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フォード社が、女性がトランクに閉じ込められているインドの広告を批判

2013-03-25 | Weblog

 

(写真)女性の権利団体が、インターネットに掲載されたインドの広告会社JWTが制作した広告に対して会社の無神経さに抗議しています。

インドの活動家は、3人の肌を露わにした若い女性がフィーゴ車のトランクに詰め込まれている広告を見て、レイプの数を減らそうと努力していないとフォード社を非難しました。

犠牲者が死亡したり植物状態になったりするほどの集団レイプや性的暴行に対して死刑を含むより厳しい刑を科す新強姦防止法をインドの議会が可決した日の数日後の事です。

フィエスタのインド・バージョンのフィゴー小型車の大きなスペースのトランクを強調するためのフォード社の広告には3人の肉感的な若い女性が描かれています。全員が手と足を縛られ口には猿轡がかまされています。イタリアでセックス・スキャンダルに塗れている前首相ベルルスコーニ氏が得意げに笑顔でVサインをしています。「心配事はフィゴーの特別大きなトランクに詰め込め」と言っているかのように。

フォード者は、広告の発表を認めていなかったとして、即座に取り下げました。

「我々はこの事を反省し、パートナーの代理店と共に決して起こるべきではなかったと考えている。広告は、フォード社とパートナー部門の専門性や品位の基準に反するものだ。パートナー部局と共に合意を確認し過程を監視してこのような事が二度と起こらないように断言します。」とヒンズー紙へ声明で伝えました。

JWTを所有するWPPグループは、「我々はWPPグループ内の専門性と品位の基準に反する不愉快なポスターを発行したことを深く反省しています。正しい見識と適格さに欠ける個人の行為の結果でした。」と言いました。

インドの女性の権利運動家の1人は、広告のタイミングが無神経そのものだったと言いました。

「彼らは女性を荷物に例えている。手を縛られた半ヌードの女性達は女性蔑視されている。12月16日の集団レイプの後のインド社会が女性に対する尊敬と身体の統合性を求めている時です。ますます男達の女性に対する態度を変えることを困難にするものです。全国民がレイプに怒りを表している時にするべき事ではない。」と彼女は言いました。

前ベルルスコーニ政権の次官だった政府関係者は、「女性を車の中の囚人のように描写することは愚かな事だ。ベルルスコーニ氏は女性を囚人ではなくプリンセスのように扱っている。」と言いました。

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フォード社の車のトランクの広さをPRするために写真のような宣伝をネットに掲載したインドの広告会社。インドの女性が集団レイプで痛めつけられている時に、無神経な広告を出す気持ちが分りません。インドはまだまだ野蛮な国だと思わせるだけです。ベルルスコーニ氏も巻き込まれたようですが、それは仕方のないこと(?)