北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

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2012-12-11 | Weblog
4年ぶりの再会、ならぬ再開。

昨日は、J駅の昭和3年創業の昭和レトロ居酒屋にて

本を出版された先生をお招きしてのお祝い会をいたしました。

普通、良く飲んで食べて1500円ぽっきりですむお店。

ほんまによく食べました。飲みました。それでも、ひとり4000円。

前回は、二人で6000円でびっくりされた。というより、あきれられた。

「よう、こんだけ、食べるわ。飲むわ。」

なかでも、昨日発見したオススメは、「月見芋」。

本格正統派の自然薯(じねんじょ)を使っておったので、

そのねばりのあること、あること。

「にこごり」もオススメ。

そこで、ブログを7年以上続けられていることに感銘を受け、

デンばあもちょっくら頑張ってみようかな、、、と再開してみました。

みなさまとも、再会。したいです。

時々は「どうしたの?」なんて、聞かれてはいたのですけどね。






デン東宮家の職員リストラ

2009-03-24 | デンマーク最新
デンマーク皇太子一家の写真(絵葉書)です。

フレデリック皇太子、メアリー皇太子妃、
クリスチャンちゃん、イザベラちゃん。

なんでも、この皇太子一家の年間予算が、2005年から一気に増加し、
二人はこの実態に鑑みて、職員5名をリストラすることに決めました。




デンマーク東宮家の職員リストラ

2009-03-23 | デンマーク最新
イザベラちゃんの命名の儀の写真です。
1-2年前のものですが、おにいちゃんに見守れて
洗礼を受けています。

イザベラちゃんは、
のフレデリック皇太子とメアリーの間に生まれた
デンマーク王室のプリンセス。

しかし、2005年あたりから、この東宮家の予算が大幅にアップして、
このほど、フレデリックとメアリーは、職員を5名をリストラしました。

「ふたご住宅」の近撮

2009-03-21 | デンマーク建築・まち
「土曜日の建築シリーズ 第17弾」

次回に引き続きまして、コペンハーゲンのウォーターフロントに1995年完成した「ふたご住宅」です。
近くで写したものですが、建物の下部に見える土台のようなものがかつてのサイロ部分にあたります。
(より詳しい情報は、3月15日をご覧くださいませ)

これを心棒にして、住宅を張り付けたような形で「ふたご住宅」を作ったのです。

偉大なるコンバージョン(用途変更)!リノベーション(改築)!あんた何ション(だじゃれ)?

8階建てで、各階には10戸の住戸があります。
サイロが二つですから、
それぞれのサイロに4戸の住宅が張り付き、サイロとサイロの間にも各1戸の住戸を張り付けて、1フロア10戸の構成です。

どこかの階は、面積が小さな住戸があるのか、全体で84戸です。

サイロに張り付いた十戸のテラスは張り出す形となっていますが、
サイロとサイロの間の十戸は、当然のことながら、テラスは凹む形となります。

サイロの内部は住戸とせず、上下に移動する階段、エレベータスペースなどのコモン・スペースとしたわけです。
ですから、各住戸への入口部分に穴をあけて外に十戸を張り付けた。

それにしても、MVRDV建築集団は、とてつもない発想をするものです。
心棒に十戸を張り付けるのが得意なようで、デンマーク ロドーブル市にもファンキーにして奇怪な集合住宅を完成しているようです。

ところで、MNRDVは1992年、ロッテルダムにできた建築家集団で、
デンばあに関係の深い、100人のための高齢者住宅WoZoCoをアムステルダムに
作ったことで有名になりました。
この住宅は、18戸が張り出しています。

核の材に、貼り付けて、張り出して、、、、、
そういう技法が得意のようです。
住んでいる人は、垂直線を下におろした時に、地面に下りて行かない。
空中に浮いて住んでいるわけですね。そういう住宅に独自の境地があるようで、
建築界のアドベンチャーのような方々ですね。

名前は、立ち上げた建築家のイニシャルをとって名付けられています。

 Winy Maas (M)
Jacob van Rijs (VR)
Nathalie de Vries (DV)

来週はいよいよ、今年度最後の週となります。
お忙しいでしょうが、
さくらも開き始めました。

よい週末をお過ごしください。

ドアに絵画?認知症ケア

2009-03-20 | デンマーク高齢者
これは、デンマークのあるプライエセンターにある認知症ユニット(住まい)の壁面に描かれた絵画です。

ここがドアであることを分からせないようにするひとつの工夫として「ドアのある壁に絵画を描く」という手法があります。
こうすると、そこをドアであると認知されないので、自然の結果としてそこからは出て行かれないということになります。

よく見ていただくとわかりますが、絵のまんなかの手を取り合った部分がドアノブになっていて、これは外に通じる大きなドアなんですね。

話には聞きますが、実際にはあまり見たことがないので、
数はかなり少ないと思います。
が、実際にこのように存在しています。

日本の介護の現場で働いておられる方は、この絵画を見て、
どのように感じられるでしょうか?

