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Said the one winning

映画異様バカ大好き
風の吹くまま気の向くまま
ネタバレ覚悟!
愛しのZ級映画達よ♡

ブラック・スワン

2011-05-18 | は行の映画


監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー

『レスラー』のダーレン・アロノフスキー監督と、『スター・ウォーズ』シリーズのナタ リー・ポートマンがタッグを組んだ心理スリラー。内気なバレリーナが大役に抜てきされたプレッシャーから少しずつ心のバランスを崩していく様子を描く。芸 術監督を演じるのは、フランスを代表する俳優ヴァンサン・カッセル。主人公のライバルを、『マックス・ペイン』のミラ・クニスが熱演。
プロ顔負けのダ ンスシーン同様、緻密(ちみつ)な心理描写に驚嘆する。

ストーリー:ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新し い振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないもの の、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。

 クリック。嬉しいナ


凄いとしか表現の仕方が無いのである
演技、映像、演出、衣装、音楽、セットなどなど、
映画を作るうえで必要な要素の全てが凄い。


今年のアカデミー賞主演女優賞を獲得したナタリー・ポートマンの主演作
NYCバレエ団に所属するニナ・セイヤーズ 

演じる、ナタリー・ポートマン


プリマのベスウィノナ・ライダーのリタイアの後を継いだ


世代交代を余儀なく・・・
自暴自棄になる痛々しい元プリマ役柄のウィノナ・ライダー

「白鳥の湖」の主役を頂く
それは純真な白鳥の女王だけでなく、
邪悪で官能的な黒鳥も演じなくてはならない難役だった。

何。カエルの子は、やはりカエルでは無いのだが
母エリカ(バーバラ・ハーシー)も元バレリーナ

そして
バレエ団の芸術監督ルロイ
演じる ヴァンサン・カッセル

ナルで軽薄だけど。実力者の芸術監督



次回の演目を斬新な演出を施した「白鳥の湖」に決定
プリマの座をニナに


ニナのプリマとしての試練と孤独と性への目覚め、
母の寵愛、ライバル・リリーへの憧れと嫉妬
芸術監督ルロイとの微妙な師弟関係、
元プリマのベスとの確執など、
話の軸は人間ドラマ
が。見方によって、アート映画の様に



練習しても黒鳥をうまく演じきれないニナ
錯乱していく
  錯乱。
期待にこたえたいのに・・・邪魔するものは
現実と悪夢の境界線はどんどん曖昧に
視覚に訴えるホラーに近い描写が また凄いのである

これに、母親の異変、態度が二転三転する掴みどころのないライバルのリリー、
なにをしでかすか分らない元プリマとのやり取り
  
そう。言うなれば
対人関係のサスペンス

悪夢。

 ありえないような・・・ リアルなのか
交互に寄せては引く 悪夢。
そして それは
「白鳥の湖」の舞台初日というクライマックスに向かい
益々エスカレート



    圧巻

「白鳥の湖」と見事にシンクロしながら、
現実と悪夢が交錯し、怒涛のラスト

「白鳥の湖」とニナだけでなく、
母親も、リリーも、ルロイも、ベスも

白と黒が表裏一体化



リリーを妖艶に演じた
  ミラ・クニス

アニュイなムード
(゜・゜* ホレボレ (゜・゜* ホレボレ




母親が最後にニナに放つセリフと、

ラスト前の客席での表情
“母”

演出も凄い
格調高い一級の芸術作品に仕上げたダーレン・アロノフスキー監督
センスがこれまた 溜息モノ

20年ぐらい前のコトである。
バレエ 白鳥の湖を観たコトがある
モスクワ だったか、ロシアのバレエ団の来日
演目は、全て「チャイコフスキー」
私とqママと2人して頂いたチケット
目前に感じる 美しく しなやかで しかし 整いすぎる肉体
呼吸は荒げず、静かに
が。 楚々としつつも 内なるパワーを秘めては見せず

ブラック・スワンへと変貌すると

今。思い出しても 美の競演であった

そして。私が惹き混まれたもの
チャイコフスキーを演奏する楽団員
オーケストラ・ボックス

あぁ 全ては舞台への魔が舞っていたかのようであった


ヒア アフター

2011-02-22 | は行の映画




監督:クリント・イーストウッド
出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、マルト・ケラー、ティエリー・ヌーヴィック

 クリント・イーストウッドがメガホンを取り、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を 務めた死と生をめぐる感動的なストーリーをつづるヒューマン・ドラマ。死を身近で体験した3人の登場人物が悩み苦しみ、生と向き合う姿を真摯(しんし)に 描いていく。主演は、『インビクタス/負けざる者たち』でイーストウッド監督作品にも出演したマット・デイモン。ほかに、『シスタースマイル ドミニクの歌』のベルギー人女優セシル・ドゥ・フランスや映画初出演のジョージ、フランキー・マクラレン兄弟が共演。彼らが見いだす生きることの素晴らし さが、ズシリと心に響く。

ストーリー:霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マッ ト・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年 マーカス。ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の人生が交錯する。

是非 クリックを

ズシリと・・・ひ・・・ひ・・・び・・・く??????うむむむっっっ




「死」は誰にでもやってくるのである。
我持論だが、生まれた瞬間に、死への歩みは始まっている
死後の世界はどうなってるの? 答えは誰も知らない。
ま~一応各自「あの世の世界ってーのは多分・・・」なんてコト、ちらちらっと思ってたりするだろうけど
そしてこの作品
数奇なものがたりの流れだ。静かに身をあずけて楽しむ感じ???

