遅れたAd Valoremが2着, 3着にはOratorioと2歳時の有力馬が入りました。UAE Derby(UAE G2 D1800m)の9着惨敗や、以前2戦のタイムなどから「あんまり強くないのでは?」という噂をG1の3連勝をもって、自力で封じ込める結果となりました。L Dettoriが騎乗停止でShamardalに跨ったK McEvoyはこのお馬さんの評価をさらに上げた良い仕事だったといえるでしょう。

牝馬のマイル戦Coronation S.(6/17 GB G1 T8f)はMaids CausewayとKaren’s Caper(カレンズケーパー)*17が2f近くに渡って壮絶な一騎打ちを繰り広げました。落鉄の末に勝利をものにしたのは、道中ピッタリ内埒沿いを進んだMaids Causewayでした。K Fallonが選択して人気になっていたDamsonは7着、そしてK Fallonに捨てられた形になったVirginia Watersは意地で6着に入ったと。こんなところでも壮絶な争いが繰り広げられていました。また、3着に入ったのは未勝利のMona Lisa(モナリザ)で、このお馬さんは未勝利ながらにこちらも壮絶なローテーションで走っています。

上半期3歳牡馬戦の最後を飾るIrish Derby(6/26 IRE G1 T12f)はその数日前にCoolmoreにトレードされたHurricane Runが完勝。Prix du Jockey Clubの時は鞍上の乗り方も微妙にまずかった(観てないけど)という噂ですが、K Fallonに乗り替わって、着差は少しでしたがここは完勝といえる内容でした。2着はScorpion(スコーピオン)18*で、このお馬さんもMontjeu産駒。秋は長距離路線を歩むようです。期待が大きかった同じくMontjeu産駒のDerby S.2着馬Walk in the Parkは実質最下位の8着で、Gypsy Kingに至ってはスタート後2fの地点で故障発症、競走中止。肩の骨が折れており、残念ながら安楽死処分となりました。

3歳戦ではありませんが、3歳馬のワンツーということで番外として入れておきたいのがEclipse S.(7/2 GB G1 T10f7y)です。人気の片方であったShamardalが前日に故障発症、即引退が決定しました。そんな中で行われたこのレースは10fでも通用するスピードを見せたいというMotivatorで決まりという雰囲気でしたが、スローな流れの中、2番手から直線で先頭に立ったMotivatorを、文字通り豪脚一閃、Oratorioが中団から差し切りました。Motivatorはやはり適する12f路線へ戻り、古馬との対決の舞台NewburyでのKing George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f)へと向かうことになり、反対に「寝るか食べるか以外はレースだけ」とさえ評されたOratorioはSussex S.(GB G1 T8f)で古馬と雌雄を決することになりました。

一連の流れが終わったあとにひっそりと(American Oaks, Durban Julyなどの裏だからしょうがないか)行われたPrix Jean Prat(7/3 FR G1 T1800m)は、St. James's Pakace S.で直前に引退したばかりのShamardalの2着に入っていたAd Valoremが人気を集めましたがここでは直線の不利も堪えたようで5着に敗退。勝ったのはO Peslier騎乗のTurtle Bowl(タートルボウル)*19でした。このお馬さんは前走でPrix de la Jonchere(FR G3 T1600m)を圧勝していましたが、その前はPoule d'Essai des Poulainsの8着であり、やはりShamardalの8~10fでの強さは本物だったということが、Eclipse S., Prix Jean Pratの結果を見てもわかりました。



さてさて、私なりにちょっぴり総括をしますと、まずは新種牡馬の活躍に尽きるのかなと。特にここに出てきた上半期の3歳牡馬G1(Prix Jean Pratを除く)勝利というのは全てGiant's Causeway, Montjeu, Dubai Millenniumという3頭の新種牡馬の産駒によるものです。その上、英・愛・仏のダービーと位置づけられるレースにおいてはMontjeuが英と愛でワンツー、仏でも2着という暴れっぷりでした。

