■ラッコマンの喫茶室■

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真夏の夜のミステリー第1話 怖がりの人は絶対に読んではいけません

2017-07-15 | 日記

オイラの母方のルーツは、神主だった。

そのためか、30代くらいまではオイラにも、ちょっとした霊感があった。

何度か、心霊現象に遭遇している。

しかし、40歳を過ぎた頃から、ピタッと、そうした心霊現象は感じなくなった。

この所、暑い日が続いている北海道。

これから何回かに分けて、ちょっとばかり背筋が冷たくなるような体験談をお聞かせします。

怖がりの人は、この先、絶対に読んではいけません。。。。。。

何があってもオイラは責任が取れません。

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第1話 「アンパン」

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その日は札幌から函館まで出張した帰りだった。

クルマを運転して一人。

某町に差し掛かった頃には、すっかり陽が落ちて暗くなってしまっていた。

「夕飯はどうしようかな。お腹もすいたし、どこかのドライブインにでも入ろうかな」

「でもな、その分、札幌に着くのが遅れてしまうな。。。。」

「ああ、こんな所に、ちょうどコンビニが。」

「何かパンでも買って、走りながら食べようっと。。。」

そんな自問自答をしながら、コンビニでアンパンを一つ買った。。。

その街を過ぎると、またしばらく暗い一本道が続いていく。。。。

北海道の地方国道は、この時間帯になると対向車もまばらだ。。。。

自分のクルマのヘッドライトだけが、前方の進路を照らしている。

走りながら左手で、アンパンの封を切った。。。。

一口目を口に含む。。。。

「ん?」

「なんだ。。。。」

 

誰かに覗かれているような視線を感じる。。。。

バックミラーを確認する。

何もない。

迫ってくる後続車もない。。。。

 

「気のせいか。。。。」

二口目をかじる。。。。

「うわぁ。。。。なんだ。。。。」

真後ろの後部座席から、蜘蛛の巣を被せられたような、嫌な感覚が襲ってくる。。。。

無意識に、だが、懸命にその蜘蛛の巣を振り払っている自分がいる。。。。

「クルマを止めてはいけない。。。。」

直感がした。。。。

「何かがくる。。。。」

アクセルを踏み増す。。。。

動悸が収まらない。。。。

「まだ、憑いて来ている。。。」

後頭部の感覚がそう教えている。。。

 

「・・・・・・・」

声ではない何かがオイラに語りかけてくる。。。

「勘弁してくれ!」

小さな声になった。。。

「・・・・・・・」

終わることなく、語りかけてくる。。。

いや、語りかけてくるというよりねだられている感じがする。。。。

「何なんだ。。。。」

 

ふと、助手席を見る。。。。。

「ア、アンパンだ。。。。。」

何かは、アンパンをねだっているのだ。。。。。

きっとそうだ。。。。。

オイラの第六感がそう判断した。。。。

運転席の窓を開けた。。。。。。

2口かじったアンパンを外に放った。。。。。

なるべく遠くに。。。。。。

アンパンは、道ばたの低い竹藪の中に消えていった。。。。。

 

ふっ。。。。。。

そんな感じで、後頭部にまとわりついていた、あの蜘蛛の巣が消えた。

「あぁ、やっぱり。。。。。」

 

それが、何だったのかは判らない。

オイラは動物霊を感じることが多いようだった。

この時の、あの蜘蛛の巣も動物霊なのか。。。。。。

 

それから数日後、あの現象の原因を探るべくインターネット情報を収集した。

その場所は、いわゆる心霊スポットにはなっていない。

 

ただ。。。。。。。

 

その場所で、交通事故により幼い男の子が亡くなっていることだけはわかった。。。。。

 

 

 

 

コメント (2)
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