開港してすぐ、インドネシアのリゾートを襲う津波の描写は、リアル

休暇を恋人と過ごす フランス人の人気キャスター マリー演じるセシル・ドゥ・フランセス
津波に襲われるが、奇跡的に命を吹き返す
水にのまれ、臨死体験の経験をする
パリに戻ると・・・
なんかぁ~ あたし~~チラチラっと見た死後の世界が脳裏から離れないのよねぇぇぇ
と・・・気になる事は、調べる

 


研究してくうちに、本を書こうとするわ、愛しのハニーとは離れる←理解できん


サンフランシスコの工場で働くジョージ 演じる マット・デイモン
何・・・死者のメッセージを受信する能力を持っている
おぉ!!!!マット「ジミー 大西 激似」デイモンよ!!!!とうとうこの世界に行ったか!!!

っつーか どうやったって「霊能者」とは見えなかった
かつて霊能者として大活躍していたものの
いやんなっちゃったワケである あ。そ。そんなの自分でスタンス考えてやるもんじゃないのね
いわゆる「人として」行きたいワケだけど、どーやら周囲は、彼の能力を求めてる

既に ここらへんで「シャマラン????」と思ってしまうqである

さて。霊能者に見えない マット ジミー大西 デイモン
これま唯一の趣味は、ディケンズと来たもんである
毎晩 寝る時に朗読cdを聴く。

っと      \_(*゜ー゜)あてんしょんぷりぃ~ず♪ ここポイント
新しい自分を見つけ出そうと料理教室に通う

3人目、ロンドンに住む一卵性 双生児の少年



何時も 頼っていた兄が不慮の死を遂げる





弟マーカス。取り残された孤独と不安に苦しむ

にぃにに会いたい
ネットで霊能力者を捜し兄との会話を試みる
インチキばかり。
ある日、ジョージの消し忘れたサイトに行き当たる


そして3人はイギリスにて開催されるブックイベントにて

It happened to 偶然出会い お互いがクロスする

接点の無い彼ら。どうやって結びつくのか






ジェイ・モーア 演じるビリー

イーストウッドの生死観というと
「ミスティック・リバー」では娘の死で狂い出す幼馴染み3人の関係
「ミリオンダラー・ベイビー」では昏睡状態に陥った女性ボクサーに与えた尊厳死
「グラン・トリノ」でも朝鮮戦争の帰還兵がとった人生の締めくくり
そう。それぞれに “死” は描かれていた
が。こちらは ダイレクトに 「死」を描く

はっきり言うが ワクシ この作品
ストーリーの展開には不満が残ってしまった

3人の主人公。3人それぞれの描き方が足りない
マリー→なすて臨死体験を本にして知って欲しかった?
マーカス少年と兄→関係はイマイチ物足りん。兄の死に固執する理由は???何??
ジョージ→霊能者をリタイアした理由は???曖昧。
  霊視の後、心身と もにくたくたに疲れるとか死者が現実に襲ってくるとか
なんかもー 何言ってんだよヾ(-д-;)ぉぃぉぃ状態だっちゅーなら
おぉ!!!!それはそれは辞めた方が人生、楽だしイイやんか!と思う
「死者と語る人生に意味がない」という理由だけじゃ~
あ。そ。だから?!?!それで???その後 どーすんだ????
という突っ込み程度で 下手すりゃスルーでござる

ロンドンの爆破テロで、マーカス少年は命拾いする
帽子がふわーと飛んで、乗り遅れる。その数秒後、爆破・・・
ジョージがマーカスの兄と交信 
あ!!!!!!!!!兄が助けたんだ!!!!

待て! 何故マーカスだけ助かった????
マーカスの兄だけがそれをできたのだ????




メラニー 演じる ブライス・ダラス・ハーワード
エクリプス トワイライト・サーガ では ビクトリアを演じていたね
「ヴィレッジ」の主役!!!!


ぎゃぉ~ やっぱ そのての世界の?!?!?!

