ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

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『海明け』・八木義徳さん・戦争の悲惨さ・軍隊のむごさ-じーじのじいじ日記・セレクト

2024年03月01日 | じいじ日記を書く

 2020年3月の日記です

     *

 どさんこ作家の八木義徳さんの小説『海明け』(1978・河出書房新社)を読む。

 旧制中学4年生の主人公らの、昭和3年から昭和20年までの人生が描かれる。

 画家や海軍軍人ら、その人生は様々だが、皆が真摯に生きる点は一緒だ。

 しかし、敗戦となり、海軍で部下を特攻隊長として見送った主人公の後輩は家族とともにピストルで自決する。

 4歳の女の子と1歳の男の子が死んだ場面では、涙が出た。

 戦争は悲惨だ。

 軍隊もむごい。

 挿し絵の風間完さん(五木寛之さんの『青春の門』の挿し絵を描いたかた)の絵がすがすがしかったのに救われた思いがする。  (2020.3 記)

     *

 2022年10月の追記です

 このブログを書いたころ、世界のあちこちで戦争のきな臭さは感じつつも、まさかロシアがウクライナを侵略するとは、想像もできなかった。

 ロシア政府の計画に相違して、戦争は長期化し、徴兵を嫌ったロシアの若者が数十万人も国外に脱出したのも驚きだ。

 政府に抵抗できないなら、まずは逃げるのも一つの方法だろう。

 命があれば、また祖国の再建に、平和的に参加することも可能だ。

 頑張れ、ロシアの若者たち!   (2022.10 記)

 


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9 コメント

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Unknown (ZIP)
2024-03-01 13:48:25
教訓1
コメント、ありがとうございます。 (どさんこじーじ)
2024-03-01 14:18:24
教訓1、ですね。
ただ、ウクライナの男子は逃げられないのですよね。
女子でも鉄砲を持って戦っているので、迷いますが…。
正当防衛のため、子どもやお年寄りを守るためには仕方ないですかね。
Unknown (ZIP)
2024-03-01 22:28:28
良心的兵役拒否
Unknown (ZIP)
2024-03-01 22:56:56
On killing : The Psychological Cost of
Learning to Kill in War Society
Dave Grossman
再び、コメントありがとうございます。 (どさんこじーじ)
2024-03-02 07:04:48
じーじは英語だけは苦手なので(?)、きちんと理解できているかどうか自信がありませんが、じーじも「良心的兵役拒否」という言葉を思い浮かべました。
欧米では、兵役拒否を認める代わりに、ボランティア活動を義務づけている国もあると聞きますが、いい考えだと思います。
Unknown (ZIP)
2024-03-02 08:33:52
基本的人権を守れない国家は国家とは言えません。
みたび、コメントありがとうございます (どさんこじーじ)
2024-03-02 08:44:34
そうですよね。
ロシアや中国だけでなく、日本も人権が危うくなってきていますからね。
孫娘たちのためにも、徴兵制を復活させてはいけないと思います。
Unknown (ZIP)
2024-03-02 10:34:08
ご紹介した本は臨床心理学の別の使われ方について書かれたれものです。
どうしたら人が平気で人を殺せるか、その為の方法です。
戦争は心理学の貢献なくしては実施不可能です。
四たび、コメントありがとうございます。 (どさんこじーじ)
2024-03-02 10:43:06
貴重な本のご紹介と丁寧な解説をありがとうございます。
心理学も哲学も宗教も、その使われ次第で、毒にも薬にもなるようです。
人々の役に立つ学問を勉強したいですね。

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