牝馬路線においても、Kingmambo, Unfuwain, Giant's Causeway, Pivotalという4頭の産駒で占められており、KingmamboはPrix de Saint-Cloud(FR G1 T2400m)におけるAlkaasedの活躍や、Unfuwainは半弟のNashwan産駒のBagoがいますし、日本でも同牝系のディープインパクト(母Wind in Her HairはUnfuwain, Nashwanのいとこ)の大活躍がありました。少しむりやりな気もしますが、世界はつながっているということですか。

また、2歳時に高評価をもらった上位のお馬さんが、ほぼそのままスライドする形で3歳クラシック戦線を根こそぎ持っていった感があるのは私だけなのでしょうか。Shamardal, Motivator, Oratorio(クラシックではないですが), Dubawi, Divine Proportionsといった辺りですね。こういう年も珍しいのかもしれないなぁと思います。

そして、牝系に関してもう少しだけ深入りするとF1-lのラインが大活躍したというのが大方としての見方で間違いないかと。Shamardal(3勝), Divine Proportions(2勝), Hurricane Run(1勝)という3頭で上半期に3歳G1を6つも奪取したというのが印象的でしたか。ドイツで活躍しているKönigstiger(コーニスタイガー??教えて・・・)も、引退して種牡馬となったVar(ヴァー)も実はF1-lなのですよねぇ。ということで05年「英・愛・仏」の3歳路線を広く浅く振り返る。を終わりたいと思います。最後まで駄文を読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。


今日もデータ集つけちゃう。

14* Eswarah: Unfuwain×Midway Lady(Alleged), F8-k
05 Oaks S.(GB G1 T12f10y)

15* Gypsy King: Sadler’s Wells×Love for Ever(Darshaan), F12-g
05 Dee S.(GB G3 T10f75y)
5th Derby S.(GB G1 T12f10y)

16* Hurricane Run: Montjeu×Hold On(Surumu), F1-l
05 Irish Derby(IRE G1 T12f)
05 Prix Hocquart(FR G2 T2200m)
2nd 05 Prix du Jockey Club(FR G1 T2100m)

17* Karen's Caper: War Chant×Miss Caerleona(Caerleon), F4-n
05 Nell Gwyn S.(GB G3 T7f)
05 2nd Coronation S.(GB G1 T8f)
05 4th 1000 Guineas S.(GB G1 T8f)

18* Scorpion: Montjeu×Ardmelody(Low Society), F23
2nd Irish Derby(IRE G1 T12f)
2nd Gallinule S.(IRE G3 T10f)

19* Turtle Bowl: Dyhim Diamond×Clara Bow(Top Ville), F16-d
05 Prix Jean Prat(FR G1 T1800m)
05 Prix de la Jonchere(FR G3 T1600m)

05年「英・愛・仏」の3歳路線を広く浅く振り返る(前半)。

2005-07-05 03:10:51 | 競馬
文章力の無い私がまとめるというのもアレなのですが、ここらで一つ自分の中で整理する、ということで考えてみる企画です。勿論、全てを網羅的に取り上げるのではなくて、印象に残ったことを幾つかという形にはならなかったか今回は。ということで、トラセン用に書いてみたのですが、何だかうまくいかないなぁ。とりあえず、トラバはまだ待っておいて、誰かが間違いを指摘してくれるのを待って、その上で余分なところを省き、トラセンにトラバを発射しようかと考えてます(魂胆みえみえ)。ちなみに、いつも長いと言われる私でさえ「今回は長いな」と思った程のエントリなので、途中でやめるのもありかと・・・。うわ「本文は10,000文字以内です」って怒られた。なので、半分に分けますか。

