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かみ合わせの無料相談~検査まで終了

2012年06月22日 22時23分49秒 | 矯正歯科(顎変形症)

先日から、顎変形症の検査のために、九州大学病院の矯正歯科に通ってたんですけど、ようやく全ての検査が終了しました。
そして、7月の頭に、矯正歯科と口腔外科との合同カンファレンスがあって、僕の診断結果や、今後の治療方針についての話し合いが行われるらしいです。
そして、その話し合いの結果についての説明を受けるのが、7月中旬ごろの予定なので、今は、その結果を待っているという状況になってます。
その7月中旬ごろの説明の時には、数パターンの治療方針が提案されて、それぞれのパターンで治療をした場合のメリットやデメリットについての説明があったり、それぞれのパターンの最終的な完成図の模型も、その時までに、すでに出来上がってしまうらしくて、そういう模型も見たりしながら相談して、最終的に、どのパターンの治療方針を選ぶのか?などという事を話し合って決める事になるし、同時に、手術や入院の話にもなる可能性も高いので、家族にも同席してもらったほうが良いだろうっていう風に言われました(今のところ、母親と弟は来てくれる予定)
なので、実際の矯正治療が始まるのは、その後になるみたいです。
それにしても「かみ合わせ治療をやってみたい!」と思い立って、矯正歯科の無料相談に電話をしたのが、4月の頭なので、実際に矯正治療が始まるまでには、割と時間が掛かるものなんだな~っていう印象を受けましたね(汗)
まあ、今の世の中には「スピード矯正」とかいう6ヶ月くらいの短期間で矯正治療が終わるような方法もあるらしいけど、僕の場合は、何が何でも急いで治療しなければならない理由は特に無いし、かみ合わせは、今後の一生の人生と深くかかわってくる事になるので、とにかく慎重さや丁寧さを重視して治療して欲しいと思ってるから、時間が掛かっても、そんなに気にしてないけどね。

・・・というワケで、今までの経過を、超カンタンに説明すると、上記の内容で、今回の話は終わり!
なーんて済ませられる脳を持ち合わせていれば楽なのかも知れないけど、実際には、書きたい事は腐るほどあって、すべてを伝えきれないので、「補足?」という事で、今まで矯正歯科とか口腔外科の先生たちと、「どんな相談をしたのか?」などという話も、特に重要だと思った部分だけ書いておきます。

口腔外科の担当医の先生と話をした時の事なんだけど、主訴は「ただ噛み合わせを良くしたい」というだけの事なのか、それとも「全身症状を改善したい!」という事なのかという、「主訴はどっちなのか?」という部分をハッキリさせる事が重要で、「全身症状を改善したい!という事が主訴なのであれば、なおさら治療する価値はあると思いますよ!」という風に、ハッキリと言ってくれたのは、やっぱり嬉しかったですね。
そして、この業界では、やっぱり丸山先生は有名みたいで、「丸山先生の本を読んだ」とか言えば話が早い感じがするというか、口腔外科の教授の先生とも話したんだけど、いきなり「私も丸山先生から習った事があるんだよね」などと、ちょっと自慢げに?自己紹介しながら話しかけてきたりするし・・・(※この記事だけを見て、丸山先生って誰?と思った人は、先日の「丸山咬合療法は自閉症やアスペルガーにも有効らしい」というタイトルの記事を参照して下さい。カテゴリーが違うので、念のために下記にアドレスも貼っておきます。)
http://blog.goo.ne.jp/rollingstar648000/e/6ff241ae2c4d2df825e0ff88192e9163

