(写真)法案は平等への画期的出来事と話す同性愛者の権利グループ
(写真)バーやパブで投票の結果を知って喜ぶ人々
ニュージーランドの議会は同性結婚を合法化しました。アジア太平洋地域で初めての国です。
議会は、キリスト教ロビー団体の反対にもかかわらず、1955年の婚姻法を修正して可決しました。
法案は、賛成票77、反対票44の多数で可決されました。
数百人の歓喜に満ちた同性愛権利の擁護者が、法案が可決された後、議会の外で平等への画期的出来事として祝福しました。
パブリック・ギャラリーから見ていた人々や議員の何人かは、すぐにニュージーランドのラブソング「ポカレカレ・アナ」を歌い始めたとAP通信が報じました。
世論調査ではニュージーランド人の70%が改正を支持していました。
国会議員は自由投票が許されたので、改革案は保守党のジョン・キー首相と野党党首の支持を得たと記者は伝えます。
首都ウエリントンのパブやクラブではお祝いが始まりました。
ニュージーランドでは、シビル・ユニオン(法的に承認されたパートナーシップ関係)が2005年以来認められています。
「私達の社会では、結婚は愛の宣言であり特別の人との約束を意味する。」と法制化を導入した労働党のウオール党首が言いました。
「ニュージーランド人であること以上にこの法案を可決したことに誇りを感じる。」と彼女はつけ加えました。
同性愛カップルのバームデツさんとフレイさんは、法案は人権に関するものと言いました。
「つまり、私達は現実的に互いを妻と呼べるのです。」とフレイ氏は言いました。
しかし、保守党のクレイグ党首は、法案に反対する人も多いと言いました。
ロビー・グループFamily First(家族優先)の創設者マクコスクリエ氏は、法案は結婚の伝統的概念を損なうものだと言います。
「歴史的にも文化的にも、結婚は男女間のもので、変えられるべきではない。」と彼は言いました。
ニュージーランドは、同性婚を合法化した13番目の国です。
他の国は、オランダ・ベルギー・スペイン・カナダ・南ア・アルゼンチン・ウルグアイなどです。
まだ法制化されていないものの、フランスや英国の議員も同性婚を認める法案に賛成しています。
アジア太平洋地域で同性婚を認めている国は他にはありません。
オーストラリアの国会議員は、9月に、同性婚を合法化する法案に圧倒的多数で反対しました。しかし、いくつかの州は同性婚のシビル・ユニオンを認めています。
中国は同性婚を認めていません。しかし、手術で性転換をした人は地元の公安当局が実証すれば異性と結婚することができます。
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ニュージーランドでも同性婚が合法化され、男女の夫婦と同じく、社会的な承認が得られ法的な保障や保護が行われることになるようです。日本では認められていません。野党のいくつかは議論を目指すとしているようですが、国会で議論されることはないですね。でも、同性結婚式を挙げる事例は増えつつあるそうです。
↓参考資料
日本では、現状同性結婚は認められていない。日本国憲法第24条1項は「 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」、2項は「配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない」と結婚は夫と婦,両方の性と明記されている。