ちなみに、昨年のまとめはこんな感じでした。

04/12/16 04年欧州主要路線を振り返る(前半)。
04/12/20 04年欧州主要路線を振り返る(後半)。


今年の上半期の欧州は、古馬中距離路線がBagoのちょい負け続き、いつも不安定なRaktiの浮き沈み、そしてOuija Board, North Lightの戦線離脱などもあり、やや低空飛行だったこともあり、毎年以上に3歳戦に注目が集まりました。ということで、今回は主に英・愛・仏の3歳路線にスポットを当ててみたいと思います(独・伊については勘弁して下さい)。

欧州平地開幕前に注目されていたのは、牡馬ではDewhurst S.(GB G1 T7f)を勝ったShamardal(シャマーダル)1*, Middle Park S.(GB G1 T6f)制覇のAd Valorem(アドヴァロレム)2*, National S.(IRE G1 T7f)は快勝のDubai Millenniumの忘れ形見Dubawi(ドバウィ)3*, Racing Post Trophy(GB G1 T8f)制覇のMotivator(モティヴェイター)4*, Prix Jean Luc Lagardere(FR G1 T1400m)を勝ち、G1での2着が2度あるOratorio(オラトリオ)5*という5頭辺り。牝馬ではPrix Morny(FR G1 T1200m), Prix Marcel Boussac(FR G1 T1600m)とG1連勝を飾ったDivine Proportions(ディヴァインプロポーションズ)6*が飛び抜けた評価を得ていた、というところでしょうか。また、Montjeu産駒のMotivator、Giant's Causeway産駒のShamardal、Dubai Millennium産駒のDubawiと、新種牡馬の仔が当初から注目を集めていたということも特筆すべきことでしょう。

さて、クラシックの時期になると途端に騒がしくなるのがA O'Brien厩舎所属のお馬さん。昨年は「ツクバシンフォニーの半弟」ということである意味注目だったYeats(イェーツ)が体調不良で、Antonius Pius(アントニウスピウス)は斜行という悪癖により、実に消化不良なクラシックシーズンを送ってしまっただけに今年は巻き返しを期待したいところ。12f路線ではRob Roy(ロブロイ), Grand Central(グランドセントラル)などの1勝馬が人気を集めていましたか。最終的にはこの二頭は圏外だったわけで、やはり競馬は難しいなぁと思うわけです。

例年通り8f(いわゆるギニー路線)と12f(こちらはダービー路線)を跨いで走るお馬さんが有力馬の中にも(牡馬ならOratorio、牝馬ならVirginia Waters)おり、なおかつ今年はPrix du Jockey Club(FR G1 T2100m)が今年から300m短縮されたことにより、Poule d'Essai des Poulains(FR G1 T1600m)に向かわないお馬さんの前哨戦的な役割を果たしていたPrix Lupin(FR G1 T2100m)が廃止されました。しかし、一線級のお馬さんの距離選択の幅が広がったともとれるわけでして、今年の場合はShamardalというお馬さんが出現したために、この距離短縮は一応の成功を見たと評価していいのではないかと思います。ということで、だらだら続いた前置きはここまでにしましょうか。



まず欧州3歳G1戦線の開幕を告げる2000 Guineas S.(4/30 GB G1 T8f: 英2000ギニー)で狼煙をあげたのはA O'Brien師の隠し玉Footstepsinthesand(フットステップスインザサンド)7*でした。こちらはGiant's Causeway産駒で、2歳時にKilavullan S.(IRE G3 T7f)も勝っていました。そして同時にこれが最後の出走にもなってしまいました。Oratorioは4着、期待された1番人気のDubawiは大きくヨレて5着に敗れました。

続いて行われた1000 Guineas S.(5/1 GB G1 T8f: 英1000ギニー)では最後方から突っ込んできたVirginia Waters(ヴァージニアウォーターズ)8*が勝ち、Giant’s Causeway産駒の1番人気Maids Causeway(メイズコーズウェイ)*9が2着に入りました。この勝利で、Ballydoyle陣営は前日の2000 Guineas S.と合わせて、両ギニー制覇という快挙を成し遂げました。そしてFootstepsinthesandは戦線離脱するものの、Virginia WatersはIrish 1000 Guineas S.からOaks S.へという進路を取ることが発表されます。