 

蛇足 「死」を描く。素晴しいコトである
老域にて「死」の歩みは近くなる
だが・・・そこに「生」ありての 意味が深く出てくるのでは??
蛇足2 ギリギリ オムニバス寸止めっっっっっっっ の3人主人公

 


 ハーモニー 心をつなぐ歌

2011-02-13 | は行の映画

是非 

監督・脚本 カン・テギュ
キャスト キム・ユンジン ナ・ムニ カン・イェウォン、チャン・ヨンナム
世代も境遇も異なる女性たちが集まった女子刑務所を舞台に、合唱団を結成して歌の力で奇跡を起こしていく受刑者たちの姿を描く感動ドラマ。DVや裏 切りなどで心を閉ざした者、罪の意識から生きる力を失った者など、個々に問題を抱えたヒロインたちが合唱を通して自分と向き合い、他者を受け入れていく過 程を、珠玉のコーラスが奏でるスタンダードナンバーの数々で描く。幼い息子との別離を余儀なくされる主人公を演じるのは、映画『シュリ』テレビドラマ 「LOST」のキム・ユンジン。クリスマスコンサートでささやかな奇跡を呼び起こす号泣必至。        

ストーリー:おなかの子を夫の暴力から守るために殺人を犯した罪でチョンジュ女子刑務所 で服役中のジョンへ(キム・ユンジン)は、ある日、慰問にやって来た合唱団の歌声に感銘を受ける。自分たちでも合唱団を結成しようと思い立ったジョンへ は、半年間で成果を上げることを条件に所長から結成の許可を得て、早速メンバー集めを開始する。

暖かく悲しい。そして、涙の作品
舞台は女子刑務所。事実。女性刑務所には、合唱団があったらしい


キム・ユンジン演じるホン・ジョンヘ
刑務所内にい子供を産む。しかし1年半。1年半しか一緒にいられない
DVの夫を殺す。
生まれし子は、ミヌと命名する

キム・ユンジンといえば、大好きな女優さんだ
「シュリ」「燃ゆる月」「セブンデイズ」 先のドラマ「LOST」ではサン・クォン役

コミカルかつ、とてもキュートなのである

さて。この母は・・・なんとまぁ音痴というのだ。その音痴というと
歌声は、ベイビーが泣き出してしまうのである
あららららら???そんな音痴というのもまたまた彼女にかかるとキュートである


刑務所へ慰問に来た合唱団の歌声を聴く
おぅ!!!!コレはとばかりに刑務所長へ「合唱団を是非、作って頂きたい」
と願望するワケである
勿論。取引はアリ。ベイビーに会うが為の「特別外泊許可」


さて。ここで、同受刑者達はというと・・・

元プロレスラー ン・ヨンシル演じるパク・ジュンミョン
獄中人というコトをウソをつき文通している。そのお相手は殿方である
クラブ歌手演じるチ・ファジャ演じるチャン・スヨン
子供達2人に会いたい。
元音大教授・指導を頼まれる年長者死刑囚ムノク
音大生のカン・ユミ演じるカン・イェウォン
母との面会を拒否絶対。ソプラノボイスにおいての彼女のお声は素晴しすぎるのだ

時は18ヶ月後

ベイビーは とてもとても愛しく可愛すぎる成長をしていた



合唱は成功する。ホンは、ミヌと特別外泊を許可される
特別外泊と同時に「里親へ渡す」コトが条件である



ベイビーは、養母の抱きかかえにも泣く。
泣いているベイビーをまた泣いて見つめている母のホン
刑務所では、1番彼女へケアの気持ちの大きいムノク



合唱団の先生 演じるナ・ムニ
なんという母の如し。この包み込む眼差し。そして、慈愛の世界は素晴しい
この役にして彼女有りであったのだ

合唱団に、素敵なコトが起きる
ミヌと別れ 4年の月日が経った
なんと!合唱団は、全国合唱大会に招かれたのである
一団はソウルへと向かう
指輪・・・指輪は紛失した
彼女たちは、疑われるのだ!!!!!!
服を脱げ!!!!と捜査という名目で彼女達の舞台はどうなるのだ・・・

あらぬ疑いに抗議したのが、刑務所所長、看守


合唱団の設立へと反対しておられたパン課長 演じる チャン・ヨンナム






無事に素晴しい舞台
歌声の中にあるそれぞれの思い。不安。今までとこれから
それぞれの気持ちを歌にする
その感動たるや、何やら私の目にも多々の涙である

客席には・・・関連のある方達も、家族も
彼らの気持ち。合唱の「心」が波を打つ


養母よりクリスマスプレゼントがあった
ホクロのある手は・・・確か


 
その歌声は、哀しみの声には聴きたくない
幸せの歌声は永遠の心の糧となる
人生は 幾らでも困難多々の中、「新しく」生きていく事が開く事ができるのだ


歌声は 命ありて、心にも響くのに



蛇足 何故 それするんだ???

