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らるるのIT業界ピックアップニュース

日々IT系ニュースサイトを巡回して興味を持ったニュースをずらずらと紹介。

デジタルオーディオ時代の私的録音補償金

2005年04月29日 23時51分05秒 | 著作権
[ITmedia ライフスタイル] 「iPodからも金を取れ」――私的録音補償金で権利者団体が意見書
最近にわかに騒がれるようになっている、HDDタイプのデジタルオーディオプレーヤからも私的録音補償金を取れ、という論議を真剣に語る委員会のことを報じる記事です。

なんつーか、「最近収入減ってきたから適用範囲を広げれ」という安易な考えとも取れる発言があるのが一番むかつく点ですね。結局、既存のモデル・体制を維持する方向でしか頭が回っていないと批判されても仕方ない点かと思います。HDD単体からも取れとかはもはや(゜Д゜)ハァ?ですが。

Winny作者逮捕騒動からもうすぐ1年ですが、これまでに何らかの新しい動きなり考え方なりモデルなりが提示されたかというと正直疑問符が付くかと思います。今のところはCCCDは失敗だとわかったことが一番大きな進歩だった・・・のかも。

HDコンテンツの流通に慎重な業界

2005年04月20日 18時58分48秒 | 著作権
[ITmedia ライフスタイル] HDパッケージソフトが自分のハイビジョンTVで楽しめない?――AACSの行方
HDコンテンツをBlu-rayやHD DVDプレーヤで再生しても既存のHD対応テレビではHDで映せないかもしれない、という問題を取り上げてます。そのこと自体は記事を読んでもらうとして。

記事を読む限り、HDコンテンツが流通することに慎重になっている業界の話が伺えます。組織的にHDコンテンツを違法コピーされないためにはという懸念があるようです。まぁ、今のDVDコピー天国のようにはなって欲しくないという思い入れが強いようですね。ところで、SDのコンテンツであっても一律にコピーワンス信号を入れて垂れ流している日本のデジタルテレビ放送はなんなんでしょうかね。

この辺の論議は、まだまだまだまだ続きそうです。

PENCKのテンキーのフォントに盗用疑惑

2005年03月29日 05時12分05秒 | 著作権
[SlashdotJ] au「PENCK」のキートップフォントは盗用されたもの?
デザインにこだわって作られたというPENCKにフォント盗用疑惑が持ち上がってます。詳細は足立氏のサイトのミラーサイトをじっくり読んでもらいたいところですが、ふつうに考えると転用していると判断してまず間違いなさそうです。で、焦点はもう少し違っていて、足立氏自身はこういってます。(www.9031.comより)
僕の希望としては、「テンキーの数字のフォントはサイトウマコト デザイン室のアシスタントがどっかのサイトで適当に拾ってきたフリーフォントを使っています。えーとメジャーなんとかっていう…、URLは90なんとか…忘れました。」とかで全然かまわないので、ぜひ訂正していただきたいところです。
つまり、端末のデザインの一部として使うのは勝手にやっていいけど、フォントの作者を偽装しないでくれ、ということです。確かにインタビュー記事等を見るに、サイトウマコト氏が作ったフォントであるかのように説明されてます。予想としては、auより訂正報道がなされ穏便に終わるという気がします。が、話の流れによっては?

振動パックはフィードバック機能の一部?

2005年03月29日 03時00分43秒 | 著作権
[ITmediaニュース] SCE、Immersionとのフィードバックコントローラ特許訴訟で敗訴
なにやら最近アメリカでの特許がらみの額の大きい裁判が多いですが。SCEがプレステで採用している「振動するコントローラ」がフィードバック機能の特許に違反しているという内容です。SCEとしては、フィードバック機能(ゲームの状況に応じてアナログコントローラ部の抵抗力をかえたりするやつ)と振動機能は別物だと主張したいのでしょうね。MSや任天堂は特許料を払ってしまっているだけに、立場としては弱い気もしますが・・・

「不正アクセス」の解釈がらみの裁判の検証

2005年03月29日 02時55分21秒 | 著作権
[ITmediaニュース] 「不正アクセス」の司法判断とは――ACCS裁判
ACCSサーバから個人情報が取れちゃったこの件は、前にも取り上げました。そっちに主な論点を書いてます。が、今回、「特定電子計算機」の解釈の話も載ってたので、そっちがらみで一言。

プロトコルごとに特定電子計算機を定義すべきと被告側が主張。それに対し裁判長は、物理的ハードで定義すべきとしています。NATかまして内と外とでプロトコルにより物理的にマシンが異なる場合もあるし、逆に(NIC 2枚差しなど)あえて論理的に変えている場合もあるだろうし、もしかしたら物理的マシンではなく仮想マシン(VMWare等含む)を使ってサービスしてるかも知れないし。まぁ正確な定義をしようとすると難しいですね、言葉は難しいです。