そして、口腔外科の教授の先生の説明では、『あなたの場合は、いつも下顎を前に出している状態になってるから、そんな状態で一日中ずーっと生活してたらキツイのは当たり前で、とにかく顎の位置を、筋肉や骨格にとって負荷が最小限で済む、楽な位置に持ってくれば、全身の色んな症状が改善できるだろうって事は、理論上は十分に考えられる事なんだけど、「何の症状が、どこまで改善するのか?」という説明をする所までは難しいというか、そういう膨大な統計データとかも無いから、なかなかサイエンスにならんけどね・・・』っていう感じの説明だったと思うけど、それで良いんですよ!っていうか、結局「サイエンスになるか?ならないか?」っていうのは、僕にとっては、それほど重要じゃないし、とにかく最重要課題は「顎を楽な位置に持ってくる」という事なので、そういう言葉が、口腔外科の教授の先生の口から出たっていうのは嬉しかったですね。
そして、その辺りの話は、こっちも東洋医学的な考え方(科学だけに依存しない考え方)も持ち合わせているので、僕のほうからも「顎を楽な位置に修正できて、いくらか全身的な症状が良くなったりすれば、自然治癒力が以前よりも回復して、良い循環が生まれるようになって、治りにくかった症状も、徐々に治りやすくなって行ったりするんじゃないか?っていうイメージを持ってるんですけど・・・」とか言ってみたら(この言い回しは、ほとんど神田橋條治先生の言葉のパクリなんだけど・・・汗)、口腔外科の先生も納得したような雰囲気だったというか、こういう場合、患者が東洋医学的な思考も出来るっていうのは、医者にとっても都合が良いのかも知れないね。

まあ、口腔外科の先生たちは、僕の事については、問診しただけの情報しか知らないからなのか、気軽に上記のような説明をしてくれたんですけど、矯正歯科の先生たちには、このブログで4月27日に書いた「矯正歯科の噛み合わせ治療に賭けてみたい。」という記事の内容を印刷した文章を読んでもらっているので、そのせいで難しい患者だと思われてしまっているのか(実際そうなのかも知れんけど・・・汗)、かなり言葉選びを慎重にさせてしまっている雰囲気が漂っている?というか、軽々しく「全身症状は改善できると思いますよ!」みたいな事は、ハッキリ言ってくれない感じなんだよね。
矯正歯科の科長(教授)の先生からの話では、『今まで色んな治療を受けてきて分かってると思うけど、必ずしも思い通りになるとは限らない。こっちの症状は良くなったけど、こっちの症状は悪くなったとか、そういう事が起こる可能性もあるし、何も治療せずに手をつけないほうがマシだと判断すべき場合もあるけど、今のアナタの状態を見て「放っておいて良いか?」というと、そうじゃないと思うので、出来る限りの事は、お手伝いしたい。』という感じの話し方で、あんまり「ぬか喜び」とか「過剰な期待」をさせないように配慮しながら、最後に、ちょっとした期待感を持たせるような言い回しをしてる気がしたというか・・・いや別に良いんだけどね。
まあ、僕にとっては「こっちの症状は良くなったけど、こっちの症状は悪くなった」とかいう矛盾したような事が起こるのは、今までの色んな治療でも、何度となく繰り返してきて経験的に知ってるし、東洋医学の五行説での「相生」「相剋」の関係とか知っていれば、そういう事が起こる可能性があるのは当たり前だと認識できるし、矯正治療中は、どんどん噛み合わせが変わって行く事にもなるので、「瞑眩(めんげん)」とか「好転反応?」とか言われるような、自然治癒力による回復時の反射的な現象(症状)が起こる可能性もあるんじゃないか?っていう覚悟も、いちおう出来てるつもりなんだけどね。
それから、丸山先生の事についても「丸山先生の言ってる事は、8割くらい合ってると思うけど、8割は間違っているとも言える内容で・・・」みたいな矛盾したような事を言ってたけど、「顎の位置だけを変えると、舌の位置が合わなくなってくる場合があって・・・」とかいう説明もしてくれて、僕の認識には「舌の位置」とかいう視点は無かったので、この先生は、丸山咬合療法の理論だけでは、うまく行かないパターンも色々と知ってそうな感じもしたし、この先生の雰囲気からして「何らかの自信がありそうだな」って伝わってくるものもあったんですよね。
あと、虫歯じゃないのに歯が痛む時があるっていう症状については、「たぶん奥歯のほうが痛むんじゃないかと思うんだけどね・・・」とか言われて図星だったというか、思わず「そうなんですよ!」って即答してしまった(苦笑)
で、その説明については、「前歯では噛めてないから、奥歯にばかり圧力が掛かっていて、それで痛みが出たりするのかも知れないから、ちゃんと前歯でも噛めるようにしてやれば、全体的に歯に掛かる圧力が分散されて、痛みも取れてくるかも知れないけどね・・・」っていう風に言われて、「なるほど・・・」という感じで、とりあえず納得できました。
そして、診断結果や治療方針については、1人の医者だけで決めるんじゃなくて、矯正歯科と口腔外科の先生たちが集まって、合同カンファレンスの中で決める事になっているという話を聞いた時も、かなり心強かったというか、もはや「三人寄れば文殊の知恵」どころじゃないですね(笑)
まあ、そういう内容は、九大病院サイトの「顎変形症外来」のページにも、すでに平成20年12月1日の時点で書いてあったみたいなんだけど(下記アドレスのページ)
http://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/shinryo/dent/109/index.html

