映画三昧

ホームシアターでの鑑賞録            。

気まぐれ指数

2019-03-11 19:33:13 | 読書
「気まぐれ指数」を読んだ。

星新一の長編。
唯一の新聞連載作品。

おもろかったー!
辻褄合わせが、やや作為的な気はするけど、
全編通して楽しく読めた。

ショートショートで有名な星さんやけど、
長編も素晴らしいな。

「ブランコのむこうで」も「にぎやかな部屋」も「声の網」も
大傑作です。

この「気まぐれ指数」も置いといて時々読もっと。

にぎやかな部屋

2019-02-18 02:45:44 | 読書
「にぎやかな部屋」を読んだ。

星新一の長編小説。
と、思いきや、これは戯曲。


セリフ以外の地の文は、
「夫人、和服の女に話しかける」
といった具合に、見事にト書だ。


しばらく戯曲と気づかんかった。
セリフが多いと読みやすいし、
状況設定が面白くてスイスイ読めた。


長いこと未読やったものが、こんなに面白かったとは。
得したような損したような不思議な気分や。

さざなみのよる

2019-02-03 04:23:20 | 読書
「さざなみのよる」を読んだ。

よかった・・・。

「宿る」「祝福」というキーワードが心に残ったな。

ガンで死んだナスミのことを
「あーかわいそう」なんて思ったけど、
最後まで読む頃には、
「どうせみんな死ぬんやがな」
と思えるようになってた。

これが「富士ファミリー」へと続くんやな。
そっちも是非みたい。


読み終えてから表紙を見たら、
荒井良二の絵から「死」と「祝福」を感じた。


最終回うんぬんのエピーソードはスターウォーズで実際にあったな。
病床で新作を見て満足と感謝で死んでいった人がいるとか。


内容的には満足やけど、
構成が前作の「昨夜のカレー、明日のパン」と同じやな。

水平的。

次作は縦に展開する話をみたいな。

天国からの道

2019-01-24 00:51:34 | 読書
「天国からの道」を読んだ。

星新一の単行本未収録の作品集。
まだ読んでへんかった。


いまいち。

面白いと思ったんは21作中2作ほど。
今まで未収録やったんもうなずける。


でも、まあ未読のものを読め他のは満足。
まだ何冊か読んでへんから読んでみるか。


そういや、「ドラえもんプラス」も品質が低いと思う。

道草

2019-01-12 13:22:03 | 読書
「道草」を読んだ。

木皿泉のラジオドラマの脚本。
14、5年前のドラマやな。

ショートストーリーばっかりやけど、
ひとつ何かが軸になってて読後感が良い。

この中のセリフが「すいか」に使われてたりする。
木星の話とかね。

電車での数分でコツコツ読むのに良い。
もっぺん読もかな。

すいか

2018-04-08 19:30:50 | 読書
「すいか」を読んだ。

テレビドラマの「すいか」のシナリオブック。
全2巻の文庫。

心にグサグサくるドラマなんで、
自分がどの言葉に惹かれるのか、
視覚で確かめることにした。

何度も見てるドラマなんで、
脚本を読んでるだけで頭の中で映像と音声が再現される。
その感覚がおもろかった。

具体的なワードも明らかになって腑に落ちた。

ドラマの後日談は楽しんで読めたけど、
別にいらんかったかな。

木皿食堂

2018-02-03 00:54:50 | 読書
「木皿食堂」を読んだ。

脚本家の木皿泉さんのエッセイ。
この前読んだ「二度寝で番茶」はなかなか良かったけど、
これは、ようわからんかった。

「Q10」とか「野ブタ」とか「セクシーボイス」とか、
見てへんドラマのことが多かったからな。

そこは飛ばして読んだし。

「すいか」のことにも触れてて、
そこは良かったな。


あーまた「すいか」観たなってきたわー。

荒木飛呂彦の漫画術

2017-12-30 17:22:37 | 読書
「荒木飛呂彦の漫画術」を読んだ。

一番好きなマンガは「ジョジョ」なんで、
楽しく読めました。

これは何度も何度も読み返すと思う。

一番印象に残ったのは、
「アイデアは尽きないのか?」という質問に対して
「自分の興味が尽きるからアイデアがなくなる」という答え。

なるほどなあ。

二度寝で番茶

2017-12-29 12:30:03 | 読書
「二度寝で番茶」を読んだ。

脚本家の木皿泉さん。
一応エッセイとなってるけど、ほぼ夫婦の対談集。
ふたり組の脚本家なのが珍しいな。

亜城木夢叶のようや。

ドラマ「すいか」が好きなんで、
あれを書いた人への興味が尽きない。


ちょこちょこと読み始めたというわけです。
読んで納得。

この人(達)が「すいか」を書いたんやーと。
また小林聡美でなんかやってくれへんかなー。

荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟

2017-11-22 17:33:38 | 読書
「荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟」を読んだ。

前に読んだのがホラー映画論で、コレはサスペンス論か。
色々勧めてくれてるけど全部は観られへんわ。

「ヒート」と「96時間」くらいは観てみるか。

「ジュラシックパーク」のティラノ出現のシーンを
めっちゃ細かく解説してくれてるんが見応えあった。

そっちの方をもっぺん観たなったわ。

昨夜のカレー、明日のパン

2017-10-27 13:10:43 | 読書
「昨夜のカレー、明日のパン」を読んだ。

「すいか」の脚本家の木皿泉さんの小説。
「ゆうべのカレー、あしたのパン」と読む。

「すいか」もめっちゃ好きで何回も観てしまうけど、
これもすごくいい。

ドラマ化もしたらしいけど、ツタヤにはなかった。
これは観てみたいな。

章仕立てになってて短編の連作による長編。
章ごとに視点が違うのが面白い。
でも、全部繋がっている。

なんてことないコトバとか、行動原理とか、
心にグサグサくるよな。
そのへんは「すいか」とおんなじ。


この人の文章はすごく好きや。
小説はこれだけやけど、エッセイの類も読んでみるかな。

獅子の門

2017-09-06 13:15:37 | 読書
「獅子の門」を読んだ。

全8巻。夢枕獏。
第1巻を読んだんは、昭和63年やったかな。

主人公羽柴と5人の若者という話やったはずが・・・、
後半は、主人公はほとんど活躍せず、
宿敵の久我重明ばっかり。

しかも、終盤になって新キャラが2人も出てきて、
新キャラばっかり活躍してたな。
まるでドラゴンボールや。


こういった傾向は「キマイラ」とか「餓狼伝」にも見られるな。


まあ、おもろかったけど。



ラストでやっと宿敵と対決。
主人公忘れとったわ。


ようやく完結。
30年かー。
1つの青春青春が終わった気がするわ。

声の網

2016-11-19 22:20:06 | 読書
「声の網」を読んだ。

ショートショートで有名な星新一の数少ない長編。

大傑作。すごい。すごすぎる。
これを書いたのは46年前。

電話回線でコンピュータが繋がることとか、エバーノートの類のクラウドサービスが出てきたりする。
ダビンチも電話機を予言していたらしいが、星新一もすごいな。


引き込まれる展開でした。


これは、年1回くらいは読みたいね。