現場の人手不足のきびしい現実を知らない人間が。理想のみを追い求めて不用意に発言することは差し控えたいと思います。
が、「不自然さ」を感じてしまうのです。

今の介護の現場の取り組みは、平たく言えば「普通の生活を支援する」「ご自宅での生活を継続できることを支援する」という方向を目指していると思います。

自宅のドアに、こんな絵を描くでしょうか?
先日紹介した大谷ルミ子さんが、このような絵画をグループホームに描かれるでしょうか?

この絵画を見て、「いい工夫だ、うちにも採用しよう」と感心する方と
「え?!デンマークで、こんなことやってるの?!」と落胆する方と別れると思います。
また、別の感じ方をされる方があるかもしれません。

たとえば、回りの壁紙と連続的に連ねていくなら、少しは話も分かりますが、
この壁面だけ、かなりインパクトある絵を壁一面に描くやり方は、もう少し工夫してもよかったのではないか?と思います。

デンマークでは、ベッドの下にセンサーマットをおくことすら拒否してきた国です。靴にチップを入れて、行き先が把握できるようにすることはできますが、市の高齢者福祉のトップの許可を必要とします。

みなさんは、どのように思われますか?

デンマークでも介護現場の労働不足は、大変な状況にあります。
現政権は、税率凍結を約束しており、国民は今以上の負担を望んではいません。
しかし、お年寄りは増えていきます。
介護現場の給料は安く、なり手が少ないのが悩みの種であることは
日本と同じです。

理想を求めるなら、さらなる負担が必要です。
理想を求めても、なんんらかの工夫によって、今以上の負担なくそれを実現する方法があるかもしれません。

その方法は、どのようなものなのでしょうか。










バスに犬

2009-03-19 | デンマーク社会・生活
デンマークのバスは、電車、地下鉄、水上バスなどと共通の切符で乗れる便利な公共交通手段のひとつ。

床が低く、ベビーカー置場もあるので、ベビーカーに赤ちゃんをのせたママたちも、よく利用する。車イスで生活している人たちも、田舎町に行くとバスを利用する。コペンハーゲンでは、見かけたことがないが。

ところで、このバス。犬も乗れるのですね。
かなり大きなシェパードが乗ってきて、びっくりしている女性の顔が本当にびっくりしている。

ちなみに、デンマーク人は黒ラブが好きなようで、シェパードは少ないように感じています。
ああ、びっくりしたあああ。


元経済産業大臣の汚職疑惑

2009-03-18 | デンマーク最新
日本では、小沢民主党代表の第一秘書が逮捕され、小沢代表は
「取り調べの結果によって、そう遠くない時期に決断をする」という発表を
3月17日に行いました。

デンマークは、世界で最も政治汚職が少なく、透明性の高い国
として、知られています。

しかし、しかるに、だが、とはいえ。
そういうデンマークでも、汚職はときどき話題になります。

いま元経済産業大臣のベント・ベンセンの
汚職疑惑が大きな話題になっております。

このベント・ベンセン。現在のアナス・フォー・ラスムセン首相の
右腕ともいえるお方で、ちょっと男前田のクラッカー。
2001年政権交代後の経済振興、
2007年の行政改革など、一緒に成し遂げてきた方でございます。

しかし、
なんでも、大企業のシカ狩りとゴルフツアーに参加して、
合計500万円相当の収賄だとのこと。

狩猟にご招待されるとは、やはりヨーロッパですね。
なんて、言っている場合ではない!