それから、どういう意図での質問かワカランけど、「精神科の先生からは、アスペルガーの中でも、どんなタイプだと言われてますか?」とかも聞かれて、一瞬「矯正歯科の先生が、そんな質問までしてくるのかよ!?」って思ったんだけど・・・(汗)
まあ、「どんなタイプ?」って聞かれて、まず最初に思い浮かんだのは「孤立型、受動型、積極奇異型とかの事なのか?」という事だったんだけど、僕の場合は、精神科の医者から「どんなタイプ」という説明は聞いた事がないし、以前、自分で調べた事があるから「孤立型、受動型、積極奇異型」という知識があるだけなんだけど、ぶっちゃけ、僕自身の感覚としては「時と場合によって、孤立型にも、受動型にも、積極奇異型にもなる」っていう感じに思ってたから、どんな風に返答したら良いのか迷ったけど、ちょっと頭を切り替えて、あくまでも「精神科医から聞いている説明」の事を話せば良いんじゃないか?と思って、『今まで、うつ状態になったり、躁状態になったりした事があるので、「躁うつ病じゃないんですか?」って聞いた事もあるんですけど、あくまでも根底に「アスペルガー」があって、そのために精神的に不安定になりやすいから、表面的には躁うつ病みたいに見えてしまう部分はあるけど、本物の躁うつ病じゃないっていう風に言われてます』みたいに返答したら、それで良かったのかワカランけど、それ以上のツッコミはなかったね・・・(汗)

そして、「どんな検査があったのか?」という事も、ちょっとだけ書くと、上下全体の歯型を何回も取ったり、顎口腔系のレントゲンを取ったり、顔写真の撮影があったり(歯を見せるようにして思いっきりの笑顔をして下さい!とか、いきなり言われた時もあって、ちょっとドキッとしたり・・・変な顔が写ったかな?汗)、3次元CTとか、MRIとかで、顎関節とか顔面全体の骨格の画像を取ったり・・・という感じの検査が多かったですね。
しかも、顎関節のMRI検査については、九大病院じゃなくて、天神にある「九州画像診断クリニック」っていう所まで行く必要があったというか、たぶん、ここにしか無いようなメチャクチャ高性能な機械で検査する必要があるからなんだろうね。
それから、丸山先生の本にも書いてあった、咀嚼運動を調べる機械(シロナソグラフ? シロナソアナライザー?)と、そっくりな機械(機械の名前までは質問してないからワカランけど、もしかしたら同じ機械だったのかも?)を使って、顔面全体に色んな装置を付けまくられた状態で、実際に顎を前後左右に動かしたり、口を開け閉めしたり(ゆっくりバージョンとか、リズムに合わせて高速バージョンとかもあった)、市販のガムを渡されて「10回だけ噛んで下さい」とか指示されたり・・・という感じの、ちょっと面白い検査もありました(笑)

・・・まあ、それにしても、今から1ヶ月以上前までは、食後の漢方薬は「甘麦大棗湯」(ツムラ72)を飲んでたんだけど、その頃は、1日、病院に行ったりするだけでも、その後、数日間、ぐったりしてしまうくらいの疲労感を感じたりしてたんですけど、5月の終わりごろから、食後の漢方薬が「加味帰脾湯」(ツムラ137)に処方が変わって、少しずつ元気が出てきてるみたいで(食間に飲んでいる、十全大補湯の煎じ薬との相乗効果もありそうだけど)、こんな風に、しょっちゅう病院に検査に行ったりしても、そこまで疲れずに済んでるようなので、漢方薬の処方が変わったタイミングも良かったな~とか思ったりもしましたね。
最近は、運も味方してるのかな?(笑)

