珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

08.J1.31節G大阪‐東京

2008-11-09 22:18:37 | サッカー
なんとも疲れる試合でした。そして、素晴らしく嬉しい勝利でした。

ガンバの選手の能力の高さを、もちろん知っているつもりではありました。それでも、
昨日の試合を見て改めて思いましたね。本当に、上手い選手ばかりだなぁと。試合開始直後から
圧倒的にボールを支配され、決定機も再三作られる。播戸のいい動き出しからの決定的な
シュートを塩田が少なくとも3回防いでくれましたが、最初のバンのシュートが入らなかった時に
なんとなくながら感じましたね。「今日はガンバのシュートが入らない日かもしれない」と。
ガンバにとっては、ビッグマッチの3日後ということもあり、気持ちの持っていき方が
難しい試合ではあろうと思っていたので。だからこそ逆に、あっさりと先制ゴールを
許していたら、彼らをさらに乗せてしまった可能性もあるでしょう。勝負のアヤを分けるのは
紙一重のものなんだと思いましたよ。

ガンバ相手にポゼッションの勝負で上回ろうというのは、無理があるでしょう。ましてや
アウェーでの試合ですし。その観点から見れば、昨日の東京が守備をまず意識したうえでの
カウンターといったスタイルを取ったのは、勝ち点3を得るための施策というものであり、
現実的かつシビアな戦いを選んだということでしょう。僕はこういった部分こそを、
今シーズンの東京の成長だと捉えたい。昨シーズンまでの東京は、とにかくイケイケサッカーで
それが嵌れば最高、でもそんなのは1シーズンに1-2度だけ、というものだったではないですか(笑)。
しかし今シーズンは、自分たちの理想を掲げそれを遂行する場面と、カウンター主体の
現実的なサッカーを状況に応じて使い分け、しぶとく勝ち点を重ねるサッカーが出来ている。
目の前の状況にマッチするサッカーを常に意識し、それを実行するだけの深みが出来てきた
とでもいうか。それがチーム力の向上だと思うのですよ。「相手の猛攻を凌ぎ、数少ない
チャンスを確実にゴールに結びつけ、勝ち点3を手にする」。こんな表現を、昨シーズンまでの
東京に対し、行えただろうか。いやあ、無理でしょう(笑)。

まあもちろん、まだまだ修正すべき点はある。長友に特に見られたように思いますが、
相手に攻め込まれた状況で一旦東京がボールを奪いながら、前への展開において再度相手に
ボールを渡してしまうといった場面が目立ちました。また梶山などがサイドチェンジを狙った際に、
その判断自体はいいアイデアながら、ボールが精度を欠いてタッチラインを割ってしまったりとか。
難しい局面であるのは分かりますが、もう一段の進化を望みたい。今の東京なら、どんどん
要求レベルを上げていっていいはずですから。

それにしても、あれだけ圧倒的にボールを支配されながら、支配された側が1-3で勝利を
手にしてしまうのですから、サッカーは面白く、恐ろしい。改めてそんなことを感じましたね。
これは勝ったからこそ言えるものではありますが。

相手チームのことを語るのは僭越だとは思いますが、それでも昨日の試合については
感じるところはありましたね。なぜ明神を最終ラインに回したのか、と。中盤のイヤなところに
明神がいないのは、対戦相手から見れば非常にありがたいと思いましたし。そのあたりは、
ガンバサポーターのこちらの方との試合後の歓談時にもお話させていただいたのですが。
またもう一つ付け加えれば、二川がいたらイヤだなと思う局面において、彼はすでに
ピッチを去っていたんですよね。

残り3試合、神戸戦をなんとか乗り切れれば(要するに勝ち点3を手にできれば)、いよいよ
面白いことが起きるかもしれないですね。最後まで緊張感あるシーズンを送れることを、
嬉しく感じますよ。
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