500万円は、一般デンマークの平均的年収に相当します。

BT新聞社では、ベンセンの日程表を入手し、かれが経済産業大臣であった
2003年から2008年の間に、33回の狩猟とゴルフツアーに出かけ、
うち12回は数日にわたるものであることを突き止めました。

どう言いわけしようが、
こうした招待を受けることが違法であることは明らかである、
との見方が大勢を占めているようです。

「警察の調査が終了してから、彼をどうするか決定したい」
と、首相は3月15日に語りました。

なんだか、小沢代表の本日の答弁と似ています。

なんだか、がっくり。

チボリのラー麺屋「わがまま」

2009-03-17 | デンマークとっておき
1997年だか、2001年に、ロンドンにおいしい&スノビッシュなラーメン屋があるということで、何かの帰りに
飛行機に乗りそこねそうになりながらも、その「WAGAMAMA」というラー麺屋に行ったことがある。

ロンドンのビジネスマンがスーツを着てやってきており、
「おー、こんなラー麺屋があるんや」
「ロンドンの人は、スーツ着てラー麺食べるんや」と、驚いたものである。

その味は、麺にきちんとしたコシがあり、その他のメニューも
ご飯と焼き鳥とサラダを組み合わせて、ちっとおしゃれにしていて、
味もそこそこであった。

そんな「WAGAMAMA」を、数年前にコペンハーゲンで見つけてびっくりした。
チボリ公園から入れるようになっており、一般道からも入れるようになっていた。
これは、うれしいことではないか。
しかし、コペンハーゲンに住む日本からは味の面で評価は今いち、に、さん、し、ごろく、しちはちじゅうぶん、である。

何ですか?この表現、、、

しかし、この「WAGAMAMA」、イギリスに本社があり、イギリスでは30店舗相当を展開しており、アムステルダム、コペンハーゲン、ノルウェーにも支店がある
という、ラー麺の世界チェーンである。

ラーメンで、7.35ポンド(昨秋なら1600円、今は900円)という目の飛び出るようなお値段。コペンハーゲンでも1400円くらいしておるのではないでしょうか。

その昔、コペンハーゲンでシコシコとしたコシのあるラーメンが食べたいなら
ストロイエの「すずらん」に行け。もし、店主にどつかれながら、食べたいなら。
という諺があった。ここの店主な日本人ではあるが、客あしらいが超北欧風。
店の片隅で小さくなりながら、ラーメンを「食べさせていただいていた」。
それでも、おいしい札幌ラーメンが食べられた。1500円していたかなあ。
しかし、この店も今はない。ラーメン、アーメン。

今は、コペンハーゲンでラーメン食べるなら、「ワガママ」なのでしょうか。

ここでは、ラーメンはともかく、
店員さんのTシャツに「ワガママ」「WAGAMAMA」と書かれていて、
いわば、「コペンかわいいファッション」の一角を形成している。
S,M,Lとサイズもいろいろで、今なら3800円くらいで買えるでしょう。

おにいさんの着ているお星さんのついた赤いTシャツは、「コペンかわいいファッション」であります。
モスグリーン・バージョンもあって、これはデンばあ向きですね。

「WAGAMAMA」と書いてあるので、かなり傍若無人にふるまえます。

医療改革の市民公聴会始まる

2009-03-16 | デンマーク最新
デンマークの医療については、在宅医療は世界最高レベルなのに、
急性期医療に関しては、手術までの待機が長く、どうしようもない状況にあります。

くわしく知りたい方は、拙著「デンマークの高齢者福祉と地域居住」(新評論)
(233-249)をご覧ください。

昨年6月、この医療の実態に根本的な改革を!というわけで、
250億クローナ(5000億円)の財政投入が決定されました。

その内容は、医療にさらなるメリハリをつけ
緊急対応、急性期医療に対応した「スーパー病院」などを作ろうというものです。

一口に、250億クローナといいますが、日本の規模に置き換えると11兆円規模になります(人口規模より、日本はデンマークの23倍)
現在、日本の医療費は約33兆円ですから、その三分の一を新たに投入しようと
いうのですから、莫大な投資であるわけです。

また、介護保険の総費用が7兆円ですから、介護保険の約1.5倍規模の金額を
医療改革に投入する、とも理解できます。

そうした大規模な改革に際して、保健予防省では、大臣自ら全国行脚を始めました。
3月3日、9日、16日、20日、23日、30日と、月曜日と火曜日をこの行脚にあて、計10回、レギオナ(広域保健圏域)の長とともに市民集会を開き、構想を説明して質問に答えてコメントを得る、というものです。