 

 

 


バーレスク

2010-12-23 | は行の映画


監督 スティーブン・アンティン
キャスト シェール  クリスティーナ・アギレラ エリック・デイン
ジガンデー  ジュリアン・ハフ アラン・カミング ピーター・ギャラガー
クリスティン・ベル  スタンリー・トゥッチ


アイオワの田舎から歌手を夢見てロサンジェルスへやってきたアリ(クリスティーナ・アギレラ)
偶然目にした“バーレスク”の華麗なショーに心奪われ・・・

ウェイトレスとして雇ってもらったアリ
毎夜、ダンサーのショーを見ながらステージに立つチャンスを狙う。



伝説のスターにしてオーナーのテス(シェール)
すっげぇ かっちょエエ 
グリッターの入れ方とか、しっかりチェックしちゃったわ

2人 並ぶと すっげー「ショーだぜっ」って感じ

なんつってもクリスティーナ・アギレラのパワフルで底力のある圧倒的な歌唱力


うっをー ヤバイよノリノリだよ
パフォーマンスも楽しめる

そしてっっっ  勿論 ラブ
スター性を増すわ、女として魅力的かつ美しくなるアリ
お相手はルームシェアのジャック(キャム・ギガンデット)
え?!?!そうなんである。キャム・ギガンデットである
トワイライトの1作目と2作目では、悪役のバンバイア


そして セクシーダンサー達がコレまたイカす
ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪


なんとっっっっっっっ
ショーン 演じる スタンリー・トゥィッチ


初めてバーレスクに足を踏み入れたアリ
テスのパフォーマンスに一瞬にして虜になった
瞬間の響き
あの響きは、やっぱり「あのスポットライトの真ん中に立ちたい」という願いが
実現する1歩だったんだろうなぁ・・・

シェールがアギレラにメイクをしてあげる時の気持ち
ウルルルッとしちゃった

ま~ アギレラ'sコンサートみたいな映画だったけど
還暦のシェールったら、そりゃもーセクシーである
そして、なんつっても アギレラの歌とダンスを堪能できる
しかし。ショービジネスの世界って、凄いモノなのねぇ・・・


新旧バーレスク ショウとか 観たかったな

ストーリー・・・無いような
でも。これは、音楽とダンスでショウを楽しむべし


蛇足
「NINE」のファーギーは、めっちゃ震えちゃって 感激して泣いた私
なのに・・・何故???アギレラのは、そこまで来なかったのか

 


武士の家計簿

2010-12-04 | は行の映画


監督 森田芳光
キャスト 堺雅人 西村雅彦 中村雅俊 松坂慶子
磯田道史原作のベストセラー「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督が映画化した異色時代劇。代々加賀藩の財政に携わり“そ ろばんバカ”と呼ばれた下級武士が、妻の支えを得ながら一家、そして藩の財政を切り盛りしていく姿を描く。主演は、『南極料理人』の堺雅人、彼の献身的な 妻役に『ごくせん』シリーズの仲間由紀恵。先行き不透明な現代にも通じる、幕末維新の激動の時代をたくましく生き抜いた主人公一家の姿が胸を打つ。

ストーリー:会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八 代目の直之(堺雅人)。江戸時代後期、加賀百万石とうたわれた藩も財政状況は厳しく、加えて武家社会には身分が高くなるにつれ出費も増えるという構造的な 問題があった。直之は、家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断し、猪山家の人々は一丸となって倹約生活を実行していく。

時代劇。武士の矜持に端を発する出来事というのが
暫し描かれるが、当代の武士や家庭の生活というのは
実際は、どんなもんだろか???と思うコトがしばしばある
何てったって この作品
168年前に実在した武士ファミリーの家計簿を調べた学術書がベース
江戸末期の武士ライフを再現しちゃったんである


主人公は、加賀藩の下級武士、猪山直之 演じる堺雅人
お江戸時代は御算用者 今の会計係
前田家に代々仕えるお家柄
謹厳実直な性格というか非常にカタブツな若者である直之
ま。こいつも、結婚すりゃ~少しはカタブツも良くなるか
駒 演じる 仲間由紀恵 
と・・・ あらあらあらあらっという間に結婚して
あれあれあれあれという間に子供が出来る
一家の大黒柱になったワケである
さてさて。

御蔵米の勘定役に任命された時。
上司による横流しを知って左遷されるが・・・
不正は明るみに出た結果

昇進するこれって現代と似てるよね~
一方。猪山家の家計というと次第に火の車
直サンったら借金返済が為に家系の立て直しを練り
節約を断行




そんな逸話から、当時の武家社会では、出世するほど
家計の出費はかさむ仕組みにあったコトも面白い
そう現代と 変わんないんである
出世すりゃ~懐から出すモノは増える
冠婚葬祭や年中行事に関連した贈答のやり取りをしなければならない
着る物だって、それなりに・・・金はかけねばならぬのである
江戸での単身赴任暮らしとの二重生活を送らなくてはならない