そして最後に「お金」の話を一言だけ・・・
「矯正無料相談」に来ておいて、その後、正式に矯正歯科を受診をするという流れになれば、「無料相談からの紹介状がある」という扱いになるので、紹介状なしで大学病院を受診する時に掛かる特別な初診料が(九大病院の場合は3150円)、掛からなくなって、受診もスムーズになったので、まず最初に「無料相談」を受けておく事は、かなりメリットがあったと思いました。
それから、治療費の総額については、手術をする事になっても(保険適用)、手術をしない方法でも(自費治療)、どちらも自己負担額は100万円も掛からないくらい(80万円くらいだったかな?うろ覚えだけど・・・汗)になるようで、ほとんど差はないらしいけど、手術をする場合は保険適用になるので「高額療養費制度」の対象にもなって、それで申請して返金されるぶんくらい、手術をする場合のほうが、結果的には安くなるだろうっていう話でした。
まあ、どっちにしても、巷では、矯正治療で数百万円も掛かる場合があるとか、そんなボッタクリのような話も聞いたりするので、こういう金銭面の話から考えてみても、やっぱり安心できる感じがしましたね。

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「発達障害は生まれつきで治らない」という考え方は治りませんか?

2012年06月09日 00時15分36秒 | アスペルガー自閉症

今もまだ、「発達障害は先天性の脳機能障害であって治る事などあり得ない!」などという、どこのヤブ医者が言い出したかワカランような、誤った医学常識に洗脳されている人は、アップしている写真の本『発達障害は治りますか?』を読んでみると、きっと今までの常識が、ひっくり返ると思いますよ!

・・・って、ちょっと挑戦的な書き方をしてみたけど(汗)
先日から、記事やコメントの中で、「発達障害は治りますか?」という本の事について、ちょこちょこ触れてはいましたけど、まだ僕自身も、もうちょっと読み込みが足りてない感じはあるんですけど、「内容を完全に理解してから記事を書かなければ!」とか言ってたら、いつまで時間が掛かるかワカランので、とりあえず現時点で理解している事を、ちょっと書いておきます。

