Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2012年4月号 カクマ1での強盗事件

2012年06月29日 | 最新ニュース
カクマ1、ゾーン1、ブロック11に住む、エチオピア人の3人の男性と2人の女性が、銃口を突き付けられ、かろうじて死を免れた。強盗団は、女性のひとりをレイプしようとした。

2012年1月18日の午前3時ころ、AK47ライフルで武装した5人の見知らぬギャングが、塀を壊して、20歳のエチオピア人の難民男性シーヤの家の棟続きの店に侵入した。男たちは、地元住民と思われる。彼らは、家具を盗み、家族の女性をレイプしようとした。

強盗団は、コミュニティーに入り込む際に、クリニック4のフェンスを破壊し、幾つかの小さな門を壊した。さらに、家族の家に入るために、第3の扉も壊した。親戚の一人は家の外で寝ていて、彼らのささやき声で目を覚ましところ、すぐにロープで木に縛り付けられた。家の外の聞きなれないささやき声を聞いたシーヤが、4人の家族が寝ている家へのドアを開けたところ、銃口を突き付けられ、“横になれ” と一言、命じられた。「この奇妙な現実にショックを受けた・銃口の前で、床に横になれと言われたんだから」と シーヤは言う。3人の武装した男たちが家の中に乱入し、「誰も動くな!皆、床に横になれ」 と命じた。

彼らは家の中を物色し、金目の物を持っていった。 テレビ、DVDプレーヤー2台、アンプ2台、ソーラーパネル、1.5Vの電池箱、台所からは幾つかの家庭用品。携帯電話や現金も要求してきた。「目を開けるように言われ、一人が銃を首に突き付けてきた。金を出すか死を選ぶかだと脅された」 

シーヤは、強盗団は彼や彼の家を以前から良く知っているに違いないと思っている。彼らは恐らく、この家にはかなりのお金が有ると知っていた。いくらコミュニティーが防御を固めても、ギャングはあらゆる侵入ルートを知っていた。

〈レイプ〉
強盗たちは次に、最も若い15歳の女性をレイプしようとした。彼女は30歳くらいの男に部屋の隅に連れていかれたので、力の限りに抵抗した。「男に平手打ちされ、床に組みち伏せられた。レイプされるなんて、許せなかった。実の兄弟の目の前でレイプされるくらいなら、死んだ方がいいと思った」 ミタは涙ながらにレポーターに話した。

銃口の前で横たわっていた親戚の男性ふたりが、苦悶の表情でうめき、自分たちが生きている間には家族の娘たちをレイプしないでくれと懇願した。男性たちとミタは、情け容赦のないほど殴られ怪我をした。

一時間半程たって、強盗団は家族の家を去った。彼らは全ての盗品を包んだ後、同じ道を通って逃げて行った。この出来事の間、銃は一発も発射されなかった。

〈救出〉
武装した男たちが行ってしまってから、家族は救出を求めた。地元の警備員やコミュニティーの仲間たちが直ちに駆けつけた。警察官も警戒態勢をとり、現場に行ったが、容疑者たちはとっくにいなくなっていた。

しかしながら、エチオピア人コミュニティーの20人くらいの人々が、警察の助けを借りて、近くの村へと続く彼らの足跡をたどった。彼らの家に向かう足跡や自転車のタイヤ跡が決め手となって、5時15分頃、地元コミュニティーの5人の容疑者たちが、ナティール1村の警察により逮捕された。

その日の朝早く、すべての被害者が、警察で調書をとられた。5人の被害者は、恐れおののいて保護を求めたが、最年少の15歳の少女だけが、UNHCRの保護を受けることになった。「私たちはあらゆるところに逃げまどってきた。でも誰も守ってくれない。これでは、朝も夜も怖くてたまらない」 家族はこう訴えている。

被害者たちは、今も地元コミュニティーの人々からの脅威を訴え、彼らの事件がうやむやにされるのではないかと恐れている。キャンプの保安局がなぜ、盗まれた財産を返還できずにいるのかも理解できない。警察によれば、容疑者が保釈されるまでは、事件は調査中なのだという。

2112年1月11日午前2時頃、カクマ1、ゾーン1、ブロック10のエチオピア人コミュニティーで、32歳の女性hs住む家の隣のホテルにAK47で武装した男たちが侵入した。犯人は、クリニック4の塀を壊して彼女の家に近づき、表の扉を破って家に入り込んだ。彼女によれば、ラップトップPCとカメラ3台、携帯電話6個、衣類、28万ケニア・シリングの現金が盗まれたという。男たちは逃げて行く際に、空砲を撃った。被害者は、軽いけがをしたと訴えている。この事件は、現場を訪れた警官に報告された。

さらに幾つかの、盗み、殺人、恐喝、暴行事件がキャンプの中で起きている。これらの事件の大部分は当局に報告されているが、中には報告もされていないものもある。事件が起きるたびに、住民は不十分な当局の対応と脆弱な警備体制に不満をいだく。

長い時間をかけて、地元の村とキャンプ住民の関係は改善されてきたが、最近、キャンプ内のパトカーや交番は増えているが、凶悪事件は頻繁に起きている。


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