…にもかかわらず、藩からの手当てはとほほ
さーーーー とほほライフは「家系を締めて」決行実行あるべし

例えば

息子の袴着の祝いの“鯛の塩焼き”を“絵鯛”にして節約。
職場に持っていく弁当も、豪華なものから質素なものに変更
白子の酢醤油・昆布じめ・焼き物など
一尾の鱈も料理法を変えて、食卓にバリエーションを

囲碁セットは売り払い、手書きの碁盤と貝殻で作った碁石で代用

ま~それも、御算用者としての優れた経済観念のなせる業
というモノなのだ

母・常 演じる松坂慶子 が着物に拘るのが
とってもプリティー

(゜∇゜*)(。。*)(゜∇゜*)(。。*)ウンウン
女性としては、その心、解るわ~というモノである
あら??ママ常ちゃん キセルが???みみみみ短いっっ?!?!?

奥殿、駒ちゃん曰く「貧乏と思うと暗くなりますが、工夫だと思えば」
いや~、これって今の私達にもアリアリの生活模様じゃん



パパの英才教育のおかげで、パパより早く11歳で算用場に見習いとして入った息子直吉
元服を済ませて改め成之
自らの進むべき道を模索中。
パパが、平時と変わらない泰然とした様子に
もどかしい・・・激しくぶつかる
パパちゃんとの葛藤が解消されないまま前田家嫡男・慶寧に従って京都へと向かった成之。
そこで彼は新政府軍の大村益次郎にそろばんの腕を見込まれた
軍の会計職に就くことになる。
って~結局パパちゃんと同じ世界にいる息子


直之の亡くなったその日
息子も、そろばんをはじく
猪山家3代に渡る家族の絆と愛情
巧みに浮かび上がる

時代劇ホームドラマ これまたクソ難しく無いのも楽しい


ハリーポッターと死の秘宝 PART1

2010-11-27 | は行の映画

監督:デヴィッド・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、
ヘレナ・ボナム=カーター、ロビー・コルトレー ン、トム・フェルトン
レイフ・ファインズ、ブレンダン・グリーソン、リチャード・グリフィス、
ジョン・ハート、ジェイソン・アイザックス、ヘレン・マッ クロリー、
ビル・ナイ、ミランダ・リチャードソン、アラン・リックマン、マギー・スミス、
ティモシー・スポール、イメルダ・スタウントン、デヴィッド・ シューリス、
ジュリー・ウォルターズ、ボニー・ライト

お話
17歳に成長し、ホグワーツ魔法魔術学校の最終学年7年生となったハリー。親友のロン(ルパート・グリント)とハーマイオニーと共に、宿敵ヴォルデモート卿の魂が宿った分霊箱捜しの旅に出るが、すぐには見つからず、困難な旅の中で仲間割れが起きてしまう。

さーーーいよいよハリーvsヴォルデモート卿と最終
今回、映像はというと、やや暗めで、ストーリーも、ちと重め
おガキ様様向けでスタートしたとは言うもののこれはもー一種の
「オッド・トーマス現象化」ってなもんである

闇の帝王ヴォルデモート軍団 やっぱワル達って素敵ね

いや~ヘレナ・ボナムカーターの魔女
やっぱ「彼女しかないっしょ~~~」ってぐらいぴったり




「ホグワーツ魔法学校」もヴォルデモート率いる死喰い人に占領され安全な場所ではなくなり、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は学校を飛び出し、箱探しの旅に出る。
え???なんだか指輪を捨てる旅に出る「ロード・オブ・ザ・リング」な世界???
大人っぽい彼等。さ~冒険の最終対決はどうなるか



ハリーの両親を殺した、魔法界のダークサイド最強の魔法使いヴォルデモート。
彼が「完全なる死」から逃れるために魂を7分割し保存する箱を分霊箱という。
宿敵ヴォルデモートを抹殺するために
ハリーは7箱全部破壊しなければならない。
すでに2箱は2作目「秘密の部屋」と6作目「謎のプリンス」で破壊。
今作 「死の秘宝」は残りの5つを探す物語でもある。
「死の秘宝」3つのアイテム「ニワトコの杖」「蘇りの石」「透明マント」
これを語った「3兄弟の物語」のエピソードは良かったし

大好きな ハリーの白い梟・ヘドウィッグが ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪


ドビーが!!!!!復活「ポリジュース薬」も出てくるよ~

今回はハリーの両親を殺した仇で悪による世界制覇をも目論む
帝王ヴァルデモート卿と「選ばれし魔法使い」ハリーの決戦
やっぱり、おさらい的にダイジェストが欲しかったなぁ
今更 再び観直して おさらいする気力は無いし・・・
友情と信頼に結ばれた3人組。多くの別れや死をも経験。
前作、ダンブルドア校長の死に続き、大切な友を失う
ロンがハリーに嫉妬し一時は姿を消す等・・・
悲劇っぽいカラーも濃い



