作家の沢木耕太郎さんが、オーストラリア戦をボクシングに例えて表現していた。
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早い回にラッキー気味のパンチがヒットして相手がダウンした。
もう一発当てればノックアウトに持ち込めるだろう。
しかし、その一発がなかなかヒットしない。
チャンスは何度も訪れたのに、ものにできないままズルズルと回を重ね、最終回に入ってしまった。
それでも、このまま終了のゴングを聞けば判定で勝つことになる。
ところが、相手の息の根を止めるパンチを放てなかったために、疲労し切っていた相手が息を吹き返してしまった。
終了間際、これもラッキーパンチ気味の一発を入れられ、こちらがダウンしてしまったのだ。
ポイントは五分と五分。本来なら、それでドローとなるはずだった。
しかし、そこで、日本は致命的なミスを犯した。
観客席にいる私の目からも、選手たちが「ああ、勝ちを逃してしまった!」と動揺し、落胆しているさまがはっきりと見て取れた。
ファイティング・ポーズも取れないまま、棒立ちになってしまったのだ。
そこに第2のパンチを食らい、ダウン。
立ち上がったものの、さらに第3のパンチを食らって、今度は完全にノックアウトされてしまった。
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うまいこと書くなぁ。
表現力次第でもっと上手くいくことっていっぱいある。
才能か?慣れか?
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小さなホームページを研究する会.