この本の主役?の神田橋條治先生の話では、「発達障害者は発達する」「知的障害の人も、知的に発達する」などなど、つまり現時点では「治る」とまでは言い切れないのかも知れないけど、改善が出来るという事は明らかのようです。
それで、そもそも「発達障害とは何か?」という事については、知的障害も含めて、脳にシナプスの発育のおくれがあって、シナプスの結合ミスが起きているという事であって、どの部分が、どの程度、発育がおくれているかによって、本来、症状は千人千通りであって、今のDSMの基準による診断のように「アスペルガー(自閉症)」「ADHD」「学習障害」「知的障害」などという大雑把な分け方をするべきものじゃないようです。
今の鑑別診断は、そういう粗すぎる診断しかしてないから、どんなに正確にDSM基準で診断したところで治療に結びつかないどころか、「今この人に何をすれば良いのか?」という治療のアイデアそのものが浮かんで来ない状況になっている!という風な事も語っています。
そして、「みんなみんな発達障害だ」という言葉も何回か出てきてたと思うんですけど、つまり、発達障害とは診断されない一般的な人も含めて?、遺伝子にプログラムされたとおりに、発達の段階で、ずーっとシナプスが繋がるのは奇跡のようなもので、シナプスの発育ミスが全くない人というのは、ほぼ皆無?のようなので、そういう意味では、一般的な人の「個性」と呼ばれるものと、「発達障害」との間には、明確な境界線があるわけではなく、きれいな連続性があるという事らしいです。
つまり、一般的な人の「個性」と呼ばれるものを「ごく軽微な発達障害」と言う事もできれば、病院で「発達障害」と診断される人の事を「生活に支障が出るほど個性が強すぎる人」という風に言う事も出来るし、「発達障害は、部分的な知的障害」という言い方もできるみたいです。
結局は全部、「シナプスの発育ミス」が原因なので、これからは、どの部分が、どの程度、発育がおくれているのか?という視点からの新たな診断法を作る必要があって、その診断が治療に結びつくように、どんな治療法(運動、リハビリなど)が、どんな発達障害パターンの人にとって、脳のシナプスを繋げたり代償的なバイパスを育成する為に有効なのか?という研究を重ねている段階のようなんですけど、そんな風に「発達障害の一次障害」と言われる根本的な部分から治そうと研究を続けている人たちは沢山いるらしいので、こういう話を聞くだけでも心強いですね!
もはや、「発達障害は治せる!」という医学常識のほうが一般化するのは、時間の問題のような気がします。
それから、今のDSM基準の診断法による「自閉症」とか「ADHD」などという概念は、将来的には消滅するのかも知れないという印象も受けましたね。
そして、「発達障害は先天性の脳機能障害であって治る事などあり得ない!」という今の定説のほうが、実は決定的な医学的根拠が何もない、ゴミのような俗説だったという事にも気づいたというか、本当は、ただ単に「今の医学では発達障害の原因も治療法も良く分かってない」というだけの事だったのに、いったい誰が「治らない」とかいうデマを流行させやがったんだろうね?(怒)
そんな僕も、ずっと「治らない」って鵜呑みにしてしまっていて、何年も信じ込んで生きてきたけど、ずいぶん人生を振り回されてしまったな・・・愚かすぎる痛い思い出がいっぱい(泣)
まあ、それでも、どうにかこうにか、死なずに生き延びて来られたから良かったけどね(汗)
で・・・「発達障害は生まれつきで治らない」が定説になってしまった理由については、3つくらい書いてあったと思うけど、1つ目は「発達障害の原因は、親の育て方に問題があるからだ!」という風に世間では言われていて、親の責任にされていた時期が長かったので、その名誉回復のために「育て方の問題によるものではなく、生まれつきの障害だ!」という風に強調しなければならない時期があったという事。
それから2つ目は、「発達障害とは何か?」という事を、シナプスの発育ミスなどという脳神経レベルの話で理解している医者が、ほとんど存在しないので、発達障害の人に対して、どんな治療をすれば良いのかが分からないどころか、新たな治療法のアイデアさえ考えようともしないヤブ医者たちが、勝手に「治らない」という事にしてしまったというか、そうしておけば、医者たちは治せなくても治療技術の未熟さについて、責任を問われる事がなくて都合がいいからっていう理由もあるようで、つまり「治らない」というのは、いわばヤブ医者たちの「言い訳」とか「開き直り」と言っても過言ではないようです。
アインシュタインの名言に「何も考えずに権威を敬うことは、真実に対する最大の敵である。」っていう言葉があるんだけど、まさに、こういう事を言うんだろうね。
それから3つ目は、いくら努力しても人生が上手く行かない、発達障害が未診断の当事者の人たちに、自分の工夫の下手さの責任を軽くしたり、一生懸命やっても上手く行かない理由を知って納得したいという願望があって、それで医者から「もともと脳が悪いんだ!だから努力不足じゃないんだ!そして治らないんだから、無理して周囲に合わせる必要はないんだ!自分らしく好きなように生きれば良いんだ!」などと言ってもらえば、納得できて落ち着いたり、非常に責任が回避されて、うつ状態が良くなったりするので、そのために「発達障害という診断を付けて欲しい!」と病院を訪れる未診断の当事者が急増していて(たぶんインターネットの普及の影響もあるだろうね)、そのニーズに応えるために、医者たちも「生まれつきで治らない」という事を言い続けなければならない状況になっているのが、なかなか「発達障害は改善できる」という考え方が広がらない原因として背景にあるような気がします。
というのも、僕自身が同じような経過をたどっているというか、まだアスペルガーが未診断だった頃は(もう7~8年前になるけど)、とにかく焦っていたというか、いくら頑張っても上手く行かない理由を知って納得したかったし、「努力不足じゃなかったんだ!」みたいに責任を軽くしたい願望もあって、それで検査してみたら、晴れてアスペルガーの診断を獲得しました!みたいな感じだったんだけど(ぉぃ)
でも、それで気持ちが落ち着いたり、うつ状態が良くなったりするのって、一時的なものでしかないというか、診断されて2~3年もしてくると「このままで良いんだろうか?」「こんなハズじゃない!」みたいな気持ちが、やっぱり噴出してくるんだよね(汗)
それで、漢方薬局に行ってみたり、かみ合わせ治療で脳機能の改善を試みてみようとか、そんな風になってくるワケで・・・(笑)
ちなみに、この本では「統合失調症と発達障害の違い」についても触れてあるんですけど、この2つは表面的な状態だけで見ると区別は困難なんだけど、決定的に違うのは、統合失調症の人は、世の中の片隅に居場所を見つけて、落ち着ける環境で、じーっと暮らし始めて、自分が成長する事を、どこかで諦めてしまうのに対して、発達障害の人は「もっと自分は良くなるハズだ!」という思いが永遠にあって、自分が成長する事を諦めずに求め続けるという所らしいです。
なので、発達障害という概念がなかった一昔前は「統合失調症」と診断されていたけど、最近になって、実は発達障害だった!という風に診断が変わる事も起こっているそうです。
こんな話を聞いてて思うのは、逆に「発達障害」という診断をされて、「治らない」という話を真に受けて、自分に合った環境を見つけて、そこで成長する事を諦めて、ひっそりと生活して満足しているような人は、実は「自分は発達障害だと思い込んでしまっている統合失調症」じゃないの?っていう気もするけど、どうなんだろうね?

