監督 アッバス・キアロスタミ
キャスト ジュリエット・ビノシュ ウィリアム・シメル
ジャン=クロード・カリエール、 アガット・ナタンソン、
ジャンナ・ジャンケッティ アドリアン・モア
アンドレア・ラウレンツィ、等等
イタリアの南トスカーナ地方で出会った男女が、夫婦に間違われたことから始まるラブストーリー。『桜桃の味』で第50回カンヌ国際映画祭パルムドー ルに輝いたアッバス・キアロスタミ監督が初めてイラン国外で撮影した本作は、本物の夫婦のふりをしているうちに互いの心情も変化していく一組のカップルの 恋物語を映し出す。妻を、本作で初のカンヌ映画祭女優賞を受賞したジュリエット・ビノシュが、夫をイギリスのオペラ界を代表するバリトン歌手のウィリア ム・シメルが好演。名匠ルカ・ビガッツィによるトスカーナの絶景も見ものだ。
ストーリー:イタリア、南トスカーナ地方の小さな村で講演を終えたばかりのイギリスの作 家(ウィリアム・シメル)が、ギャラリーを経営しているフランス人女性(ジュリエット・ビノシュ)と出会う。芸術に関して議論を交わした彼らは、カフェの 女主人に夫婦かと勘違いされたことをきっかけに、あたかも夫婦のコピーであるかのように振る舞い、あるときは仲良く、あるときは言い争いつつ、車で村を巡 り始める。
是非クリックぷりぃーず
やれ困った。実は私はジュリエット・ビノシュがno thanksであった
qママはというと「うーんキビシイかな~」と言いつつ
2人して、タダだしさっ。面白そうだしっ と連れ立って観に行った
思うに。アッバス監督以外には作れないんじゃないのかしら?!?!
主人公の男女2人とともにイタリアの典雅な光と影の中を彷徨う
彷徨う内に、何処とも知れぬ時空に導かれていくのだ
現実か非現実かで繰り広げられる大人の為の哲学?御伽噺???
イタリアの南トスカーナ地方にある町アレッツォより
「贋作」という著書を刊行したイギリスの作家ジェームズ・ミラー
演じる ウィリアム・シメル 講演中
会場にいた女 演じるジュリエット・ビノシュ
ぐずる息子をもてあまし、作家の著作の翻訳者にメモを渡し
その場を後にする。彼の関心を引いたメモ。彼は女の経営する骨董店へと現れる
女 作家をルチニャーノへドライブに誘い、美術館、広場、近隣散策をはじめる
ドライブ中の映像が面白い
トスカーナの街を 下から見上げてるみたいなのだ
とりとめの無い会話は続く 贋作について議論を交わす彼ら
カフェの女主人に夫婦と勘違いされたことをきっかけに、夫婦のように振る舞いだす。
そう。それは まるでゲームの合図のように
やりとりが実に興味深い。
モナリザだってジョコンド夫人という本物をキャンバスに写した贋作にすぎない
と男は言う
絵を見れなかったことを後悔したよ、とかなぜ言えないの?
と女は言う
彼女は作家に本のアイデアをどこから得たのか尋ねる。
彼は、シニョリーア広場である親子を眺めているうちに閃いたというようなことを答えるが、そのうちに彼女が泣き出し、「他人の話じゃないわ…」と言い出す。
あぁトスカーナ。
あぁ と気がつく。
ビノシュが連れて来た場所はその絵にある教会?!?!
本物だと思われていた贋作
男にとっては「何も目新しいことはない」絵
演技なのか本気の感情なのか
演技とも本心ともつかない緊張感を持ち始める
平行線
境界が危うくなるような錯覚
明るい時間 顔を洗う 鐘の音は8回・・・
エンドロールは 9回で
映画の画面の奥のそのまた奥
この2人の男女の背景には鏡ないしはガラスがある。
鏡かガラスの表面に、彼らやその他の人が必ず写りこんでいるのだ
17時に作家が駅から出発するまでの間一緒に過ごす
6時間そこそこの出来事の中
ま正面の映像もある。
それはまさしく「絵画じゃない絵画のような映像」
迷い迷わされ そして 不思議な「差」に一喜一憂
そこは イタリア
場所はトスカーナだからイタリア語
女は イタリア語が解る なのに フランス人だぞ
男は フランス語は理解する なのに英国人だぞ
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レストラン 2人は言い争う
女 フランス語。男 英語。
そう。表面上は、理解・・・しているかの如し
実は。パーフェクトに理解はし合っていない証拠だ