心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

動物園の中心でケダモノと叫んだケダモノ

2005-11-25 14:18:08 | 基礎心理
 ヴァカンス余すとこなく堪能,てなわけで,先日,東京郊外の猛獣系が充実した某動物園に行ってまいった私なのです。いやあケダモノは本当イイですよ,イイ!動物園の中心でケダモノ!って叫んだところで,全部ケダモノですから,ケダモノしかいませんから,そこがイイ(よ~わからん)。あと,何がイイったって,昼間には眼が細くなっていたシロフクロウが夕方には眼がパッチリしていたのがイイ!
 あとライオン。ライオンの強そうな雰囲気の秘密が分かった。これ分かっちゃった。顔,ね。顔のでかさね。トラより大きいすもん,ライオンの顔。眼が合ったけど,人間なんて眼中なし。一瞥くれられましたよ。すごい俺様オーラ。仕方ない,強いんだから。実際勝てないっすよ,ボコられるどころか,喰われちゃいますよ。あと,トラもね,カッコイイなあ。なんか強さにリアリティがあるつうか,アムールの人喰い虎とかね。もう,ああってね,なりますよ。そりゃ喰いますよ。弱いもん,人間。トラには勝てんですよ。人間の知恵なんて姑息ですよ。虎の大らかな強さを見よ! ちっぽけですよ,人間なんて。……何が聞きたいんだ? 教育問題か?
 というわけで(まったく解しかねる!),「おろかな地球人どもよ……」ではないですが,食物連鎖上の地位を再確認できるのが動物園。人間ってアカゲザルよりは上かもしれないけど,ゴリラよりは確実に下でしょう。オランウータンは仲良くしてくれそうだけどね(何の話?)。まあそんなこんなで,癒されるっつうか,いろいろどうでもよくなりますよ,細目のシロフクロウ見ちゃうとね。なので,オススメですよ動物園。

 ところで,この日,動物園を馬鹿面引っさげてうろつき回っていますと,出会うわ出会うわ,双子ちゃんに。双生児祭り@動物園ですよ。おうい,ビールとザゥワークラウトも持って来~い,てなもんですよ。この日,計5組の双子ちゃんにjust meet。なんかのイヴェントだったんでしょうか。それともツインズ・ブーム到来?(どうやるの?)。まあ確率的にはありえない話ではないんでしょうけど,主観的にはなんかやたら遭遇しまくった印象でした。同じ背丈,同じ顔,同じ服の子どもに出会うと,あまり見慣れないというのもあり,個人差ということが逆にすごく意識されますね。反対に個人差ばかり見ていると,どの子も大差ないように見えてくるからなんとも不思議です。
 さて,今,日本で双生児研究といえば,この先生でしょう。


心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観
心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観
安藤 寿康

 これは単純に,読み物としてたいへん優れています。遺伝についてなんら知らなくても,興味をもって読み進めていけます。説明がとても上手い。そしてある程度(ボリュームの限界はありますが)系統立った知識も得られます。入門編として大変素晴らしいし,教養として入れておく程度にしても読むのが負担にならない,スグレモノ。読むべし。

 さあ,遺伝といえば,進化。動物心理学や発達心理学などにおいて,「進化」は従来からのキー概念ですが,さらに「進化」的な観点に絞り込んで,進化心理学が徐々に勢力を増してきている感じがしないでもない昨今ですよ。



進化心理学入門
進化心理学入門
ジョン・H. カートライト, John H. Cartwright, 鈴木 光太郎, 河野 和明

 このエレメンタルシリーズ,エレメンタルというよりは,結構コアな感じがしますね。でもおもろいっすよ,好企画だと思います。これはいい入門です。



「進化」大全
「進化」大全
カール・ジンマー, 渡辺 政隆

 これねえ,ずっと欲しいんですが,まだ持ってません。「大全」なんていわれると,もう堪りませんね。ボーナスで買うゾ~,なんて,アレなこと言いませんよ。ボーナスはニンテンドーDSに決めてますからね(余計アレか……)。

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