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ユーロ圏の失業率が11.9%

2013-03-02 | Weblog

 

(写真)ユーロ圏で3番目に高い失業率はポルトガル

公式数字では、ユーロ圏の失業率は1月に新記録を達成しました。

ユーロを使用している17の国の失業率は、12月の11.8%から1月は11.9%に上がったとユーロスタット統計局が発表しました。

ほとんどの最近の数字は11月からのものですが、最高失業率はギリシャの27%で、最低はオーストリアの4.9%でした。

ユーロ圏のインフレは2月に1.8%に下がったとユーロスタットが発表しました。

インフレ率は、この2年で最も低くヨーロッパ中央銀行(ECB)のインフレ目標を下回りましたが2%近くです。

高失業率と低いインフレの数字により、ECBが今年後半に現在の金利0.75%を更に下げる可能性があるとアナリストは言います。

「全ての情報から見て第二四半期には金利カットは当然だと考えている。」

「来週にも動きがあるかもしれないが、ECBがイタリアの政治的不安定に備えておきたいこともあるし、キプロスの負債問題も解決しなければならない。」

1月の数字を報告した国の中で最も高い失業率は、スペインが26.2%でポルトガルが17.6%でした。

ユーロ圏の27か国の失業率は、12月の10.7%から1月の10.8%に上がりました。

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ユーロ圏の失業率は高止まりしているようです。どの国も若者の失業率が高いのが社会の不安定要素を含んでいて問題ですね。

 ↓日本と数か国の失業率のミニ情報

2013年1月の日本の失業率は4.2%と、前月より0.1%ポイント改善した(季節調整値改訂後)。2012年の平均は4.3%と前年に比べ0.3ポイント低下し、2年連続で改善した。

 海外では米国が昨年10月まで9%台と高いレベルで推移していたが最近は7%台に低下してきている。全世界的に悪化が目立つがフランスで10%前後、イタリアで11%前後となっており、ドイツが好調なのと対照的である。


イスラエルがトルコのエルドガン首相のシオニズム発言を批判

2013-03-01 | Weblog

 

(写真)ウイーンの国連フォーラムで発言をしたエルドガン首相

トルコのエルドガン首相は、シオニズムを人道に反する犯罪と決めつけたとして米国とイスラエルと国連に厳しく非難されました。

彼は、今週、国連のフォーラムで、「シオニズムや反ユダヤ主義やファシズムと同様に、イスラム教への嫌悪が人道に対する罪と考えられているのは避けられない。」と語りました。

イスラエルのネタニヤフ首相はその発言を無知無学で偽りだと言いました。

米国の新国務長官のジョン・ケリー氏は、金曜日にトルコの首相と会う時にその問題を取り上げると期待されています。

彼は、シリアの危機に関して話し合うためにアンカラにいます。

しかし、彼の訪問は、今週初めにウイーンの国連同盟文明フォーラムの会合でシオニズムをファシズムや反ユダヤ主義やイスラム嫌いに例えたエルドガン首相の発言によって影が薄くなっています。

彼の発言は、無学で偽りの発言としてネタニヤフ政権から強い批判を受けました。

国連安全保障会議のヴィエター報道官は、「シオニズムを人道に対する犯罪と表現することは屈辱的で誤っていると。」と言いました。

国連の潘基文事務総長事務所は、総長はエルドガン首相の演説を通訳を通して聞いたと言い、そのような感情を傷つけ不和を起こすような発言が責任あるリーダーシップというテーマの下で開かれている会合で発せられたことは不適切だと言いました。

支援品を運んでいた小型船隊に乗船していたトルコの活動家が、イスラエルのガザの海上封鎖を突破しようとしてイスラエル軍と衝突し9人が死亡した2010年5月以来イスラエルとトルコの関係は悪化しています。

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トルコとイスラエルの犬猿の仲は有名です。宗教の違いが大きな原因だと思いますが、国連のような大舞台でよく口争いをしています。私はトルコの言い分に賛同することが多いのですが、イスラエルには国連や米国などが必ず味方します。資金力が物を言うのですね。