伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

歴代出演歌手―古舘伊知郎・加賀まりこ司会時代(1989~1990)

2006-02-22 | 夜のヒットスタジオ/出演者一覧
1989年10月より、ヒットスタジオは番組を4分割し、本流のヒットスタジオは「夜のヒットスタジオSUPER」に継承されます。それと同時に新たな古舘伊知郎さんのパートナーとして加賀まりこさんが抜擢され、1年8ヶ月ぶりに男女ペアの司会コンビが復活します。しかし、それまで自由奔放な言動や生き方が話題を集めていた加賀さんの司会ぶりには賛否両論が起り、番組の衰退傾向を止めることはできず、また、各局の看板歌謡番組が相次いでこの時期に終了していった影響が夜ヒットにも波及し、1990年10月、遂にヒットスタジオは22年の歴史に終止符を打つこととなりました。ヒットスタジオの打切りは「歌を純粋に聞かせるだけで数字が稼げる時代は終った」ということを印象付ける出来事でもありました。

平成01(1989)年10月18日 第1085回 田原俊彦、米米CLUB、THE ALFEE、薬師丸ひろ子、杉山清貴、プリンセス・プリンセス、南野陽子
平成01(1989)年10月25日 第1086回 木の実ナナ、小林幸子、柴田恭兵、小泉今日子、爆風スランプ、THE GOOD-BYE
平成01(1989)年11月01日 第1087回 近藤真彦、渡辺美里、米米CLUB(マンスリー)、工藤静香、Wink、ほか
平成01(1989)年11月08日 第1088回 細川たかし、田原俊彦、HOUND DOG、稲垣潤一、米米CLUB(マンスリー)
平成01(1989)年11月15日 第1089回 菅原文太、安部譲二(特別ゲスト)、松田聖子、米米CLUB(マンスリー)、プリンセス・プリンセス、本田美奈子、ほか
平成01(1989)年11月22日 第1090回 岩城滉一、米米CLUB(マンスリー)、チェッカーズ、南野陽子、光GENJI
平成01(1989)年11月29日 第1091回 中村雅俊、吉幾三、河合奈保子、今井美樹、米米CLUB(マンスリー)、徳永英明、Wink
平成01(1989)年12月06日 第1092回 原田芳雄、五木ひろし、近藤真彦、南野陽子、酒井法子、マリック
平成01(1989)年12月13日 第1093回 長渕剛、田原俊彦、細川たかし、HOUND DOG、光GENJI
平成01(1989)年12月20日 第1094回 松田聖子、小泉今日子、南野陽子、斉藤由貴、工藤静香
平成01(1989)年12月27日 第1095回 さだまさし、田原俊彦、渡辺美里、THE ALFEE、小泉今日子(「スーパーデラックス」)
平成02(1990)年01月10日 第1096回 五木ひろし、小室哲哉、工藤静香、浜田麻里、男闘呼組、ほか
平成02(1990)年01月17日 第1097回 堀内孝雄、近藤真彦、THE ALFEE、中山美穂、Wink、
平成02(1990)年01月24日 第1098回 武田鉄矢、TUBE、南野陽子、男闘呼組、マルシア、ほか
平成02(1990)年01月31日 第1099回 MULTI MAXS、EPO、香西かおり、光GENJI、浅香唯(「総集編」田原俊彦、久保田利伸、松田聖子、サザンオールスターズほか15組))
平成02(1990)年02月07日 第1100回 高橋幸宏、中山美穂、徳永英明、GO-BANG’S、光GENJI
平成02(1990)年02月14日 第1101回 八代亜紀、牛若丸三郎太(時任三郎)、THE ALFEE、Dreams Come True、男闘呼組
平成02(1990)年02月21日 第1102回 ポール・マッカートニー、沢田研二、原田知世、近藤真彦、工藤静香、ほか
平成02(1990)年02月28日 第1103回 長渕剛、南野陽子、GO-BANG'S、CoCo、ロンドン娘
平成02(1990)年03月07日 第1104回 中村雅俊、SHOW-YA、B'z、LINDBARG、光GENJI