二週後のフランスでは、Prix de la Grotte(FR G3 T1600m)からPoule d'Essai des Pouliches(5/15 FR G1 T1600m)に向かった女王Divine Proportionsは貫禄を見せました。ペースメーカーが出遅れたものの、2番手追走から後続を引き離し、結局5馬身差の圧勝。タイムもPoule d'Essai des Poulainsよりも0.7秒速いものでした。

一方、その直後に行われたPoule d'Essai des Poulains(5/15 FR G1 T1600m)では、ドバイの地で大敗を喫していたShamardalが逃げ切って復活の勝利を飾りました。そしてPrix du Jockey Clubに向かうことが決定し、初年度から仏競馬界の思惑通りにことが運ぶこととなりました。そしてフランスのクラシックを制したDivine Proportions, Shamardalの両頭はフランスに留まり、Prix Diane, Prix du Jockey Clubへと向かうことが決定します。

この英仏のマイル戦が終わった時点で、牡馬はGiant's Causeway、牝馬はKingmamboが春シーズンの中心になるであろうことが如実に浮かび上がってきました。Virginia WatersとDivine Proportionsは非常に似た血統構成であることもまた興味深く、この二頭の対決が待ち望まれていました。


5月も半ばを過ぎ、いよいよクラシック戦線も熱を帯びてきます。英仏のギニー路線の有力馬が集結するIrish 2000 Guineas(5/21 IRE G1 T8f)では、2000 Guineas S.では断然の人気だったDubawiにとっては仕切り直しの一戦。道中では前の方につけ、やはりヨレはしましたが今回は完勝。2着はOratorioでした。また、2000 Guineas S.を制したFootstepsinthesandは坐石のためにここを回避しました。

その一週間後のPrix Saint-Alary(5/22 FR G1 T2000m)ではVadawina(ヴァダウィナ)*10が最後方追走から直線だけで差し切って4馬身差で勝利。2着のArgentina*11(アルジェンティーナ)もAllez Franceを曾祖母に持ち、早くから将来を嘱望されたお馬さんでした。直後に行われた古馬戦Prix d’Ispahan(FR G1 T1850m)ではVadawinaの叔父にあたるValixirが勝利するという小規模な牝系爆発が起こったこともまた付け加えておきたいと思います。

また、同日のIrish 1000 Guieas(5/22 IRE G1 T8f)においては、1000 Guineas S.で6着に敗れていたSaoire(シーラァ:otowayaさん、ありがとうございます)*12が快勝。2着のPenkenna Priness(ペンカンナプリンセス)と合わせてPivotal産駒のワンツーとなりました。Maids Causewayは5着、1番人気のVirginia Watersは8着に、2歳時に牡馬相手にPhoenix S.(IRE G1 T6f)を制していたDamson(ダムソン)*13も9着に敗れました。とはいうものの映像を見ると、明らかに内側を走ったお馬さんが有利っぽい感じではありましたが・・・。


ということで、後半に続きます。


文中に数字をうったお馬さんの戦績を何となく載せてみました。
今後の参考に上と見返してみるのもいいかもしれません。

1* Shamardal: Giant's Causeway×Helsinki(Machiavellian), F1-l
05 St. James's Palace S.(GB G1 T8f)
05 Prix du Jockey Club(FR G1 T2100m)
05 Poule d'Essai des Poulains(FR G1 T1600m)
04 Dewhurst S.(GB G1 T7f)
04 Vintage S.(GB G2 T7f)

2* Ad Valorem: Danzig×Classy Women(Relaunch), F5-f
2nd 05 St. James's Palace S.(GB G1 T8f)
04 Middle Park S.(GB G1 T6f)

3* Dubawi: Dubai Millennium×Zomaradah(Deploy), F9-e
05 Irish 2000 Guineas(IRE G1 T8f)
3rd 05 Derby S.(GB G1 T12f10y)