日本に見られたように、サクラに参加してもらって形式だけ整える、というものでは全くありません。
16日の集会フュン島のスベンボー市で開かれたようですが、200名が参加しました。
デンマークは「対話」の国です。
透明性を高めて、政府は構想のすべてを開陳する。
それに対して、国民は明確に自分の考えを、これも開陳する。

「国が小さいからできるのさ」なんて、言わないでください。

この集会は、2007年の行政改革で登場した5つのレギオナ(広域保健圏域)で2回ずつ開催しょうというものです。
2007年、デンマークでは大規模な行政改革を行いました。
かつて、保健医療を担当していた県(13アムト)を廃止し、
代わりに5つのレギオナ(広域保健圏域)として保健医療を管轄させています。

今回のドサ回りは、1つのレギオナのなかの2つの都市を巡業しよう、というもの。そこで、10回となるわけです。

人口規模で置き換えると、日本では230回となります。
これだけの回数を開くことは不可能です。

そこで、日本で道州制などがかりに導入された場合、
各道州で2都市ずつ開催、ということなら不可能ではないでしょう。
また、道州制が導入されていない現在でも、北海道で1回、東北で2回、
首都圏で2回、中部で2回、近畿で2回、中国四国で2回、九州で2回。
これなら、全日程大臣が出席しないという条件で開催は可能です。

とにかく、国の大きな変革に際して、国民の意見をダイレクトに、まじめに聞く。
これは、非常に重要だと考えます。

写真は、デンマークの病院の写真です。





サイロを改築した「ふたご住宅」

2009-03-15 | デンマーク建築・まち
「土曜日の建築シリーズ第16弾」
昨日は遠方に出かけており、日曜日となってしまいました。

さて、ヨーロッパ各国では港湾エリアのリノベーションが盛んにおこなわれているようですが、ここコペンハーゲンでも同様です。

写真は並ぶ二つの円筒形サイロを一般住居へとコンバージョンした、感動的な作品です。
建築家は、オランダを代表する建築家集団MVRDV。
集団を立ち上げた建築家の頭文字をとってMVRDVと名付けられています。
日本では、表参道の「GYRE」が彼らの手によるものです。

これは、コペンハーゲンのウォーターフロントにあり、
84世帯が住む一般住居となっています。
まわりにも、それなりに意匠を凝らした集合住宅が建てられていますが、
この建物はかなり人目をひきます。

初めて見たときには、
「この形には何の意味があるんだろう?」と、不思議に思ったものです。
「ふたご住宅」と名付けられたこの建物は、ふたつの円筒形のサイロを
住宅へとコンバージョンされたもので、その歴史を知れば、
この異様で過激な形にも理解ができ、
美しくデザインされた様子や、昔からあるものを未来へとつなげようという
工夫に感動を覚えます。

もちろん、コンペで勝ち取ったものですが、
コンクリートのサイロのリングに穴をあけるのが大変だったようで、
とにかくドアの高さの穴をあけるだけで、最小限にとどめたようです。
建物の下に見えている細い部分が昔のサイロです。

円筒の外側を各住居のテラスとし、円筒の内側のコアから出入りするようにして、
コア部分には上下して使えるような共用空間を作ったようです。

一般住居なので、外から見るだけですが、
中に忍び込んでみたいものですねえ。

オランダの近代建築の特徴は「キューブ」にあり、キューブを角度を変えて積み重ねたような建築が多いと理解していましたが、そんなオランダの建築家集団が「円」に挑戦したわけですね。

ウォーターフロント開発では、以前の港湾のイメージをこわさないようにすることが重要であり、円筒形のサイロも湊のモニュメント的な意味をもっていたので、「次への過激なるステップ」の味つけも施しながら、このような建物にまとめたようです。

2005年に完成しています。



デンマークで働きたいスウェーデン人

2009-03-13 | デンマーク最新
昨年末のデンマーク滞在で驚いたことがあります。
デンマークで働くスウェーデン人が多く、
高齢者の介護型住宅であるプライエボーリなどでも働く人が
増えているという事実です。

道を歩いていた人に、介護型住宅を訪問への行き方を聞いた時、
偶然にも「私はそこで働いているのよ」ということで、
一緒にバスに乗り、連れて行ってもらいました。

他の介護型住宅(プライエボーリ)でも
そこで働いているスウェーデン人に会いました。
「最近多いわよ」との話でした。

なぜ?スウェーデン人がデンマークで働くのか?
その人の説明によれば、貨幣価値の違いが理由であるとのことでした。
デンマークで働いて給料をもらってスウェーデンで使うと
15%くらいおトクなのです。

