
監督・脚本:マイケル・ホフマン
キャスト:ヘレン・ミレン、クリストファー・プラマー、ジェームス・マカヴォイほか




























今年はトルストイ没後100年ということで、いろいろ企画がある
そして、この「終着駅トルストイ最後の旅」の映画


















世界三大悪妻。
クサンティッペ(哲学者ソクラテスの妻)
コンスタンツェ・モーツァルト(作曲家モーツァルトの妻)
ソフィア・トルストイ(作家トルストイの妻)
そう。トルストイの



そのトルストイの死に至る晩年のソフィアとの愛憎を
ジェイ・パリーニの小説を原作にして
伝記的な「ヒューマンドラマ」になっている


ロシアの偉大な作家、トルストイ(クリストファー・プラマー)の妻(ヘレン・ミレン)は50年近く夫を献身的に支え続けてきた。
その人生も終盤に近づいたころ、夫は弟子(ポール・ジアマッティ)と新宗教を興し、爵位も財産も捨てようとする。
そんな折り、トルストイ信奉者の青年(ジェームズ・マカヴォイ)が助手として屋敷にやって来る。

物語の語り部は、ジェームズ・マカヴォイ演じる
トルストイの最後の秘書「ワレンチン」
彼が、憧れの文豪の秘書になった1910年

クリストファー・ブラマー演じるトルストイの思想を
信仰するチェルトコフ達は、トルストイの爵位だ~の
財産だ~の 著作権だ~の放棄して
ロシア民衆に与えよ!!!!!としていた


トルストイと50年連れ添う妻ソフィヤ 演じるはヘレン・ミレン
チェルトコフ達の策に「反対 あたくしっ 絶対反対ですのでですわっ」
チェルトコフは、ソフィアをおとしめようとトルストイに影から迫る。
ソフィアは、自分に振り向いてほしいばかりに、錯乱的にトルストイを束縛しようとする。
本人は、その狭間で理想の実現の難しさに苦悩する。
夫の“著作権”は唯一の武器
トルストイは恋文の暗号を読破した妻を今も称え、
アリアの音色に寄り添う老夫婦
波乱万丈の50年を乗り越えてきた絆が残る。

このヘレン・ミレンが また良い!!!!!
すごーく「愛のある妻」を感じる
実際、こういう生活をトルストイとしていたのかな?!とか
きっとこういう会話がなされていたのだろうな
と彼女から感じる
名高い悪妻の顔の裏に隠されているのは
「家族の愛と絆」を大切にする良妻のイメージが見事に出ている





















夫婦仲はよいが、妻・ソフィヤは私有財産を否定するトルストイ主義の熱心な信奉者であるチェルコトフと折り合いが悪く、つい肝癪を爆発させてしまう。
ソフィヤに普遍的な愛を注ぎまくるトルストイ
ある夜。家出を決行

一方禁欲と純潔が徹底されているトルストイアンの村で、ワレンチンはマーシャという女性と知り合い恋に落ちる


マーシャに翻弄されまくるワレンチン
恋は盲目 約束なんか破るため

えんやーこらさ~ ししょー!!!俺って禁欲ライフはできませんっっっ!!!!!


旅の途中で体調を崩し、とある駅舎で帰らぬ人となるトルストイ
最期は旅の途中の"名も無い田舎駅"で亡くなったのだね・・・
映画のテーマはトルストイが体現する2つの愛の深い溝と葛藤
「夫婦愛」「家族愛」のソフィヤワールドと
トルストイばんざい!!!チェルトコフの世界の相克
そして。その対立を個人で象徴するワレンチン
ワレンチンの目線で描いたトルストイのお話





















