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コーチ・カーター

2005-10-03 00:25:44 | 映画 カ行
9月27日(火)に映画館で、サミュエル・L・ジャクソン 主演の「コーチ・カーター」を観ました。

●ストーリー
犯罪と隣り合わせの街・カリフォルニア州リッチモンド。
そんな最悪な環境にある、リッチモンド高校は大学進学率が最低水準の落ちこぼれが集まる場所だった。

この高校にあるバスケットボールチーム「オイラーズ」のメンバーは練習もろくにせず、チームワークもボロボロで、負け試合直後のロッカールームではお互いを罵り、ケンカを始める始末で惨憺たる状態だった。

そんなバスケチームを立て直すため、同校のOBでバスケの名選手だったケン・カーター(サミュエル・L・ジャクソン)が新任コーチとしてやって来る。

バスケコーチに就任早々カーターは、部員達の反感を買いながらも、3つの契約をさせる。
それは、「常に一定以上の成績をとること」、「授業には全て出席し、一番前の席に座ること」、「試合の日には上着とネクタイを着用すること」だった。

このバスケとは一切関係の無い契約に反発して、レギュラーの数人はその場でチームを離れてしまうが、カーターは自分の主張を曲げず、残ったメンバー達でチームを立て直すべく、地獄のような厳しいトレーニングを課すのだったが……。

●感想
1999年、カリフォルニア州リッチモンド高校で実際にあった物語で、熱血コーチにより、落ちこぼれ達がスポーツを通して人間的に成長する姿は、「スクール・ウォーズ」を始めとした、日本でもよくある「スポ根映画」を連想しがちになるのですが、バスケの試合に勝利する事よりも、その先にある大学進学を果たし「真の人生の成功者」になることが作品の重要なテーマとなっている点で、日本の「スポコン映画」とは、大きく違った作品になっています。

劇中でやはり一番目立つのは、主役のサミュエル・L・ジャクソンの熱演です!
チームの両親、街の人々、マスコミ等からも、彼が演じるカーターのバスケチームへの指導方針に反対の声が上がるシーンがあるのですが、そんな時でも毅然としていて、最初に心に決めた方針を頑固なまでに押し通す、そんな強い信念を持った人物を演じさせると凄い力を発揮する素晴らしい役者さんだと思いました。

バスケチームのメンバーは、想像以上に貧しい家庭の子供が多く、生活は荒んでおり、アメリカの銃社会の恐ろしさと貧富の差の激しさに改めて驚いてしまいました。

そりゃ、黒人の3人に1人が刑務所に行くような劣悪な環境じゃ、こうなってしまうのも分かる気もしました。

ストーリーの中心となるバスケの試合は良く出来ており、本物の試合をテレビで観ている様な気分になってしまいました。

バスケチームは地区大会で見事に優勝して、州の大会へと挑むのですが、惜しくも途中で敗れてしまいます。

しかし、これまでの試合での活躍が認められたチームの数名がバスケットで奨学金をもらい、有名大学への進学が決定し、カーターが目指した「真の目標」は達成され、エンディングを向かえた時には、爽やかな気分になりました。

●採点
私のこの映画に対する評価は70点です。

この作品が実話を基にして作られているので「凄い人がいるもんだ!」と感心しましたが、これがオリジナル脚本によるものでしたら、「もっと評価を下げただろう」と思える作品になりました。

現代のアメリカ社会では、貧しい家庭の子供がスポーツで奨学金をもらい、大学に進むのは輝かしい栄誉なのだそうである。

そうした実情を踏まえてこの作品を観れば、カーターが頑固にバスケと勉強の両立をチームのメンバー達に主張した事も納得でき、彼がメンバー数人を大学に進学させた実績がどれほど素晴らしいものなのか理解出来るのではないでしょうか。

だから、この作品はサミュエル・L・ジャクソンの熱い演技を観てみたい方と通っていた高校が凄く荒れていた方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「カーターのスポーツショップのガラスを割った犯人は捕まったのだろうか?」と最後まで気になって仕方がなかったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。










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