たとえば、同じ洋服でも、
129デンマーク・クローナ=149スウェーデン・クローナです。
デンマーク・クローナで給料をもらって、スウェーデン・クローナで
生活すると、1.15-1.17倍の価値が生じるというわけです。

もちろん、この経済効果?を狙って、
デンマークで働いて、スウェーデンに住むデンマーク人もいます。

そこで、本日の本題。

デンマークとスウェーデンの間の海峡をウアソン海峡 Oeresund
と言い、コペンハーゲンとスウェーデンのマルモは橋でつながれています。
このウアソン・ブリッジに関連する調査(この地域に関する2国間調査)は、
スウェーデン人のなかで、18-30歳の層では30%の人が
「将来デンマークに職を求めることになるかもしれない」と考えている
ことを、明らかにしました。
31-50歳では、18%。

ここ数年、デンマークで働くことを計画しているスウェーデン人は、
14%(2006年)、13%(2007年)、11%(2008年)と低下傾向にあったのに、
この調査結果はなんだ!という、わけです。

それは、仕事を変えるという習慣に人気がなくなっているからではないか?
と推測されています。
しかし、それでも合点がいかないのは、
新たに職を得る最も若い層では、42%のスウェーデン人がデンマークを
就職先ターゲットとして考えているようなのです。

スウェーデン人がデンマークの労働市場に魅力を感じているのに対して、
スウェーデンで働きたいというデンマーク人は、わずかに3%。

この人気の高さは、デンマーク・クローナは15%高い!
という貨幣価値の問題だけなのでしょうか?

もうひとつ考えられることは、マルモとコペンハーゲンをつなぐ橋
(ウアソン・ブリッジ)ができてから、マルモからカストラップ空港、
コペンハーゲン中央駅を経て、北のエルシノアまで、電車で直通で行ける
という交通の便もこの傾向に拍車をかけているように思います。

交通費をはらっても、その価値はあるのでしょうか。
もちろん、交通費は雇用主が支払うのでしょうが、、、

デンマークでも、介護の現場は人手不足で悲鳴をあげています。
よい労働力をスウェーデンから得られるなら、これにこしたことは
ないのでしょう。

その昔、スウェーデンでは日曜日に酒が買えないので、
北のヘルシンボリ(SW)からヘルシノア(DK)に酒を買いに来るスウェーデン人でフェリーが賑わい、
おまけに飲んだくれてごろごろと寝そべっているスウェーデン人をみかたものです。

そんなことを、思いだしました。
写真は、デンマークのヘルシノアにある世界遺産クロンボー城。
シェイクスピアのハムレットの舞台であることでも有名です。
この海の向こう5キロ先が、スウェーデンです。



コペンからのSASフライト4割カット

2009-03-12 | デンマーク最新
SAS(スカンジナビア航空)は、
コペンハーゲン カストラップ空港からのフライトを
40%カットする計画を発表していましたが、
今後5ケ月の間に廃止する6路線を明らかにしました。

まず最初に、グリーンランドはただちに廃止。
4月1日に、フィンランド タンペレ
夏には、アリカンテ、マラガ、デリー
シアトル便も6月末をもって廃止。

成田-コペンハーゲン便が含まれていないのは、不幸中の幸いでした。
ね!

SASの機体は、ボディには彩色を施していないため、
エンジンの赤と尾翼のブルーがかなり効いて、
とても素敵です。
「しぶい、シンプル」という北欧デザイン・テイストを基調としながらも、
こうしたブライトな色を上手に使っているなあ。
素敵な機体だなあ、と感じていました。

でも、
以前は、カトラリー(ナイフ、フォーク、スプーン)は金属でしたが、
今はプラスチック。軽量化を図って、燃料を節約するなどの
努力をしていることは、明らかでした。

1996年には、関西空港からもコペンハーゲンへのダイレクト便が
ありましたが、これも10年前になくなっています。

また、先日は、トイレに行こうとしたキョトンC氏が、
http://blog.goo.ne.jp/kyotonc
「これを持って行け」と、おしぼりをわたされたそうです。
トイレの水が不足して、手が洗えないとか。
水の積載も制限しているのかなあ、なんて。

また、なんと申しましょうか。
SASには、日本の航空会社に見られるような「あいそ笑い」は
まったくなく、気軽に乗れていいのですが、
私の場合なんざ、床に荷物を置いておいたところ、
少し通路にはみだしていたんですね。