平成02(1990)年03月14日 第1105回 和田アキ子、田原俊彦、高野寛、徳永英明、UP-BEAT
平成02(1990)年03月21日 第1106回 泉谷しげる、近藤真彦、工藤静香、小泉今日子、中山美穂、永井真理子、Wink
平成02(1990)年04月11日 第1107回 田原俊彦、大江千里、少年隊、中山美穂、バービーボーイズ
平成02(1990)年04月18日 第1108回 岡林信康、石川さゆり、工藤静香、チェッカーズ、GO-BANG’S、ほか
平成02(1990)年04月25日 第1109回 田原俊彦、チャゲ&飛鳥、小泉今日子、THE ALFEE、少年隊、南野陽子、Wink(香港中継)
平成02(1990)年05月02日 第1110回 COMPLEX(吉川晃司、布袋寅泰)、工藤静香、野村宏伸、西田ひかる、LINDBARG
平成02(1990)年05月09日 第1111回 近藤真彦、世良公則、薬師丸ひろ子、光GENJI、酒井法子、マリーン
平成02(1990)年05月16日 第1112回 郷ひろみ、杉山清貴、桐島かれん、少年隊、Wink
平成02(1990)年05月23日 第1113回 TUBE、原田知世、工藤静香、光GENJI、COBRA
平成02(1990)年05月30日 第1114回 中村雅俊、コロッケ、桐島かれん、南野陽子、NORMA JEAN、木根尚登
平成02(1990)年06月06日 第1115回 さだまさし、稲垣潤一、荻野目洋子、田中美奈子、GO-BANG’S、杉本彩
平成02(1990)年06月13日 第1116回 杏里、チェッカーズ、工藤静香、B’z、JITTERRIN’JIN
平成02(1990)年06月20日 第1117回 南こうせつ、郷ひろみ、小泉今日子、TUBE、Dreams Come True
平成02(1990)年06月27日 第1118回 河合奈保子、渡辺美里、吉田栄作、南野陽子、LINDBARG
平成02(1990)年07月04日 第1119回 チャゲ&飛鳥、チェッカーズ、Wink、永井真理子、たま
平成02(1990)年07月11日 第1120回 甲斐よしひろ、斉藤由貴、本田美奈子、中山美穂、ほか
平成02(1990)年07月18日 第1121回 久保田利伸、近藤真彦、小泉今日子、南野陽子、BEAT BOYS
平成02(1990)年07月25日 第1122回 長渕剛、松田聖子&ドニー、Wink、荻野目洋子、ユニコーンほか
平成02(1990)年08月01日 第1123回 中森明菜、やまだかつてないWink、渡辺美里、中山美穂、ribbon
平成02(1990)年08月08日 第1124回 光GENJI(総集編「秘蔵VTR一挙公開」)
平成02(1990)年08月15日 第1125回 柴田恭兵、今井美樹、松田聖子、中村あゆみ、TUBE
平成02(1990)年08月22日 第1126回 中森明菜、チェッカーズ、チャゲ&飛鳥、忍者、PINK SAPPHIRE
平成02(1990)年08月29日 第1127回 尾崎亜美、B.B.クイーンズ、酒井法子、SHOW-YA、CoCo
平成02(1990)年09月05日 第1128回 松山千春(マンスリー)、松田聖子、大江千里、少年隊、渡辺美奈代、PINK SAPPHIRE(「22年ありがとう月間①」)
平成02(1990)年09月12日 第1129回 松山千春(マンスリー)、バービーボーイズ、工藤静香、B’z、南野陽子(「22年ありがとう月間②」)
平成02(1990)年09月19日 第1130回 松山千春(マンスリー)、田原俊彦、TMN、小泉今日子、Dreams Come True、たま(「22年ありがとう月間③」・レギュラー放送最終回)
平成02(1990)年10月03日 第1131回 (「ありがとう・さよなら夜のヒットスタジオ」・電話リクエスト総集編スペシャル、歴代司会者・芳村真理、前田武彦、井上順、柴俊夫出演)

