利休の茶室日記

侘び寂びを求めて、何を思う

温泉の表示

2005-10-31 | 自然
温泉に温泉質の表示がきちんとされていました。
そう言えば、最近いろいろなことがありました。
大地の恵み
元気の源です
うそはつけません

朝は温泉から

2005-10-30 | 住環境
みちのくの秋の朝
今日も温泉からはじまる
昨日とは違う温泉
選べるだけの数がある
この上ない贅沢感
疲れた肌も温泉の効用をいただいてつるつる
仕事でなければなおいいのだが


双眼の色

2005-10-27 | 心に残る言葉
君看よ 双眼の色 語らざれば憂い無きに似たり

秋、深まり
なぜか、こころにこの良寛のことばがとまり
黙して語らず
そんな気分です



駅前再開発

2005-10-27 | 住環境
私の住む街の駅前再開発がはじまった
古い商店と住宅が立ち並び、路地裏は狭い迷路が続いていた街
郊外型の駅前
むかしは商店だったのだろうけれど、今は有料の自転車置き場として店先を貸してした
その奥の帳簿場に座っていた老夫婦
どこに行ってしまったのだろうか
行き先を告げる張り紙のない店先
寂しさが見え隠れしている
またここに戻ってくるのだろうか

街の再開発
そこで暮らしてきた人々の
生活が再編できなければ
ただの乱開発

街の原風景
すぐ忘れてしまいそうだから、
意識して記憶に刻んでおこうと思う



和敬静寂

2005-10-26 | 出会った本
『和敬静寂』千利休のことばです。
わが国の茶道の祖と言われる珠光は「謹敬静寂」と好んで言っていました。
その志をついだ千利休は、一字を改めて「和敬静寂」と説きました。
松平泰道師は、和を和やかとか、仲よくというのでは不十分で、料理の「和え物」のように、二つ以上の材料を合わせて、まぜて「第三の味」も美味を引き出すように、それぞれの材料が一緒になって互いの好さを引き出し、合わせてさらによい味をだすのが「和」だと説かれています。
和が実感できると、自然に自分以外の人の秀れた点を尊敬できます。
和して敬すると誰の心も清々しくなります。
そしてそこには、心の寂けさが生まれます。
寂とは淋しいのではなく、あたたかな静けさなのです。
そうした心境になれば、煩悩が静められ、知恵が生まれてくるのです。
そこで和敬静寂が禅のこころをといわれて、茶のこころといわれるようになりました。
『命のことば』瀬戸内寂聴さん著から


遠い遠いむかし
テレビもラジオも、そして電気もなかった時代
その自然の中に生きた人の感性は
とても研ぎ澄まされて
こころで自然をみつめ
こころで自然を聴き
こころで自然を感じて
あたたかな静けさを見出していたのでしょうか
わたしも人工の音や映像のない世界で
煩悩を静めてみようと
どこへ行けばいい?



街の小さな変化

2005-10-26 | 住環境
私たちの住んでいる街、働いている街
そこに意識を向けてみると
日々の小さな変化が起きていることに気がつくことがあります。
この地で昔から続いてきた変化なのか
日本の高齢社会をしめす変化なのか
様々です

変化は居住者の変化です
また街の変化に伴い居住者の生活が変化してきます。

そこで暮らす高齢者へ
この変化がもたらす生活

手作りのお弁当屋さんができて
生き続けることができたと、安心した人がいるはず

大型店が、ひろい駐車場を用意して開店しても
高齢者はそこへ行くことはむずかしく
地元の商店街で、立ち話を楽しみます

確かな商店街の役割が存在している
そう思います


ある告知

2005-10-23 | 生活
街角の自転車さんのシャッターにはられた一枚のポスター
「店主、老齢のためやむなき廃業・・・」

「よくきたね、ハンドルがぶれてるよ、あぶない、あぶない」
と自転車屋さんの親父さん
「最近ちょっとお疲れ気味ですか」
いつだったかこんな会話をしましね
もう5年も前ですか

「一度大病してね、あまり無理をしないようにみているんですよ」
とそばで心配そうに親父さんの仕事を見守っていたおかみさん
お昼時は、必ず休みの時間をとっていましたね

「やむなき」という一言に
自転車屋さんの思いが凝縮されているようで
張り紙の前でたたずみ
電気の消えた窓を見上げていました

都市化の中におきた
何気ないまちの変化
当たり前のように、このようなことがやり過ごされています
そこにひとつの人生があり
まちの営みがありました

時は高齢社会
私は、この小さな出来事を受け止めてみたいと思います





都バスの運転手さんへ

2005-10-22 | 生活
「バスが完全に停車するまで、席から立たないでください」と、
車内放送とポスターでのご注意ありがとうございます。
そうですね。危ないですからね。
でも都バスの運転手さん、しっかりと腰掛けるまで発車しないで下さい。特にお年寄りが乗車されたときには。みなさん必死で揺れや遠心力、慣性の法則とたたかっていますから。
先を急ぐと、あのたくさんの悲しみをもたらしたJR西日本の尼崎電車事故の二の舞になりそうで心配になります。

本当の心遣い、思いやり
これも小さな地域福祉の営みです。


いのちの根

2005-10-22 | 心に残る言葉
なみだをこらえて
かなしみに耐えるとき

ぐちを言わずに
苦しみに耐えるとき

言い訳をしないで
だまって批判に耐えるとき

いかりをおさえて
じっと
屈辱に耐えるとき

あなたの眼のいろが
深くなり

いのちの根が
深くなる


相田みつを様

なみだをこらえて、悲しみに耐えることはできるような気がします
しかし、批判に黙って耐えることは
簡単にはできません、未熟だなと思います

言い訳をしないことが
どんな道をもたらすのか
分かっていらっしゃったのですか

ぐちを言わずに
これは日本的で、アメリカ人にはどう思われるのでしょうか
私たちの美学ですね

根っこがしっかりしていないと
栄養分を吸上げて
空からの恵みを循環して
立ち続けることができないことを
私のからだは知っています

でも脳が
それを受容できないでいるのです

だから、次の言葉をさがし続けます