スピード感のある映像は、なかなかどうして楽しい


ふっふっふっふっふっ
今作から新たに登場する2人(本当はもっと多い?)
ルーナの父親で「ザ・クィプラー」の編集長ゼノフィリアス・ラブグッド
魔法省役人ルーファス・スクリムジョール。
それぞれ私の好きな役者、リス・エヴァンスとビル・ナイが演じているの

むふっむふふふふふふっ。良いわ~~~

ハリー七変化

それにしても なんか探す物ばっかりだわね

今作は最終章の前半。
来年7月15日にPart2として「終わりの終わり」が公開
これでやっとラストが迎える
この映画シリーズの評価というものは
来年7月で決まるわけか~
シリーズ全作を観たものとしては、ここまで来たんだもの
付き合っちゃって、最後まで見届けたいわ~~

 

 

 


ほぼ300 スリーハンドレッド

2010-11-15 | は行の映画


監督:ジェイソン・フリードバーグ
出演:アーロン・セルツァー、ショーン・マグワイア、カーメン・エレクトラ

お話 紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとに大帝国ペルシアの使者が訪れ、国
を明け渡すよう迫ってきた。だが、レオニダスはこの要求を当然の如く一蹴!
使者を‘死の穴’に葬り去り、ペルシアとの開戦を決意する。
かくして、ペルシア軍団との壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた!?

『300』をパロディー化した作品
あ・・・いや

20人の大帝国ペルシャ軍に少数精鋭の13人のスパルタ軍が挑むお話

コスチュームは、オリジナルほぼ同じ。ムキムキ・・・オリジナルも筋肉オトコ祭りだった
さてさて
元ネタを知っていないと、相当の笑いは無いだろうな~
それから「下ネタ」は「下ネタ」でも
言葉のニュアンスと、ソノモノに対する「遊び言葉」←短縮スラングとか言っちゃうけど
それが解っていると、もっと楽しめるかも???

お騒がせ~セレブ登場
パリスちゃん・・・もしかしてお気に???ツボだったわ~
『アグリー・ベティ』のベティ・スアレスもどき
スパルタの挨拶 がははははは ハイタッチの男に 女には、あっっっつーーいkiss
王妃・・・セクシー 違うっっ そりゃエロエロじゃーーーーっ
え?!?!?!待った!!!!!!!ペルシアとの壮絶・・・戦・・・戦い?????
スパルタ軍は~...えーっと1.2.3....13人
ペルシア軍は・・・ちょっと多め???20人って感じ

がーーははははははははははははははははははははは
戦闘シーンはダンスバトル なんとなく納得できたりする
かと思ったら
ブルーバックは用意して、CGにより軍隊を増やす

ほーら出て来た
スパイダーウーマンvsサンドマン
ゴーストライダーも登場よっ
と思ったら 消火されちゃってクセルクセスはトランスフォーム
バカバカしさがたまらーん
もうどーして こんなくだらーんモノを作っちゃったの?というネタが素晴しい
^(*ノ^ー^)ノ☆パチパチ

蛇足

絶対 オリジナルを観たら笑うだろうな


 


ふたたび swing me again

2010-11-15 | は行の映画

監督 塩屋俊
俳優 鈴木亮平、MINJI、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男
渡辺貞夫、古手川裕子、陣内孝則、財津一郎

50年ぶりに仲間と再会するための旅に出た元ジャズ・トランぺッターと孫との姿を、往年のジャズナンバーと共に描く心温まるロードムービー。ハンセ ン病に冒されて50年以上もの隔離生活を強いられた主人公を、俳優でコメディアンでもあるベテランの財津一郎が演じる。犬塚弘や藤村俊二、佐川満男など音 楽と関係の深いキャリアのある俳優たちが主人公のジャズ仲間を演じるほか、ミュージシャンの渡辺貞夫も出演。友情や家族とのきずな、愛など、人生で大事な ものに今一度向き合う主人公の姿が胸に迫る。

ストーリー:ハンセン病の療養所を50年ぶりに退院した健三郎(財津一郎)を迎えた貴島 家。大学生の大翔(鈴木亮平)には、祖父が生きていたことは初耳だった。しかも、その健三郎が幻のジャズバンド“COOL JAZZ QUINTETTE”のトランぺッターだったことを知る。ある日、バンド仲間探しの旅に出ると言い出した健三郎に、大翔は付いていくことになり……。



 

冒頭でハンセン病に関する簡単な説明がある
そう。これはハンセン病のトランペッターの「残したもの。残しておきたいもの」なのだ

神戸に住む大学生の大翔 ひろと 演じるは鈴木亮平

亡くなったと聞かされていた祖父の健三郎 演じるは 財津一郎
健三郎は若いころハンセン病にかかり、50年間も島の療養所に入っていたが
病が完治したので、ある思いを胸に秘めて一時帰宅
憧れのライブハウス出演が決まった矢先に発病し、入院せざるを得なかった
健三郎をクインテットの仲間は「お前が帰る日を待っている」と励ましてくれた
あれから50年

