ブラジルのリオデジャネイロとサンパウロで教師の賃上げ要求デモに参加していた人達が警官と衝突しました。
リオ中心部では、10,000人以上の人々が平和的にデモを行っていました。
しかし、暗くなって何人かのデモ参加者が警察や公共の建物に焼夷弾を投げつけ、機動隊が催涙ガスで応じました。
サンパウロの同じようなデモも、多くの銀行が帽子を被ったデモ参加者に略奪された後、暴徒化して警察と衝突しました。
ブラジルの治安は、2014年のワールドカップと2016年のオリンピックの開催地として危機的な状態にあります。
今回のデモは数時間行われましたが、最初は平和的に行われていました。
しかし、夜になると、少なくとも20人の〝ブラック・ブロック″のアナーキストが市役所の門を破壊し、他の人々は銀行に押し入りATMを壊そうとしました。いくつかの銀行は放火されました。
デモ隊は、賑わっていたリオ・ブランコ大通りのバスにも火を付けました。
当局は暴動を静めるために催涙ガスを使いました。
「警察が無ければ、暴動もない。警察があるから、暴動もある。」と首からガスマスクを垂らした23才のアナーキストが言いました。
教師達は2か月の賃上げを要求していました。暴動が起こる前に、およそ50,000人がデモに参加したと推測されましたが、警察は僅か10,000人だったと発表しています。
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教師のデモが、参加していた過激的存在である「ブラック・ブロック」に乗っ取られて激しく警察と衝突する。ブラジルでは、来年・再来年とグローバル・スポーツイベントが行われる予定です。それなのに、まだ施設の建設が遅れている上に過激なストなどもあるとは…どうなるのでしょうか。