心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

精神分析理論のナイスな教科書

2006-01-10 12:01:55 | 精神分析
 しかし寒いですね,いくら書いても書ききれないですよ,寒い寒い。もう僕ぁね,「寒い」ということ以外を話題にするつもりは毛頭ございませんよ。だって今日本人が語るべきことは「寒い」以外にはありえないでしょう。だから,ね,逆によ,逆にね,「寒い」ということだけは大いに話題にしたい気持ちで夢一杯なんですわ。したがって,「寒い」以外はNothingさんだけが話題にされる恩恵に与っておるわけですな。0か1か,寒いか寒くないか,デジタルですよ。デジタルで処理しておりますよ,話題をね,私めは(もうなんだかなあ)。
 たとえば,豪雪ね。とんでもないですよ。今年は雪が多いなあ,なんてもんじゃない。スキー場だって雪が多すぎて閉鎖しとるわけです。4m超の積雪に市町村の機能が完全に麻痺しとるわけです。「寒い」の弊害,それを日常の会話レベルで終わらせていけません。追い討ちをかけるかのように,灯油も高けりゃ,葉ものの野菜の値段も高い,お手上げだ,こりゃ。それなのに,部屋でノンキにマリオ・カートなどと……,はぁ,沈丁花の香りがする(???)。
 以上,まるでブログ更新ジェネレーターで書いたような文章になってしまいましたが,何卒ご勘弁を。ま,そんなこんなで(いつもそれだ! それがアンタのやり口だ!),新刊ご紹介DAS。



精神分析的発達論の統合 (1)精神分析的発達論の統合 (1)
P.タイソン R.L.タイソン 馬場 礼子

岩崎学術出版社 2005-12
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 これを年末年始に読んでました。監訳は馬場禮子先生。「精神分析的」と銘打ってますが,もちろん分析が中心なのですが,自我心理学をベースにして結構幅広く知見を取り入れており,ある種現代の『母子関係の理論』って感じもあり。フロイト,クライン,ウィニコットなどから,マーラー,スピッツ,スターン,エムディなど,分析に限らずとも,発達論の教科書としては,なかなかここまでのものはないでしょうね。



Psychoanalytic Theories of Development: An IntegrationPsychoanalytic Theories of Development: An Integration
Phyllis Tyson Robert Tyson

Yale Univ Pr 1993-02
売り上げランキング : 243,299

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 これが原書。翻訳は①と②に分冊のよう。せめて同時刊行にして欲しいもんですな。
 ちなみにあとがきにて,馬場先生が「統合的」な教科書として挙げられていたのが,下の2冊。



精神分析理論の展開―欲動から関係へ精神分析理論の展開―欲動から関係へ
ジェイ・R. グリーンバーグ スティーブン・A. ミッチェル J.R. Greenberg

ミネルヴァ書房 2001-09
売り上げランキング : 277,412

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 これ,紹介するの3回目か……。ホント良い本だと思うのだけどね。



欲動、自我、対象、自己―精神分析理論の臨床的総合欲動、自我、対象、自己―精神分析理論の臨床的総合
フレッド パイン Fred Pine 川畑 直人

創元社 2003-10
売り上げランキング : 208,179

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 カバーがオシャレやね。なんか透けとる。しかしアメリカって,こういうの上手いですよね。



表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる
P. エクマン W.V. フリーセン

誠信書房 1987-04
売り上げランキング : 157,310

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 これね,『精神分析的発達論の統合①』のReferenceに,Ekman, P.の文字を見て,はるか昔に読んだことを思い出したわけです。ここでの「分析」は,意味が違うので,ご注意を。Facial Action Coding System(FACS)を開発した表情研究のパイオニアです。開拓者の迫力って分野を問わないんだなあということを思い出させてくれる,たいへんな名著です。


 やっぱ,ゴリッとしたの紹介すると,気分がいいですねえ。今年もがんばろうっと。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