ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

玄米は貧血を促す

2016-05-27 18:04:35 | 医療
テレビを見ていてもダイエットなどの話題がでるときに玄米を使っている話も
よく聞く。『医学常識はウソだらけ』の著者三石巌氏が気になることを書いている
のでそれを紹介したい・・・


「私の知る限り、この食品、(玄米)の信奉者にはきわめて意志の強い人が多い
ように見える。「玄米がいい」と決めると、徹底してそれしか食べようとしない。
しかし、その意志の強さが、健康にとっては裏目に出てしまうのである。

こんな人がいた。彼は、それこそ徹底した玄米・菜食主義の人物で、旅先にも
かならず玄米を持参する。宿泊するホテルのレストランにまで自分の玄米を持ち
込んで、それを特別に調理してもらう。それぐらい健康に配慮した生活を送って
いたのである。ところが、彼は、三〇代の若さでガンに冒(おか)されて亡くなって
しまった。それだけで玄米とガンに因果関係があると決め付けるつもりは毛頭
ないが、少なくとも彼が選んだ手段は健康維持という目的を達するのに役立たな
かったわけである。

また、ある病院に、生まれたばかりの赤ん坊が急患として担ぎ込まれた。
調べてみると酷い貧血で、輸血が必要な状態だった。心配のあまり顔面蒼白
になっている母親に聞いてみると、彼女は妊娠中、赤ん坊のためによかれと
思って玄米ばかり食べていたという。その一生懸命な姿は健気でさある。だが、
これも結果的には裏目に出てしまった。

一般的に、玄米にはガンを予防する効果があるといわれている。だからこそ、
信奉者が後を絶たないわけである。

玄米がガンを予防すると言われているのは、そこに含まれているフィチン酸という
物質が、重金属をはじめとする発ガン物質を吸着して対外に排泄させる働きを
するからである。そのフィチン酸の働き自体は、たしかにある。

ただし、フィチン酸が捕まえるのは発ガン物質だけではない。フィチン酸は人間の
ように目や頭をもっているわけではないから、体にいい物質と悪い物質を選別
したりしないのだ。そのため、重金属も吸着するが、鉄、亜鉛、銅、といった
必須ミネラルも捕まえて排出させてしまうのである。

玄米信奉者の母親が貧血症の赤ん坊を生んだのも、そのためである。胎児には、
母体から必要な栄養が送り込まれる。この母親フィチン酸を取りすぎたために
母体に鉄分が不足し、同時に、おなかの赤ん坊にも十分な鉄分が供給されなくな
ってしまったのである。

発ガン物質の除去というメリットにばかり目を奪われていると、その裏側にある
デメリットを見失ってしまう。フィチン酸がこんな余計なことをしてくれる物質だと
知っていたら、だれも玄米など信奉しないことだろう。

そもそも、あえてフィチン酸を摂取しなくても、体は重金属を体内から除去する
ようにできているのだ。せっかく体は合目的的にできているのだから、人間は
その働きを邪魔しないように食生活を心がけていればよい。わざわざ人間自身
が反目的的な手段を選らんでいたのでは、元も子もないのである。」



私も玄米は良いものだと思っていたが、昔の時代から、考えると、日本人は
白米に自然になってきたのだと思い当たった。やはり、皮が硬いし、食べに
くいのに比べて、白米は味が玄米ほどこくなどないかもしれないが、ほかの食べ
物とのあわせ方が自由にできるようになった。多様なおかずにあわせると
絶妙な味を味わえる。すしにしても、酢との相性がなんともいえない。
野菜が多様にとれたり、海産物、肉、いろいろなものが文明の発達により
でてきた。玄米はビタミンが豊富といわれるが文明の発達で玄米のビタミン
の代わりは、おかずで圧倒的に補える。人によっては、胃腸に合わない人も
いる。無理は禁物である。自分の体に聞いてとるのを判断して、良い物だ
と思い込まないことが大切です。

病気の人が、自然療法を選んで、玄米にすることもあるだろうが、三石氏の
本をよく読んで、現代のビタミンなどのバランスや問題点をよくつかんで
賢く利用するなら、自然療法が活きるかもしれない。米国の芸能人でも
ベジタリアンの人がかえって大腸ガンになって亡くなる話もきく。ただ、
良いと聞いてはじめるのではなく、よく勉強して自然療法をやってほしい。