4* Motivator: Montjeu×Out West(Gone West), F8-h
05 Derby S.(GB G1 T12f10y)
05 Dante S.(GB G2 T10f88y)
2nd 05 Eclipse S.(GB G1 T10f7y)

5* Oratorio: Danehill×Mahrah(Vaguely Noble), F9-c
05 Eclipse S.(GB G1 T10f7y)
2nd 05 Irish 2000 Guineas(IRE G1 T8f)
3rd 05 St. James’s Palace S.(GB G1 T8f)
4th 05 2000 Guineas S.(GB G1 T8f)
04 Prix Jean Luc Lagardere(FR G1 T1400m)
04 Futurity S.(IRE G2 T7f)
04 Anglesey S.(IRE G3 T6f63y)
2nd 04 Dewhurst S.(GB G1 T7f)

6* Divine Proportions: Kingmambo×Myth to Reality(Sadler’s Wells), F1-l
05 Prix Diane(FR G1 T2100m)
05 Poule d'Essai des Pouliches(FR G1 T1600m)
05 Prix de la Grotte(FR G3 T1600m)
04 Prix Marcel Boussac(FR G1 T1600m)
04 Prix Morny(FR G1 T1200m)
04 Prix Robert Papin(FR G2 T1100m)
04 Prix du Bois(FR G3 T1000m)

7* Footstepsinthesand: Giant's Causeway×Glatisant(Rainbow Quest), F1-e
05 2000 Guineas S.(GB G1 T8f)
04 Killavullen S.(IRE G3 T7f)

8* Virginia Waters: Kingmambo×Legend Maker(Sadler's Wells), F9-e
05 1000 Guineas S.(GB G1 T8f)
05 1000 Guineas Trial S.(IRE G3 T7f)
4th Oaks S.(GB G1 T12f10y)

9* Maids Causeway: Giant’s Causeway×Vallee Des Reves(Kingmambo), F19-b
05 Coronation S.(GB G1 T8f)
2nd 1000 Guineas S.(GB G1 T8f)
5th Irish 1000 Guineas(IRE G1 T8f)

10* Vadawina: Unfuwain×Vadaza(Zafonic), F20-d
05 Prix Saint-Alary(FR G1 T2000m)
05 Prix Cleopatre(FR G3 T2100m)
4th Prix Diane(FR G1 T2100m)

11* Argentina: Sadler's Wells×Airline(Woodman), F1-x
05 Prix Penelpe(FR G3 T2100m)
2nd Prix Diane(FR G1 T2100m)
2nd Prix Saint-Alary(FR G1 T2000m)

12* Saoire: Pivotal×Polish Descent(Danehill), F1-g
05 Irish 1000 Guineas(IRE G1 T8f)

13* Damson: Entrepreneur×Tadkiyra(Darshaan), F5-b
04 Phoenix S.(IRE G1 T6f)
04 Queen Mary S.(GB G2 T5f)

南アも観てみようよ。

2005-07-05 00:57:31 | 競馬
シーザリオ関連でSA Horseracingを観たので、完全に忘れていたDurban July(SAF G1 T2200m)についてちょこっとだけ触れてみる。
この前くろうまさんに「南アで記事書いて喜んでるのは私達くらいですかね」とか言ってたくせにねぇ。だめじゃんorz
みんなシーザリオなので、ひねくれてみたとも言うのかもしれないなとか思いつつ。ということで

DUNFORD MARCHES TO JULY GLORY(SA Horseracing)