そうしまたしたところ、フライト・アテンダントの方は、
その荷物を足で蹴飛ばして、中に押し込んでいきました。

ANAなら、本当に丁寧に、
「お客様、危険でございますので、この荷物は
 膝上においていただくか、上におあげいたしましょうか?」
と、聞いてくれるはずです。

ベタベタしないドライなサービスのあり方は、北欧へ向かう人間にとって
とても良い心の準備になります。

満面に湛えた笑顔が、顔の向きを変えるや消えうせる
ということんがないだけに、その笑顔は、ふだん着の笑顔。
なのであります。

成田からダイレクトで行けることや、
まあ、こういったサービスを楽しみながら乗っている、
という面もあります。

また、日本からヨーロッパへはシベリアを上を飛んでいきますので、
日本からダイレクト便で北欧に入るのは、最短距離になります。
行きで11時間、帰りで10時間(偏西風の影響)の早さです。

北欧に行く場合、パリ、ロンドンに入ってから、数時間待って
コペンハーゲンへ。というようなエアラインを選ぶと、
コペンハーゲン上空を飛びながら
「ここで降りたああい!」と叫んでも降りることができない。

ということで、北欧へのダイレクトフライトは、
やはり、SASがいい、と思っているデンマークおばさんです。

今年は、大々的に路線の整理をするようですが、
コペンハーゲンは北欧最大のハブ空港です。
がんばって、より多くの路線を維持してもらいたいでサス。


気をつけよう海外ホテルのIT予約

2009-03-11 | 国際オランダ
写真はロッテルダムの中心市街地です。
戦争で街を破壊されたので、シティ・センターはかなり近代的です。

本日は、昨年末、ロッテルダムの
中心地のホテルに泊まった時の話。

世界有数のホテルチェーンに格安ホテルのサイトを通して泊まったのですが、
(といっても、普通は世界有数のホテルチェーンのホテルになどは泊まれません。
おりからの円高の恩恵を受けて、普段なら24000円くらいの所に、
1万円で泊まれる勘定だったのです。)

格安ホテルのサイトを通して予約を入れた後、
支払いをすませたものの膝上PCだったために
その証拠を印刷することができませんでした。

ぎりぎりまで予定が確定せず、ぎりぎりまで待たざるをえなかったため、
別のホテルに泊まりつつ、次のホテルを予約する、、、
しかなかったのです。

チェックアウト時に、「まだ払っていないから、払え」と言われて、
「インターネット通しで払っているはずですけど、、、」とは言ったものの、
レセプションのおねえさんは、
「その格安ホテルのサイトとは、宿泊レートの契約しかしていない」
との一点、二点、三点張り。

そのうち、そこまで言われて、
私自身も本当に支払ったのかどうか自信がなくなってきた。
気が弱いんです。

「証拠がないから、しゃーない」とカンネンして、
再度支払いを済ませたのであります。

しかし、絶対取り返さねばならない!
しつこいんです。

おねえちゃんのメールアドレスを聞いて、
「支払った証拠がないから、今日は払いましょう。
 でも、事前に支払った証拠を提示できれば、払い戻しをしてくれますね。
 その時には連絡をとりたいので、メールアドレスをここに書いてください」
と言って、泣く泣くホテルを去ったのであります。

日本に帰ったのは、クリスマス前。
年が明けてから、その格安ホテル予約サイトにメールを出して、
事前の支払いが終了していることを確認しました。
回答は非常に早く、非常に好感がもてました。
信頼できるサイトです。推薦します。
インターネットからその証拠をダウンロードすることもできました。

もらったアドレスに、証拠とともにメールを送りました。

しかし、世界に誇るそのHLTホテルからは、なしのつぶて、りんごの芯。
業(ゴウ)を煮やして、インターネットでホテル本部をとおして、
私はロッテルダムの貴ホテルでこのようなことになりました。
早くお金かえてしてくださーい。と、メールをだしました。

ていねいに書きましたが、気持ちとしては、
「はよ、金返さんかえ。このドアホ!」といったところです。

コワイ、、、、

やっとこさ、ロッテルダムからお返事があり、
なんとこさ、払い戻してもらうことができました。

海外では、証拠なしでは、どうしょう(こ)もない。
とにかく、常にエビでタイを釣るではなく、
エビデンスをとっておきましょう。そして、
証拠のない交渉は時間の無駄だから、
すぐに引き下がって、後でケリをつけよう。

それにしても、海外での行動は、早め早めが大事ですね。

かくして、私のロッテルダムでのホテル代は戻ってきた。
しかし、その時には、さらなる円高のおかげで4500円ほどの損害だった。

誰が、倍賞ちえこ!