父 演じるは陣内孝則
大翔に「祖父のハンセン病」の事を話す
大翔は、ハンセン病について無知であった
彼女を家に届けた先の家・・・
ハンセン病への「誤った差別」は徐々に出てくる
母 律子演じるは古手川祐子
健三郎を家に閉じ込めておきたい気持である

さて・・・健三郎の世話を大翔は頼まれた大翔の見せたジャズレコードは
かつて健三郎が病前に結成していたバンドのもの
えー?じーちゃんっ すげぇっっっ 俺のトランペットのきっかけじゃねーかよっ
1枚の古い写真がレコードに挟まっていた
神戸にある老舗のジャズクラブ「SONE」でのステージでライブをすること
それが当時の仲間との約束だった
そして。大翔は、かつてのバンドメンバーを訪ねる旅に付き合うコトになる

バンドのピアニスト・野田百合子演じるはMINJI↓リッペ←と健三郎の悲しい恋
50年。50年間。そして50年
相思相愛の結婚は健三郎が発病した時にユリッペのお腹には
妊娠していた。ハンセン病患者と接触した彼女・・・
お屋敷のハナレに隔離された。愛しい子供に触れられず隔離・・・
夢である音楽。愛のある家族。人との繋がり
全てを病により無くす。

さてさて。50年の月日の後。バンドメンバーたちを訪ねていくと
タツ 演じるは 犬塚弘
古い写真を見ると、痴呆症だった彼の記憶が戻る


マサル 演じるは 佐川満男


大会社の会長を務めているユキオ演じるは藤村俊二



それぞれの人生の糧、枷・・・演じておられる役者サン達が
これまた素晴しくアジのある・・・

「SONE」の曽根田オーナー 演じるは渡辺貞夫氏
ジャズピアノを弾く私には 喜びである
これまた素晴しいプレイだった






感動する。しんみりする。苦しくなる。切なくなる。怒りを覚える
それぞれの思いを抱かれてご覧になられると思う
同病患者仲間達と場末のバーに行くと
そこで、他の客から言い放たれた言葉
健三郎の「もうええ。もうええんじゃ。」
全て失った彼。言い放たれた言葉など大したコトでは無いのだろう
もっともっと汚く罵られたことだろう。
差別。それは理解の無い人達の「軽蔑と侮蔑」
その言葉に対する「もうええんじゃ」
悲し過ぎる「慣れ」
達観。とうには悲しい・・・思い

健三郎の「命」を貰い受けた大翔



残したいもの
残されたもの
残しても尚残されたものに命は残る


 

 


フロム・ダスク・ティル・ドーン

2010-11-13 | は行の映画

監督 ロバート・ロドリゲス

キャスト ジョージ・クルーニー、サルマ・ハエック、ハーベイ・カイテル
      ジュリエット・ルイス、ダニー・トレホ、クェンティン・タランティーノ
      チーチ・マリン、ケリー・プレストン

お話 クエンティン・タランティーノが脚本を書き、「デスペラード」のロバート・ロドリゲスが演出したアクション・ホラー。2人組の凶悪な銀行強盗ゲッコー兄弟 は、トレーラーハウスで旅をする牧師一家を人質にメキシコへと逃亡する。厳しい検問をくぐり抜け国境を越えた一行は、ゲッコー兄弟の仲間カルロスとの待ち 合わせ場所、砂漠にそびえる巨大な酒場ティティ・ツイスターに向かう。だが、バイカーやトラック運転手がたむろすその場所には恐るべき秘密が隠されてい た…


さてさて。映画館で2回ばかり観たモノである
マチェーテを観たらロドリゲス~ってコトで

展開がどうのこうのじゃなくてやりたいようにやってるだけ。
だけどとっても楽しくてたまらない
だって タラちゃんとロドリゲスだもん
ってなもんである
タランティーノもの”のナニがイイって、一見やりたい放題にも見える作品を企画するだけじゃなく、公開してしまうのがエライ。観客が上映中に抱く予想をことごとく裏切る。タランティーノもの”のナニがイイのかって、一見やりたい放題にも見える作品を企画するだけじゃなく、公開してしまうのがエライ。観客が上映中に抱く予想をことごとく裏切る。
「なんじゃあ!!こりゃァァ!!」って・・
それこそ息詰まる野球の試合が阿鼻叫喚のサッカーの試合に変わっちゃったわ
え?!何々???めっちゃくちっちゃ楽しいんだけど

吸血鬼になったバンドのメンバーが、人の胴体をギターにして弾いちゃったり?
むふっふむふふふふっ セクシー ジョージ・クルーニーも


タラちゃんにかかっちやったら あらあらあら でもみょーに素敵


ボウガンで吸血鬼殺しまくるジュリエット・ルイス


チーチ・マリンも一人三役お疲れ

 

サルマ・ハエック 

 

