監督+脚本:アスガー・ファルハディ
出演:ゴルシフテェ・ファラハニー、タラネ・アリシュスティ.
イラン映画。
イランの映画は国の検閲が厳しく、政府や宗教を批判したテーマを撮ると拘束される。
撮影機材も当局が管理し、撮影許可が下りなければ借りられない。
児童映画というオブラートに包み公開するケースが多い。
「りんご」や「友だちのうちはど こ?」、「柳と風」など児童映画の傑作は多い。
「運動靴と赤い金魚」
極最近のイランの風景
向かう先はカスピ海沿岸のリゾート地(∇〃)。o〇○ポワァーン♪
走る車は大型SUVだ、プジョーだ、BMWだ
これぞ正しき イランの「中流階級」だそうで・・・
お話
テヘラン近郊の海辺のリゾート地にバカンスに訪れた男女の中に
セピデー(ゴルシフテェ・ファラハニー)が誘ったエリ(タラネ・アリシュスティ)もいた。
トラブルに見舞われながらも初日は楽しく過ぎ、2日目に事件が起きる。
海で幼い子どもがおぼれ、何とか助かったものの、エリの姿がこつ然と消えてしまって いたのだ。
さて向かうは 男女8人組とキッズ。3組は夫婦
♪ちゃんちゃんちゃぁぁぁぁん ちゃんちゃんちゃーん♪火サスな世界は無いぞ
子供のうちの一人が溺れるという事件がその前に起た
滞在2日目。
恥じらい深く自らを表面に出さない娘
忽然と姿を消す
一体何者なのか? 何のためにバカンスに参加したのか? 帰りたがっていたのは何故か?
それよりも
彼女を誘ったセピデーすらエリの本名を知らない
いや。素性すら知らないのだ
事故?ただ黙って帰ったのか???
うはっん。で うっきっきーな 彼らの表情は険しくなる
和やかムードは一変
エリの携帯電話の最後の着信履歴の相手は
自らを「兄」と名乗ったが、たしかエリは一人娘なのだった。
そう。
一人の女性の失踪で、彼女を取り巻く人間の心理の変化。
本気で心配する者もいれば、なじる者もいる。
切羽詰まったときにでてしまう人間の本質…。
キーマンはセピデー
セピデーがエリに関して皆に「小さな嘘」をついていた
嘘。それは即ちエリに婚約者がいたということ
非常に険しい表情へと変わる全員
そうよ!!!!これぞ イスラム教徒の反応なのよ!!!!
婚約者のいる女に他の男を紹介するってのはイスラム教じゃ御法度
血の純潔を尊ぶこの世界
男女七才夏物語・・・ならぬ
男女七人席を同じゅうせずの教えと似て
男女の関係は厳しい監視の下に置かれる。
男女の交際は姻戚以外はご法度。一族の恥として糾弾もの
セピデーの小さな善意の嘘
それは 全ての人間関係をぐちゃぐちゃにするのである
新事実が発覚し、嘘を誤魔化すために次なる嘘が生み出される
エリが消えてからの展開は全く目が離せない。
実質的に密室の群像劇の特質が上手い。
全編通して波の音
「笑えるね」「泣けた~」「つまんなーい」という言葉で表せない
とてもディープな作品だ
でも。こういうディープな作品が大ヒットするイランって
映画マーケット自体凄いよなぁ・・・
「Body of Lies」 じゃない
「ヲールド・オブ・ライズ」でハリウッド進出も果した
「セピデーの苦悩をコンクに」演じた、ゴルシフテェ・ファラニー
ハリウッド映画に出演した事で睨まれ
パリでの亡命生活を余儀なくされているとか?!?!
本作がイランで出演した最後の作品。
美しいカスピ海の光景自体
脅威を秘めたものとして迫ってくる
寄せては返す波。
波の音に 人の思いは交差していく
くりっくお1つ わんvUo・ェ・oU ィェーィ♪
vUo・ェ・oU ィェーィ♪ vUo・ェ・oU ィェーィ♪