ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

おうい雲よ

2010-01-13 11:19:14 | Weblog
雲もまた自分のやうだ
自分のやうに
すつかり途方にくれてゐるのだ
あまりにあまりにひろすぎる
涯のない蒼空なので
おう老子よ
こんなときだ
にこにことして
ひよつこりとでてきませんか

と、この詩が刻まれている。
山村暮鳥の詩碑だ。

rein的には

おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきさうぢやないか
どこまでゆくんだ
ずつと磐城平の方までゆくんか

のほうが馴染み深いが。

中学3年のとき、伯母に連れていってもらった大洗海岸。
何十年ぶりかで訪れた。
詩碑は松林の中に当時のままにひっそりと立っていた。

ところでreinを覆っている雲は
果たしてどこまでゆくんか?


好文亭

2010-01-13 00:49:24 | Weblog
偕楽園にある好文亭は、
中国の故事「文を好めば則ち梅開き、学を廃すれば則ち梅開かず」による。
梅の異名を「好文木」といったことに由来。
水戸空襲により焼失し、のちに復元された。
3階の楽寿楼からの千波湖方面の眺望はみごと。
『桜田門の変』のオープンセットも遠望できる。

写真は東塗縁広間。
斉昭(烈公)が藩内の家臣や庶民の老人を招いて慰労の催しをしたという
杉板アジロ張りの18畳の板の間。

夕日が差し込む部屋のなんと美しいこと!