・・・で、ちょっと話を戻すけど、運動(リハビリ)によって、脳のシナプスを繋げたり代償的なバイパスを育成する事が出来ると分かったのは、今までは脳の構造が身体の機能を決定するとされてきたけど、そうじゃなくて、身体の機能が脳の構造を変える事があるという事が分かってきて、運動することによって神経細胞を育てるのに役立つ神経栄養因子が増えるとか、高齢者でも神経細胞が増えるというエビデンス(脳科学的な?)が出てくるようになったからのようです。
それから、脳卒中の例でも、野球の長島監督とか、サッカーのオシム監督とかも、リハビリによって歩けるようになったり、しゃべれるようになったりしてるのに、なんで発達障害というパターンの脳機能障害の場合は「治らない」と言い切れるのか?などとも語られています。
そう言えば「脳卒中」については、先日の水曜日(6月6日)の「ためしてガッテン」で、「つかむ!歩く!脳卒中 夢のリハビリ最前線」というテーマで放送されてたらしいけど(僕はAKBの総選挙のほうを見てて、見逃してしまったので、6月12日(火曜日)の16時5分からの再放送をチェックする予定ですけど、汗)その放送内容については、「ためしてガッテン」のサイトに、すでに文章でまとめられてたので読んでみたんですけど(下記アドレスのページ)
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120606.html