すみません。なりかわって解説します
「だれが、賠償してくれんねん!」

マーチンが私を若くするわアレックス

2009-03-10 | デンマーク社会・生活
「彼は私を若く感じさせる。
 私は、どんどん若くなっていくわ」

これは、デンマークの第二王子ヨアキムの元妻アレクサンドラ(写真)の
つい最近の雑誌インタビューでのお答えです。
(写真は、絵葉書を接写)

現在、ヨアキムはマリーというフランス人と結婚していますが、
1995年、おにいちゃんのフレデリック皇太子よりも先に、
香港生まれで4分の1アジア系のアレクサンドラ(愛称アレックス)
と結婚しました。

1994年に香港で会って、一目ぼれしたとのことですが、
それはそれは、素敵な女性です。
女性雑誌などにも登場して、いまだに強烈に話題の人です。

ウィーン、ロンドンの大学で経営学を学び、投資会社で働いていた
キャリアウーマンでもありました。

ふたりの王子、ニコライとフェリックスにも恵まれ、
幸せに暮らしていましたが、2004年に離婚。

ヨアキムが遊びすぎた、とか、
やはり、少しいじめがあったとか、、、
いろいろと言われておりますが、、、、
あくまで風評です。

王子たちはアレックスが引き取り、彼女は王位継承権を持つ王子の
母親として、王室を離脱したものの「伯爵夫人」の称号をもらって、
コペンハーゲンの北「スバネムーレン駅」近くの、
1億円だか、10億円だかの豪邸で王子たちと暮らしています。
離婚時に、慰謝料ももらっています。金額は忘れました。

1億と10億では、えらい違いでっせ
すみません。どんぶり勘定がひどすぎますね。
でも、1億円ちょいの家はたくさんあるので、
伯爵夫人ともなると、10億円でしょうね。

前置きが長くなりましたが、
そのアレックスは、超男前で10歳年下のマーチンMartin という写真家と再婚し、
二人の王子もマーチンによくなついている様子です。
ちなみに、ヨアキムもアレックスの5歳年下でした。

アレックス、マーチン、ニコライ(8歳)、フェリックス(6歳)4人は
仲良く、暮らしているようです。

「私はどんどん若くなっていく。
 彼がそう感じさせてくれる」
最近の雑誌インタビューで、
暮らしの感想を述べたアレックスの言葉です。

こんな風に言ってみたいなあ

王室の人間でも、離婚して再婚し、
王室を離れた人間も離婚して再婚し、
王子たちは母についていってしあわせに暮らしている。

「しあわせであることに貪欲である」法則は
王室でも生きているようです。うらやましい。

写真は、絵葉書を接写したものですが、
最近ではすこしお歳を召したようです。
が、そのあと若くなられたようで、さらに素敵です。

今秋のオバマの来デンは?

2009-03-09 | デンマーク最新
デンマーク人の間では、今年秋(10月)に開かれるIOC委員会と
12月のCOP15(環境会議)に、オバマが来る?来ない?が、
話題になっています。

結論として、ホワイト・ハウスでは「決断はなされておらず、
まだ、確かではない」という発表がなされたようで、
コペンハーゲンっ子としては、ちょっとがっかり。といったところです。

しかし、ナンシー・ペロシ下院議員は世界の代表が集まって、新しい議定書に
合意しなければならないので、オバマはコペンハーゲンに行くのでは?
とほのめかした、といいます。

また、
なんでも、オバマの生まれ故郷であるシカゴは2016年のオリンピック開催に
名乗りを上げており、同じく名乗りを上げている4市の中から最終決定が
なされます。シカゴ市長としては、オバマ大統領が参加してくれれば、
これほど効果的なことはなかろう!と、一緒に参加してくれることを
要請しております。

とにかく、今秋のデンマークは、10月のIOC委員会、12月のCOP15など
世界の話題を集めそうです。

旅行される方、ホテルの予約はお早目に。
大きなホテルは、かなり押さえられているようです。

写真は、「オバマもこの風景を見るか?」ということで
コペンハーゲン カストラップ空港。
VIPは、こんな一般通路通らない?