以上、全1131回、足掛け22年間にわたる夜ヒットの分かる範囲での出演者の一覧です。ここまでの豊富なデータを収集できたのはこのブログを作製する直接的なきっかけとなった"2ちゃんねる"の夜ヒットスレットにおいて、スレットの活性化のために情報を提供していただいた方々のおかげです。この場を借りて感謝いたします。

ヒットスタジオが放送された22年の間に、様々な社会的現象にまで発展したムーブメントが歌謡界の中で次々と巻き起こり、年が新しくなる度に歌謡界の勢力図、ヒット曲の傾向も目まぐるしい変遷を辿ってきました。その意味において、ヒットスタジオのみならず、同時期に放送されていた「ザ・ベストテン」(TBS)なども含め、歌謡番組全体がその次々と生まれ出るムーブメントの"発信基地"のような場として、視聴者側にも、そしてタレント・歌手側にも強い影響力を有していたのです。その部分が、昨今の音楽番組の位置づけとは大きく異なる所ではないか、と個人的には感じます。

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6 コメント

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Unknown (BLUE)
2006-07-27 22:05:36
1989年12月20日放送の出演者につき、中山美穂は同日放送には出演しておらず、代わりに斉藤由貴が出演していたようですので、訂正させていただきました。
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プリンセスプリンセスの出演記録 (ひであき)
2008-01-09 21:58:31
プリンセスプリンセスの出演回数SUPERに変わっ
2回しか出演してないのは本当でしょうか?
なんか少ないような気がします。
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真相は・・・ (resistnce-k)
2008-01-12 22:11:39
>>ひであきさん

まぁ、これについては色んなところで話が出ているのでご承知かもしれませんが、SUPERに改編されて最初の出演の際に、特にボーカルの奥居香が加賀まりこに散々なことをいわれ、ラジオ番組で「加賀さんは嫌い」と発言してしまい、夜ヒットサイトとの折り合いが悪くなり、出演拒否するようになってしまった、というのが真相らしいのです(最終回でも古舘が「加賀さんの発言にムッときて出なくなっちゃったんです」とそのパートの相方だった芳村真理にチクルような口調で発言し、芳村は呆れていました・・・)。

まあ、人間的に加賀まりこと言う人は言いたいことを言ってくれる人ではあるし、それだけのキャリアもある人だとは想うんで、そういう部分で嫌いというわけでないですが、ただ単に「ヒットスタジオ」などの「司会者」としてはまったくの不適格な人物だったといえるでしょうね。当時の映像もなんかけだるそうな感じで司会やってる感がかなりありますし(汗)。
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プリプリの出演拒否 (ひであき)
2008-01-12 22:24:14
プリプリの出演回数Superに変わってからどうも少ないなあと思ってけど加賀まりこに散々醜い発言されたのが原因だったのですね。
これだけ散々言われると出演拒否したくなるのはよくわかります。

加賀まりこは司会に向いてないね。
芳村真理に比べて出演者に対する愛情が全く感じられないような発言する。まさに夜ヒット崩壊の原因を作った一人と言ってもいいでしょう。

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芳村真理の司会術は実に「堅実」だった。 (resistnce-k)
2008-01-16 12:54:35
芳村真理も、既に有名なエピソードですけど、「シーラE」を「シーナ・イーストン」と間違えたとか、高橋幸宏に「中退ファッションとはこういうものでございますか」と言ったとか「失言」というか「ミス」みたいな発言はあるにはあったんですけど、これは後年、勇退をする上での表向きの理由として仰っていた「分からない歌手が出てきてしまった」という点と重ね合わせると、止むを得ないというか、番組の雰囲気をぶち壊しにするようなものではまったくなかったと思います。それにこれぐらいのミスなら、他の名司会者でも往々にしてあったので、別にとりわけ取り上げて指摘するほどでもないと思います。