VODACOM DURBAN JULY (Grade 1)
Open to all horses - 2200m
No Horse Jockey Al/Bl Kg Dr Fin Dist Time OP SP
馬番、馬名、騎手、Al/Bl(わからん)、斤量、・・・
12 DUNFORD Anton Marcus A - 52.0 4 1 0.00 135.28 20/1 20/1
14 SILVERPOINT (AUS) Anthony Delpech A - 51.0 10 2 0.50 135.37 20/1 14/1
1 EVENTUAIL (ARG) Bernard Fayd'Herbe A - 58.0 15 3 1.00 135.47 20/1 20/1
19 REVEILLE BOY Piere Strydom A - 51.0 9 4 1.15 135.50 12/1 12/1
11 IRRIDESCENCE Weichong Marwing A - 52.0 11 5 1.30 135.52 7/1 6/1
18 ZEBRA CROSSING Jeff Lloyd A - 51.0 2 6 1.55 135.57 16/1 16/1
2 ALASTOR Garth Puller A B 56.0 14 7 1.80 135.62 40/1 40/1
15 NIGHT WATCH Gavin Van Zyl A - 51.0 7 8 1.90 135.64 10/1 10/1
3 WINTER SOLSTICE Glen Hatt A - 56.0 1 8 1.90 135.64 8/1 8/1
6 ILHA DA VITORIA (BRZ) Brett Smith A - 53.5 17 10 2.00 135.66 16/1 16/1
4 TYSON Chad Little A - 54.5 8 11 2.50 135.75 12/1 10/1
13 THE DECAGON Randall Simons *0.0 A - 52.0 5 12 4.00 136.03 40/1 40/1
5 GREY ARROW Robbie Hill A - 54.0 16 13 5.00 136.22 40/1 40/1
7 WESTERN PROSPECT Kevin Shea A - 53.5 6 14 6.25 136.46 14/1 12/1
10 GANG RELATED M J Odendaal A - 52.5 13 15 6.75 136.56 14/1 16/1
8 DUNSINANE Mark Khan A - 53.0 12 16 8.00 136.80 9/2 4/1
20 JOSHUA'S PRINCESS Gerrit Schlechter A - 50.0 18 17 8.75 136.94 50/1 50/1
9 RABIYA Robbie Fradd A - 53.0 3 18 99.99 136.94 5/2 28/10F
16 ARABIAN GLOW Scratched
17 PAVLOVICH (SNL) Scratched

ということで気の抜けた感じで観て下されば。南ア最大級のレース(この辺りのことに関しては、以前にLucky Boyさんにご教授いただきましたね)であるにも関わらず、ハンデ戦なのですよ。これは勿論私が日本で暮らしているから違和感を覚えるものなのかもしれないのですが。豪州最大のレースであるMelbourne C.(AUS G1 T3200m)がやはりハンデ戦であるのと同じようなものか。

きっちりした戦績、人気馬の解説など、詳しくはくろうまさん@Darkhorse Runsでどうぞ。ということで、こちらではもう少し違った方向に突っ込んだことを調べてみましょうか。くろうまさんのニュースの補足になればいいかなと。

勝ち馬であるDunford(F4-r)は父がShalfordで母がPelican Brief(父Piaffer)という血統。Shalfordは昨年亡くなっていますが、現役時代は欧州で25戦7勝。重賞は3歳時にDiadem S.(GB G3 T6f), 4歳時にはDurk of York S.(GB G3 T6f), Cork and Orrery S.(GB G3 T6f:現Golden Jubilee S.)と3勝しています。しかし、G1になると足らなくなるタイプのお馬さんで、3歳時は1000 Guineas S.(GB G1 T8f)で10着、Sprint C.(GB G1 T6f)では5着、4歳時に重賞連勝で迎えたJuly C.(GB G1 T6f)では7着、Sprint C.(GB G1 T6f)では4着と敗れています。また、3歳冬に遠征したHong Kong Invitation Bowl(HK Non T1400m)では4着でした。ちなみに、ラストランとなったDiadem S.(8着)で勝ったのはWolfhoundでして、こちらはWeekend Surpriseの半弟ですか。こちらも南アフリカで種牡馬入りしてますねぇ。