個人的には、個人情報ファイルを引き出せたのは不正アクセスではない、事前通知などせずプレゼンに用いたのが問題、ということで片づけてほしい件です。民事と刑事があって話がさらにややこいです。

オープンソースライセンスのもろさ

2005年03月26日 03時00分36秒 | 著作権
[ITmedia エンタープライズ] オープンソースソフトは時限爆弾――MS出資のシンクタンクが批判
いわゆるオープンソースソフトは、ソースが公開されているからこそ、特許違反著作権違反が見えてしまう(違反していると認定される)のは必至。現在はそんな違反を指摘するのは「弱いものいじめ」でよくないことと社会から思われている節があり指摘されていないが、状況が変わればバシバシ訴えられてオープンソースソフトが成り立たなくなる。そんな状況を「時限爆弾」と呼んでいます。

でも、そんなオープンソースソフトに支えられている企業も多い現在だからこそ、時限爆弾に刺激を与えようとしない・与えようとさせない流れもあるのでしょう。

別の見方をすれば、ソフトウェアの利用に対する見返りを求めない時点で経済活動の原則に反した行為とも言えます。つまり、そんなのを認めたら資本主義社会でお金が流れなくなってしまう。だからオープンソースソフトはいけない、とも言えます。

いつの時代も、社会なんてもろいものの上に築かれてきたとも言えるわけですけどね。

ソフトウェア特許に反対するのと無視するのは別問題

2005年02月17日 02時36分45秒 | 著作権
[ITmedia エンタープライズ] HP幹部:「ソフトウェア特許を無視するのはいささか世間知らず」
当たり前といっちゃ当たり前なんですが、ソフトウェア特許の是非についてはまぁいろいろと語ることは多いでしょう、よりよいあり方だとか落としどころの付け方だとか。だけど、現在hpほどの大企業ともなると、特許武装しないと相手に好き勝手にやられてしまうかねない事情があります。大企業として安全策をとるなら、とりあえず特許をとっておくけど理不尽な行使はしないというのが一般的な行動になります。今回の発言は、そんな現状をふまえて、ソフトウェア特許と折り合いをつけたオープンソースライセンスの道を模索しなければいけないという啓蒙に聞こえます。

ジャストシステムの訴訟リスクの管理体制

2005年02月08日 08時33分34秒 | 著作権
[ITmediaニュース] 「一太郎」のヘルプ機能、修正プログラム配布も検討
訴訟の問題となっている「アイコン」を「文字」に変更するパッチを配布することを検討中だそうな。ソフトウェア開発者精神として今回のような訴訟に立ち向かいたいという心理はわからんでもないですが、ジャストシステムほどの名の知れた会社だとやはりリスク管理を優先すべきだったとも思うわけです。つまり、訴訟を起こされたときにとっととこのパッチを出しておけば、「敗訴」とかいうイメージ報道をさけられたというわけですね。パッチを出すと同時に訴訟を下げられ特許の有効性を争えなくなるとか、ジャストシステム製品ユーザはむしろ今回のようなケースで応援してくれるからリスク管理しなくていいとか、そんな話もなくもないですが。

ヘルプアイコン機能の進歩性

2005年02月02日 23時46分53秒 | 著作権
[ITmediaニュース] 「一太郎」判決の衝撃
一般人には「一太郎の会社が裁判で負けたらしいぞ」となるため短期的にはイメージダウンでしょうなぁ。でもライセンスの小銭稼ぎのためだけにジャストシステムをたたきのめすほどの価値が松下にはあったんでしょうか。正直「MSの回し者」といわれかねないほどの危険を冒してまでやる必要はなかったように感じるんですが。というかこの特許が広く認められれば、当然Windowsのタイトルバー右にある「?」にも言及するんですよね?

正直、この手のヘルプアイコン的機能はかなり前から広く使われています。2ちゃんのどっかのスレで「さんまの名探偵で使われていたぞ」という話もあったらしいくらいで、「ワンダープロジェクトJ」あたりにもあったと記憶しています。「?」に相当するものが文字ならアイコンではなく画像ならアイコンであるとか、もうそんな解釈にはついていけません、というかついて行きたくありません。この手の技術、一歩引いてみれば「ツールバー上のボタンを押すことで内部Stateがトグル形式に切り替わりモードが変わる」と一般化できると思います。日曜プログラマとしては、こんな機能に特許は認めてほしくないなぁ。

ジャストシステムは特許違反したのか

2005年02月02日 12時17分26秒 | 著作権
[ITmediaニュース] ジャスト「一太郎」の販売中止を命じる 松下アイコン訴訟で判決
アイコンのヘルプに関するユーザインターフェースの特許に果たして進歩性があるのかとかいろいろと議論する点は多そうです。もともとワープロ向けの技術だったそうで、今やワープロ機を作っていない今となっては特許はすでに有効性でないとか、いやいやパソコン上のワープロソフトは対象になるがワープロソフト以外のソフトでは対象にならないだとか、まぁ文句の付けようは多いと思うんですがねぇ。

