岡山のホームページ作成屋さんが製作しながら徒然に

小さなホームページを研究する会で

遣る瀬無い

2005年02月07日 | 時事問題
沢木耕太郎。
彼の「深夜特急」を読んで
旅に出た人は、何人いるだろう。
(僕もその一人です。)

一週間ほど前、日経新聞に彼の文章が載っていた。
「いのち」の記憶 と題したエッセイ。



子供のために当たり前に喜び愛情をもってする行為。

睡眠を削り、食べ物を削る、それは「生命(いのち)」を削ることと等しい。
親が子供のために 喜び、愛情をもってするその行為は
自分の「いのち」を削って、子に与えることだと捉えていた。
なるほどうまい表現だなと思った。

彼のエッセイは 実の親達の我が子への虐待について触れている。

親から「いのち」を与えられた記憶が
自分の子供たちへ「いのち」を与える行為につながっていく。

しかし、その連鎖が途切れた事によって虐待が起こると嘆いている内容だったように思う。

子育てが「いのち」を削る行為であるから少子化はすすんでいるのだとも取れる。



そんななか、先日も愛知県のイトーヨーカドーで残忍な事件が起きました。

「いのち」を削って育てているわが子を殺される....。



どうしようもない気持ちでいっぱいです。