さて、南アフリカの今年の種牡馬成績(04/8/1~05/6/23)を見ると、この二頭(Shalford, Wolfhound)とも入ってないなぁと。後者はまだ生きているとは思うのですが。それじゃあまりにも淋しいなと思ってよく見てみると、4位にランクインしているAl MuftiはWeekend Surpriseの半弟でありWolfhoundの半兄であることが発覚と。南アメリカには欧米から種牡馬が流れ込んで活躍することも多いわけで、例えば3位にランクインしているFort Woodは名牝Fall Aspenの仔だったりするわけです。どう名牝なんだと問われると説明が面倒臭いので、以前作った資料をどうぞ。

牝系図の部屋(Portage系)@うまさいと

ということで、欧米のいいとこの坊ちゃんが流れ込んでいるというイメージを持っている私なのですが、それは現在のイメージなだけであって、実際のところはどうなのかはわかりません。ということで、何となく勢いで書いてみたけど駄文だなぁ。

ただ一つ言いたいことは「Dunfordは今回で25戦7勝で、父の戦績とちょうど並びましたよ」と。孝行息子に乾杯。

しーざりお祭り。

2005-07-04 20:23:18 | 競馬
今日はCesarioふぃーばー。
ということで、世界各地で特に気になったコメントとか記述を取り上げてみましょうか。

Japanese filly Cesario silences field in winning American Oaks(米Thoroughbred Times)

角居師がこんなこと言ってたと。へぇ。

"Each of her winning styles are different, so this time I am very nervous," Sumii said. "I’ve had a dream of winning in American racing, so this is the first step. I am very happy about this."

ということで、これからにも期待。もしかしたらBreeders' Cup Filly & Mare Turf(USA G1 T11f)に挑戦とかあるかもしれないなとか思いつつ。今年はOuija Boardが出走してこない公算が強いので、今のところ同世代ではDivine ProportionsやEswarah、古馬ではAlexander Goldrun辺りが来る以外には大丈夫じゃないかと。秋華賞を蹴るだけの価値はあるかもしれないとか妄想をしてみましょうか。


Japan’s Cesario Conquers American Oaks(米bloodhorse)

Carrot Farm is made up of 230 partners who paid $350 (American) apiece for their shares in Cesario.

なるほど、230人が4万円弱払ってるのねぇ。初めて知った。募集総額は1400万円だそうで。じゃ、約900万円だけど、残った500万円はクラブ持ちかな?

The early fractions were :23 1/5, :46 1/5 and 1:11 3/5.

ふむふむ。これが2fごとのラップですか。これって早いのかどうか、私にはわかりませんが。

Cesario wins American Oaks for Japan(豪International Column in AAP)

This is the first time a Japanese bred horse has won a US Grade 1 race since Hakuchikara in 1959.

確かに。ただ、ハクチカラが制したWashington Birthday H.(USA T12f)というのはG1級のレースではありましたが、G1というのはありませんでしたよねぇ。斤量は109ポンド程、重馬場の12fで当時の賞金王であるRound Tableを下してのものだったという記憶がありますが、果たしてどうだったかしら。

SA Horseracing(南ア)ではまだ伝えられていませんね。


CESARIO LANDS JAPANESE BLOW(英sportinglife)

ここでは事実をそのまま。Thoroughbred Timesのコメントをそのまま使っているようですね。引用元も示してあるし。racingpost(英)ではbreakingnewsとして伝えられているので、じきに記事になるかもしれません。


ということで、色々な国の競馬マスコミ(というのかな)が取り上げてくれているというのは嬉しいことです。ただねぇ、国内のマスコミさんが「日米オークス制覇」という表現をするのが違和感がありますが。


ひとりごと

ということでまたここを更新する可能性もあり。まはる殿下のエントリにはただただ頭を下げざるを得ないわけで、私ももっと英語が聞けるようになりたいなぁと思いました。

1972さん@あさ◎コラムの米国路線を振り返るという内容の濃いエントリが輩出されたようなので、それに触発されたということで、私は「欧州3歳路線(英・愛・仏のみ)を振り返る(表面上のみ)」についてのエントリを書きたいと思います。

でもね、上の二人みたいな凄い方々と比較はしちゃだめorz