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村上春樹 『やがて哀しき外国語』1997・講談社文庫-村上さんのプリンストン滞在記です

2024年05月19日 | 村上春樹を読む

 2019年春のブログです

     *

 村上春樹さんのエッセイ『やがて哀しき外国語』(1997・講談社文庫)を再読しました。

 じーじが持っている本は2011年発行で、読むのはおそらく今回が3回目くらいかなと思います。

 もっと早くに再読したかったのですが、なぜか本棚の脇の文庫本の山(!)の下のほうに埋もれていて、やっと今回、救出(?)できました。

 面白かったです。

 そして、読んでいて、心地良かったです。

 村上さんのエッセイは文章のテンポがじーじと合うというか、のんびりな感じがして、あまり切れきれでないところがいいのかもしれません(?)。

 本書は村上さんがプリンストン大学で少しだけ授業を持っていた2年間のエッセイなのですが、村上さんらしさがたくさん出ていて面白いです。

 一例ですが、村上さんは当時、日本では新聞を取っていなかったとか、ニューヨークタイムスを毎日読むのは大変だとか、意外な一面を披露します。

 そういうある意味、ふだんのできごとについて、村上さんのあまり構えていない自然な雰囲気が垣間見られます。

 ご本人はあえて、何かを主張しようとされていないような感じで、しかし、少しずつ村上さんの世界が迫ってくるような、そんな印象です。

 そこが、村上ファンにはたまらないのかもしれません。

 比較的小さな本なので、気軽に読めるところもいいです。

 気分転換やこころのお掃除にぴったりのエッセイではないでしょうか。

 今度はもっと早めにまた再読をしようと思いました。     (2019.3 記)

 


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2 コメント

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はじめまして (キューピー)
2021-06-29 15:59:33
はじめまして

僕も村上春樹が好きで本書は2回読みました。
すんなり読めて、いいですよね。
コメント、ありがとうございます (どさんこじーじ)
2021-06-29 16:19:12
いい本ですよね。
村上さんは小説もいいですが、エッセイもなかなかいいなあ、といつも思います。
小説はこころの深いところを揺さぶられますが、エッセイはもう少しだけ浅いところを動かされる感じ。
でも、違うところからこころに響いてくるような気もします。

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