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中国が紛争地パラセル諸島を観光地に

2013-04-07 | Weblog

 (写真)去年中国が行政区にした最も大きなパラセル島

中国は、来月までに南シナ海の紛争海域の諸島で観光クルーズを実施すると国営メディアが報じています。

最も大きな島にはホテルが一つしかなく飲み水が無いので、観光客は船上で生活することになるだろうと新華社通信が伝えました。

中国はXishaと呼び他国はパラセルと呼ぶ一連の諸島を、中国とベトナムと台湾が所有権を主張しています。

中国は、1974年の南ベトナムとの戦争以来諸島を実効支配しています。

中国の態度がますます強固になる中で、南シナ海の複数国の領土要求による緊張が高まっています。

石油資源が見込まれるその地域が中国に属すること主張するために中国が更なる強硬策として実施するのが観光事業だとする見方があります。

新華社通信は、 Haihangグループが47,000トンで約2,000人を収容できる船を出航できる準備をしていて、別の船も建設中だと発表したと伝えました。

最初のツアーはメーデーの祭日前に行われると、海南地区の李副知事が発表しました。

新華社通信によると、観光客は船上で食事や宿泊をするが島の観光もできる、現在限りがある施設は港や衛生施設を増やすことで改良されると彼は言いました。

U字型の細長い湾は国連海洋法条約が認める中国の200海里の排他的経済水域に十分入っていると中国は主張しています。

中国政府は、昨年、中国所有の領土を監視するために、英語でWoody島、中国ではYongxing島と呼ぶ最も大きい島に地方政府の事務所を建てベトナムの怒りを買っています。

また、今年3月に、中国がその地域で釣りをしていた漁船の一つに発砲したので舟が燃えたとベトナムが主張しました。

3月20日に事件が起きた時、ベトナム人が中国の領海で不法操業をしていたので照明を発したが武器ではなかったと中国政府は言います。

昨年、フィリピンと中国は、別の紛争地域のスカボロー礁に関して長い膠着状態にあり外交関係が非常に緊張しています。

石油と天然ガスの埋蔵量が豊富にあると考えられている南シナ海は、数か国間による海の紛争地になっています。

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中国は資源があると分ると強引な手段で攻めたてますね。ベトナムと争っているパラセル諸島には観光で仕掛け、島を観光地に仕上げるようです。フィリピンと争っているスカボロー礁には何を仕掛けるのでしょうか。

 尖閣に関しては日本が実効支配しているので「領土問題は無い」という日本政府の言葉を翻させようと艦船による挑発を続けています。

 どの国も外交というものを忘れているようです。