このサイトでも、脳卒中による麻痺のリハビリは、正しい運動を繰り返すことによって、新しい神経ネットワークを作ることを目指しているとか言ってますね。
そして、今まではリハビリによる改善の効果は、脳卒中を発症してから6ヶ月間しか効果が望めなかったけど、最近は新しい治療法が出てきて、10年間も改善しかなかった右手の麻痺が、脳に磁気刺激を与えてリハビリを行ったら、右手で物をつかめるまで改善したとか書いてあるけど(詳細はサイトを見て下さい)、やっぱり脳機能の治療法の研究って、まだまだ未知の領域になってる部分が多そうというか、これからも、どんどん新しい治療法が開発されて行くんじゃないかな~っていう気がしますね!
で、このサイトの記事を読んでて、ちょっと気になったのが、脳には「大脳半球間抑制」という働きがあって、脳全体が正常に働いている時は、右脳や左脳が働きすぎないように、お互いに相手を抑え合っているらしいけど、脳卒中になって、どっちかの脳が機能不全になると、もう片方の脳の抑制が効かなくなって、そっち側の脳ばかりが暴走するようになるなど、脳全体の機能のバランスが崩れて、そうなると身体の筋肉が硬直してきたりして、リハビリをする事自体が困難になってしまって、新しい神経回路を作るチャンス自体が失われてしまって治療困難になる・・・みたいに悪循環にハマって抜け出せなくなっている印象を受けるんだけど、こういう仕組みって、発達障害の場合も似てる気がするというか、発達障害はシナプスの結合ミスが起きているという事なので、シナプス結合ミスの部分が機能不全になっていて、その機能不全の部分が本来は抑制するはずの他の色々な脳の部分が暴走してしまって、脳全体の機能のバランスが崩れていると考えれば、結局は発達障害の場合も、脳卒中の場合と同じような悪循環にハマって抜け出せなくなっているだけのような気がするね。
だから、「発達障害は治りますか?」の本でも、神田橋先生は、治しやすい部分から治して行って、それによって、いくらか症状が減ると、それまでよりも自然治癒力が回復してきて、最初は治療しにくかった部分も、治しやすくなって行く・・・という好循環を繰り返す事で、発達障害は、どんどん改善して行くというような事を言ってたと思うけど、その通りなんだろうね。
結局は、脳卒中にしても、発達障害にしても、「悪循環の仕組みが複雑すぎて、どこから手をつければ良いのか分からない」から「治らない」という結論になってしまうのであって、その仕組みさえ分かってしまえば、脳卒中で10年間も改善しなかった右手の麻痺が改善したりするんだから、本当は治らないワケじゃないんだよね。

そして最後に、最終的に「発達障害が治った」と言える状態って、どんな感じなんだろう?って考えてみたんだけど、それは「仕事ができている」とか「親しい友人や恋人がいる」とかいう、表面的な状態で判断できるものじゃなくて、最も重要なポイントは「周囲の環境や状況の変化に柔軟に適応できるように脳機能が改善する」という事であって、ワンパターンな暗記によって、何とか特定の環境の中で社会生活が出来ているという事ではないんだろうなという気がします。
だって、発達障害が根本的に治ってないなら、周囲の環境や状況が変化するたびに「ワンパターンな暗記」が通用しなくなって、パニックになったり振り回されたりの無限ループが続いて、また新しい「パターン暗記」に頼らなければならないという、そんな繰り返しが死ぬまで続くだけで、「そんなんじゃ、やってらんねーよ!!!」って感じだよね(汗)
で、そういう考え方に至ったヒントとして、「発達障害は治りますか?」の本の161ページあたりの「自己実現」のところに「自己実現している人は硬い所がなくなって寛容になるので、フレキシビリティ(柔軟性、融通性、適応性)が高まる」というような事が書いてあったんですけど、もし本当に発達障害の人のフレキシビリティが高まってくるという事があるなら、一般の人の「個性」と呼ばれるものと「発達障害」との間には、きれいな連続性があるんだから、フレキシビリティを極限まで高めて最終的な到達点?のようなレベルまで行けば(そこまでシナプスの発育レベルが到達すれば)、一般の人の「個性」と呼ばれる範疇で収まってしまうレベルまで行けるんじゃないか?って思うんだけど、どうなんだろう?
そして、そこまでフレキシビリティが高まれば、自己実現(神田橋先生によれば、自己実現というのは「遺伝子ができるだけ開花すること」らしい)にも繋がってくるだろうし、そうなると目標も現実的なものになってきて、非現実的な目標に執着してストレスを抱えて悲観的になったりする事もなくなって、自分で自分の事も分かるようになってくるらしいです。
そうやって、周囲の環境や状況が変化しても、自分で柔軟に適応できるようになって、体調や精神面での不安定さも無くなって、病院や支援団体ともサヨナラして、社会的に自立して何らかの職業を持って生活していて、友人との関係も良好になって、恋人も出来て・・・って、そんなレベルにまでなったら、もう「障害」じゃないやんか!!(笑)
そんな日が来るかな?
来て欲しいな・・・というか来い!!
絶対に来る!!!

♪ 言葉っていつかは ♪
♪ 真実に変わるから ♪