平和集会
8月10日(水)
登校日の後半は、平和集会です。
計画委員会の子どもたちによる音読劇「かわいそうなゾウ」。
上野動物園にいた人気者のトンキー、ワンリー、ジョンの3頭のゾウが、空襲で逃げ出し人々を襲ってはいけないということで、殺されることになったお話です。
えさをやることができなくなった飼育係の方たちの気持ちは、どんなに辛く悲しいものだったことでしょう。
戦争によって、いくつもの悲しい出来事が起きていたのだということを、子どもたちは心にずしりと感じたことでしょう。
引き続き、各学級で考えた「平和のちかい」の発表です。
戦争のない平和な世の中にするために、まず自分たちにできることは、相手のことを思いやること、みんなと仲良くすること、などの誓いが学級ごとに発表されました。
このちかいを書いた短冊は、後日校内に掲示されることになっています。
続いて、平和の歌「折り鶴」を歌いました。
美しい歌声が、体育館じゅうに響きました。
そして、6年生が、長崎修学旅行で学んだことを、全校のみんなに報告してくれました。
原爆資料館や一本足鳥居、永井博士の過ごした如己堂などを見学して、分かったことだけでなく、学習を通して考えたことを合わせて、発表してくれました。
感想交流や私からの話を終えた時、ちょうど11時2分になりました。
今から71年前、長崎市の上空で原子爆弾がさく裂した時間です。
市役所からサイレンが流れてきました。
計画委員の呼びかけに合わせて、1分間の黙とうを行いました。
代表委員会を開いて計画委員会を中心に、これまで以上に子どもたち手作りの平和集会を行うことができました。
戦争が終わり71年間、日本に限って言えば戦争のない平和な時代が続いています。
この平和な日本を続けていくために、そして、戦争・紛争のない世界を作っていくために、ひとりひとりが自分の立ち位置からできることを考え実行していくことができる大人になるように、平和学習や平和集会は、これからも大事にしていきたいと考えています。