控訴するそうで直接の影響はまだすぐにはないでしょう。「1989年10月に出願され1998年7月17日に登録された」だから有効期限は2009年までですな。最高裁まで行けば判決でる頃にはすでに有効期限が切れてるとか。まぁ切れてたとしても違反だと認定されれば、過去にさかのぼってライセンス料を要求されるでしょうけど。てか1998年に登録って、そのころはもうワープロ機は右肩下がり状態だったような。やっぱ20年は長くて時代に合ってないと思う。

GPLが向かっている先とは

2005年01月25日 01時25分46秒 | 著作権
[ITmedia エンタープライズ] 見直しがすすむGPL
オープンソフトウェアでのライセンス体系として有名なもののうちの一つであるGPLですが、ちまたじゃ結構GPLに対する文句が多いです。一番やっかいなのはいわゆるGPL感染です。要するに、GPLのもと公開されたソースを改変した場合、改変した部分も含めてすべてGPLで配布しなきゃいけないってとこです。このため、GPLソフトを商用するのが難しいということです。

さらに特許問題など他にも問題点があげられており、これに答える形でGPLライセンスのアップデート議論がなされているそうな。私はまだその辺の詳細まで把握仕切れてないので何ともいえませんが、まぁGPLも変わろうとしているということですね。

TV録画装置の利用と個人的利用と著作権

2005年01月23日 00時02分35秒 | 著作権
[SlashdotJ] 分譲マンション用録画装置は不特定多数用か?
アンテナ1本で共同受信しているようなマンションで、アンテナのそばにHDDレコーダのようなDVRをおいておき、マンション住民予約したり閲覧したりできるようにしている。そんな状況に対して、関西民放5局(NHK除く)が訴えを起こしたという話題です。

現在の著作権法じゃ、TVの録画装置の扱いも結構例外的な解釈となってるんですよね。番組録画したVHSを友人に貸す場合はどうだとか。放送をMPEG2などでエンコードしている時点で「番組の編集」だとか、録画した番組をネットワーク(LANなど)越しに転送するだけで公衆送信権違反だとか、HDDからDVDに「ダビング」するだけで複製権の侵害だとか、まぁ論点の多い話題ですね。根本的な話はあまり複雑でないので、どちら側にとっても変な前例ができないように和解に同意するんじゃないでしょうか、と先を読んでみるテスト。

商標をキーワード広告に使ってはいけないのか

2005年01月22日 01時24分56秒 | 著作権
[ITmediaニュース] Google、仏での商標侵害訴訟で敗れる――検索広告ビジネスに打撃
Googleのキーワードに関連した広告を検索結果の横に添えて提示するやつですが、商標をキーワードとするような広告を提示してはならないという側を支持する判決が出たとかなんとか。なんか、ドメインの所有者を巡る訴訟やiATOKの登録単語を連想させられますな。ウォークマンなどの一般名詞化した商標の例もあり、私としては何ともいえないです。

もしGoogleがMicrosoft的措置をとるなら・・・問題となってる商標をキーワードとする検索をできなくしてしまうんだろうなぁ。

特許脅威に対するリスクへの対応

2005年01月07日 18時08分28秒 | 著作権
[ITmediaアンカーデスク] “特許テロ”と戦う手段
企業としてサービスや製品作りなどはいっさい行わず、特許をとりまくり特許のライセンス料でもうけていく、特許料をもらうためには訴訟もいとわない、そんな企業を指す言葉として「特許テロ・特許テロリスト」なんて書いてます。いつどんな特許についてどんな企業から訴えられるかもわからない、そんな自体のために製品の顧客に免責事項を設ける企業も増えて、ついには保険まであるそうな。

この流れ、やはり間違ってるんじゃないかと思うんですが・・・

MSがコンパイラとソースエディタ編集に関する特許取得

2005年01月06日 00時38分10秒 | 著作権
[ITmediaニュース] MS、ソフトのコンパイル・編集に関する特許を取得
ニュース記事からは詳細が何もわからず、ただソフトウェア特許を認めていいのかというよくある議論を起こさせるだけの内容となってます。しょうもない。

特許出願の時期が2000年2001年で、中間言語が共通ライブラリがランタイムがとかいう説明があるので、おそらく.NETがらみに関する特許でしょう。複数言語ソースがうんぬんなので、VBやらC#やら異なる言語をいったん抽象プログラミング言語に変換し、そいつを共通のCLR向け中間言語へコンパイルするとかそんなとこでしょうか。おのおのの言語を抽象言語へ変換する仕組みさえできてしまえば、クラス参照や最適化やエラーなんかを処理する部分は共通化できますしね。ソースコードエディタの方はその逆で、VBやらC#やらの言語に依存しない形でIDEが内部でクラスや変数の依存関係を管理し、で必要に応じて言語ごとにカスタマイズされた変数補完や構文制約機能を提供するとか。

いい加減に書いてるんでこんな説明信用しちゃダメですよ。