それ以上に彼女の場合は、まあ・・・、今で言えば「Mステ」のタモリみたいに「いるだけで番組全体に安心感が出てくる」って感じで、特にセットに趣向を凝らすようになり、また出演タレントの顔ぶれも大きく変化し始め、内容がポップになってきた1980年代、特に古舘が司会に抜擢されてからは、ほぼ「芳村真理だけが「夜ヒット」らしさを遺す最後の命綱」みたいな感じで続いていたと思います。CS再放送を見ていてその思いはかなり強く感じましたね。

あとは、再放送を見てこれも再認識したことですが、芳村の場合、衣装だけ見ると「歌手よりも目立つ」といわれがちですが、実際の進行振りというのは、かなり歌手側に配慮をしながら、あとは時間配分にも配慮をしながら司会をやっていたりと、相手の司会者や歌手の存在を浮き立たせるために巧く自分の存在を消そうとしていた、というのも凄いことですよね・・・。なんというか、「司会のプロ」とはこういうもんだ、っていうのを当時の芳村・井上のコンビの司会ぶりはまざまざと見せ付けられている感じで、見ていてとても安心できるんですよね。

だからこそ彼女が勇退してからそれほど長く続かなかったというのもある意味では「必然の帰結」だったんだろうなぁ・・・。
だって、「夜ヒット」らしさを引き出せる人が誰一人、そのときにはスタッフにも出演者にもいなくなってたわけですし(ダン池田は既に干され、名物プロデューサーの疋田拓もフジテレビ退社、構成の塚田茂も最後の当たりは「監修」として名前が出るぐらいで、製作現場にはまったく足を運んでなかったらしいです)。
そうなった時点で既に「夜ヒット」は「夜ヒットという名をつけた違う番組」になってしまったと言っても言いすぎではないでしょう。だから、加賀司会のころの夜ヒットを「面白いもの」としてみるには、「夜ヒットとは違う番組」だと予め番組に対して持っているそれまでのイメージを消した上じゃないとダメでしょうね・・・。
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みんなもっと語ろう (ウルトラガール)
2011-09-06 04:11:20
夜ヒットをもっとみんな語ってください。
こんなすばらしいページがあるのに・・・
当時の豪華なセットや生演奏のオーケストラは夜ヒットならではです。
そして他の人も書き込んでいますが演出も凄い。夜ヒットにしか出来ない演出。
もう見れないと思っていたら伝説の演出家疋田拓氏のクレジットをNHKで見つけたときは驚いたと同時にうれしかった。NHKの歌謡コンサートやBS日本のうたやNHKでの特番の歌番組である。
調べてみると番組構成やスタッフそして豪華なセットも当時の夜ヒットを思いださせる内容でした。ドライアイスや電飾セットに生演奏は三原綱木とザ・ニューブリードである。そして東京管弦楽団も引き連れての演奏は見ごたえ聴き応え充分である。
また演出に平野昌一氏が加わってやっている。
当時夜ヒットで疋田氏のもとで修行した人物である。平野氏のスクールメイツ起用やアイドルの生演奏での演出は見ていてとても心地いいものです。今はバーニングプロ系列の事務所を疋田氏も平野氏も独立してやっているそうだが所属タレントが疋田氏の元には芳村真理さん小柳ルミ子さん稲垣潤一さんら、平野氏の元には小泉今日子さん、SPEEDの島袋寛子さん、など当時の夜ヒットのメンバーがいるらしい。
このふたりの演出の番組は今後楽しみである。
勢いのあまり書き綴っていますが夜ヒットは当時バーニングプロと深い繋がりがあったそうでよく見てみると確かに毎回バーニングプロ、または系列のタレント中心のゲストの人選であった。なのでこの演出家の二人がこういう今のポジションにいるのである。つながりがあるのだ。
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