服を買ったのなんていつぶりだろう…と目を細めて遠くを見てしまうほどに洋服というものを買っていない。「2012年からオシャレになる!!」と言っていたバンザイ合唱団の西野さんの横で「じゃあ僕も!!」という、相変わらずのゼロ自分の俺だけど、それでもね、常々思っていたわけですよ。いや、まぁ「オシャレに!!」ってほどの気合じゃなくても「服、買わなきゃなぁ」とは思っていたのです。だって俺、いつも同じ服着てるんだもん。いっつも同じジーンズに、いっつも同じパーカーに、いっつも同じコート着てるわけ。だって、ジーンズとかパーカーとかさ、別に洗濯しなくてもいいじゃん。ダメ?ダメなの?あ、そうなの。じゃあごめん。謝る。
まあそういうわけで服を買おうと思っておる次第なんだけども、どうせ買うならオシャレなものがいいじゃん。ユニクロは確かに安心するよ。絶対的にに安全だよ。でもね、「2012年はオシャレに!!」という乗っかり目標があるわけですから、ここはユニクロの守られたファッションに身を包むわけにはいかんのですよ。2012年は攻めのファッションで邁進するのであります。と、西野さんの目標に乗っかったくせに高らかと宣言しちゃうのです。
そうしてついに、2012年、久々に買った服がね、えっと、400円のシャツなの。
まあ古着ですね。オシャレな古着を着こなせるようになるともう本物だと思うのね。でも、この400円のシャツね、ゼロオシャレなの。普通にユニクロで売ってそうなチェックのシャツなの。でも400円だから買っちゃったの。そしてそれを着た俺、なんか、お父さんみたいなの。
それよりですよ。
そのシャツを買ったお店がね、近所のお店なんだけど、古着屋と言うか、古着だけじゃなく、なんかもう、「あるもの、全部売ります」みたいな、あるじゃないですか、そういうお店。狭い店内には、「これ、売り物なの?」みたいなものが所狭しとゴチャっと置いてある感じね。その400円のシャツはお店の外にあったので、シャツを持って、初めてそのお店に入ったんだけど、ちょっとワクワクするよね、ああいう感じ。しかしホント狭くて、リュックなんて背負ってちゃ何も身動きできませんよ。なので、いつものパンパンリュックを背負っている俺は、いろいろ見たい気持ちを我慢して(リュックをおろせばいいだけの話なんだけど面倒なので)、奥の、店員さんであろう人のところにシャツを持っていった。そしてその店員さん・・・と言うか、まぁ、店員さんなんだけど、もじゃもじゃのロングヘアーでひげもじゃで、でっかいメガネをかけて、ホコリだらけのロングコートという、なんか、良くも悪くもジョン・レノンみたいな人なの。ジョン・レノンとネズミ男の中間みたいな人なの。そんでパン食ってんの。俺が「これください」って言うと、そのネズミジョンはもぐもぐしながら立ちあがり、シャツの値札を見て
「400円!」
と、予想以上の高い声でそれだけ言い、でっかいメガネの奥のビー玉みたいな目ん玉で俺を見つめている。そしてもぐもぐしている。俺は500円玉を渡すと、ネズレノンはコートのポケットに手を突っ込んでじゃらじゃら鳴らし、100円玉を取り出して俺に渡した。そしてもぐもぐしている。
「はい!」
と言う変に高い声と共に100円玉を受け取り、俺は店を出た。そしてなんか怖いので、その100円玉はすぐに使った。でもああいう感じのお店は嫌いじゃない。また行きたいと思うけど、その数日後の朝、その店の前を通りかかり、店内を見たらネズミがいたのでやめようと思った。あれ店員かなぁ。夜になると人間になるのかなぁ。しかし店員も店内も、狂った感じだったなぁ。でも結果、俺、お父さんみたいなファッションになっちゃったなぁ。オシャレへの道、遠いなぁ。。
まあそういうわけで服を買おうと思っておる次第なんだけども、どうせ買うならオシャレなものがいいじゃん。ユニクロは確かに安心するよ。絶対的にに安全だよ。でもね、「2012年はオシャレに!!」という乗っかり目標があるわけですから、ここはユニクロの守られたファッションに身を包むわけにはいかんのですよ。2012年は攻めのファッションで邁進するのであります。と、西野さんの目標に乗っかったくせに高らかと宣言しちゃうのです。
そうしてついに、2012年、久々に買った服がね、えっと、400円のシャツなの。
まあ古着ですね。オシャレな古着を着こなせるようになるともう本物だと思うのね。でも、この400円のシャツね、ゼロオシャレなの。普通にユニクロで売ってそうなチェックのシャツなの。でも400円だから買っちゃったの。そしてそれを着た俺、なんか、お父さんみたいなの。
それよりですよ。
そのシャツを買ったお店がね、近所のお店なんだけど、古着屋と言うか、古着だけじゃなく、なんかもう、「あるもの、全部売ります」みたいな、あるじゃないですか、そういうお店。狭い店内には、「これ、売り物なの?」みたいなものが所狭しとゴチャっと置いてある感じね。その400円のシャツはお店の外にあったので、シャツを持って、初めてそのお店に入ったんだけど、ちょっとワクワクするよね、ああいう感じ。しかしホント狭くて、リュックなんて背負ってちゃ何も身動きできませんよ。なので、いつものパンパンリュックを背負っている俺は、いろいろ見たい気持ちを我慢して(リュックをおろせばいいだけの話なんだけど面倒なので)、奥の、店員さんであろう人のところにシャツを持っていった。そしてその店員さん・・・と言うか、まぁ、店員さんなんだけど、もじゃもじゃのロングヘアーでひげもじゃで、でっかいメガネをかけて、ホコリだらけのロングコートという、なんか、良くも悪くもジョン・レノンみたいな人なの。ジョン・レノンとネズミ男の中間みたいな人なの。そんでパン食ってんの。俺が「これください」って言うと、そのネズミジョンはもぐもぐしながら立ちあがり、シャツの値札を見て
「400円!」
と、予想以上の高い声でそれだけ言い、でっかいメガネの奥のビー玉みたいな目ん玉で俺を見つめている。そしてもぐもぐしている。俺は500円玉を渡すと、ネズレノンはコートのポケットに手を突っ込んでじゃらじゃら鳴らし、100円玉を取り出して俺に渡した。そしてもぐもぐしている。
「はい!」
と言う変に高い声と共に100円玉を受け取り、俺は店を出た。そしてなんか怖いので、その100円玉はすぐに使った。でもああいう感じのお店は嫌いじゃない。また行きたいと思うけど、その数日後の朝、その店の前を通りかかり、店内を見たらネズミがいたのでやめようと思った。あれ店員かなぁ。夜になると人間になるのかなぁ。しかし店員も店内も、狂った感じだったなぁ。でも結果、俺、お父さんみたいなファッションになっちゃったなぁ。オシャレへの道、遠いなぁ。。