さてさて。 ハーヴェイ・カイテルがショットガンを十字架にしながら撃ちまくるかと思えば、ジョージ・クルーニーは終始じたばたじたばたしていて戦力になっていない。
ハーヴェイ・カイテル。こっちの方が吸血鬼たちよりよっぽどこわっっっ
なーんて思ったって
面白いんだから 面白い
のである

蛇足
ZZトップの使い方、かっちょええ 
蛇足2
夕暮れから夜明けまで 納得

 

 

 


冬の小鳥

2010-10-22 | は行の映画


監督 ウニー・ルコント
キャスト キム・セロン、コ・アソン、パク・ミョンシン、ソル・ギョングほか

お話 975年、よそ行きの格好をした9歳のジニ(キム・セロン)は
父(ソル・ギョング)と一緒にソウル郊外にあるカトリックの児童養護施設の門をくぐる。彼 女がシスターに施設の案内をしてもらっているうちに、父親は黙って去って行ってしまう。そのことにショックを受けたジニは食事にも手をつけず、周囲に溶け 込むことも頑として拒んでいた。

大好きなパパ
幼い子供は家族を失う。孤独で生きていく事を知る
心の傷という名前を理解するにはそう時間はかからない
苦痛は瞬間に・・・

1975年 韓国ソウル公害のカトリック女子児童養護施設
新調した洋服を着た9歳の女の子ジニは 
大好きなパパに連れられて来た




ねぇパパ どうしてここに来たの?
パパは黙って どうして 門から出て行ったの?


冒頭から施設まで 施設の中を唯一の例外として
父親の顔を、はっきりと映し出さない
一方。父親が門から去って行くシーンから
カメラはジニそのものとしてジニの目線になる

大好きなパパ
パパとご飯を食べるジニ
パパの飲んでいる酒をおねだりするのがジニは好き
パパと一緒に お出かけってとーっても楽しくて好き

ジニの笑顔は観ている私も幸せ。ハッピーオーラの笑顔
ハッピーの笑顔は「パパ大好き」がよくわかるのだ

食事も採ら無い。誰ともお話をしないジニ。
あたし・・・捨てられた「かも?」
ジニは 自分が「もしかしたら捨てられたかも?」と認めたくない
だってそうしたら 本当に「孤独」になっちゃうから
殻に篭るのは 私が私であるために 私が私を守る世界
絶対に 絶対に「私は私なの」

夜中。ジニが鍋にこびり付いたオコゲを剥がして それを食べる
泣きながらほお張るジニ
私はジニに駆け寄って抱きしめたい。ジニに静かに囁きたくなる
「ジニ」とひと言 声をかけたくなる

でも。やっぱり何処かで救いはある
ジニは年上のスッキと仲良くなる
スッキとジニの「2人だけの秘密だよ♪」
少女達の「不幸な境遇」を知る

スッキに心を開いていくジニ。

顔が段々と変わってくるジニ


スッキとジニは 傷つき死に掛けた小鳥を見つける
内緒で密かに餌をあげて面倒をみる2人



スッキはアメリカ人の養女になってアメリカに行きたい
夢を話す
「わたしね 将来は・・・」スッキは将来への夢を小さいながらにも
自分はこうしたい♪と話す
でも・・・ジニは「ここに残る」

ねぇ。ジニ 小さくても良いから「ちょっとだけの夢」は持たなくちゃ
ジニ。世界はとても広くて大きいのよ
でも。ジニは「大好きなパパ」なのよね


外で秘密に世話をしていた小鳥は死んでしまった
雨に濡れて弱った小鳥
親鳥からはぐれた小鳥
小鳥は「私達」と同じ
小鳥は死んじゃったら 私達も・・・

スッキはアメリカ人の養子に

パパは「行方がわからない」
ジニは「絶望」を知った
そして死んだ小鳥の墓を掘り起こして
ジニ自身を土の中に埋めようとする
ジニの心は 辛い 悲しい 哀しい
世界は暗闇だけだ


フランス人の養父母の所へジニは行く
9歳の女の子は「おとな」にならなくてはならなかった
「大人」の意味は知らない
でも「おとな」にならなくてはジニはジニ自身を守れない
何時も ふくれっ面のジニは久々に笑顔をみせての記念写真
「少しだけおとな」のジニ

フランスの空港から出てくるジニ
ジニは、夢と希望と不安の混ざった「おとな」の目
さぁジニ。ジニの世界は やっと始まったよ

今作品がはじめて「長編デビュー」したウーニー・ルコント女史
ご自身、9歳でフランス人の養女に
「自分自身の経験を自由に脚本にした」
なんとシンプルであざとさの無いコトか!

そして ジニを演じるキム・セロン
彼女の表情が素晴しく良い


蛇足
父親役は何とソル・ギョング。
「シルミド」「力道山」「オアシス」等など
そう カメレオン俳優の彼なのだっっっ