マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

音楽を聴くということ

2011-11-01 23:46:03 | 音楽
日頃、必要に迫られて、ピアノの曲のCDとかはよく聴きますが、他のジャンルの音楽はめったに聴かなくなっていました。
以前、短大で音楽史の講義をしていた時は、毎週いろんな音楽を学生に聴かせるので、当然自分も聴くことになるし、準備段階でもほんとにたくさん聴いていたのですよね。
それが、いつしか聴かなくなって…。
ピアノを弾くからと言ってピアノの曲だけ聴いていたのではホントはだめなのです。
てっとり早く、コンチェルトを聴くのがいいと、生徒とか、人には言ってきたのですが、それは、ピアノとオーケストラが一緒に聴けるから…。
自分はさんざん聴いてきたから、まぁ今さら聴かなくても大丈夫…そんな気がしなくもなかったのですが、最近、また講義の準備で、たくさん聴くことになり、そうこうするうちに、自分の中に変化が出てきたのを感じるようになりました。
感性…。
音楽に対する反応が敏感になるというような感覚でしょうか。
ピアノを弾いていると、曲の中がいろいろ見えてくるというか…。
やっぱり聴くっていうのは大事だし、蓄えが効かないということも、改めて感じているところです。
日々進歩…人はいくつになっても進歩できる…のだなぁ…です。

子供のころは、音楽を聴くというのは至難の業でした。
もちろんパソコンもインターネットもなく、聴くとしたらレコードを買うか、テレビでごくたまにするコンサートの放送を聴くしかないわけで、レコードもそうそうたくさん買えるわけでなし、ピアノをやっていてもただひたすら弾くだけ!
…で、大学に入ってから行き詰ったわけです。
そりゃぁ、自分の中に音楽の蓄積がないわけですから。
とにかくたくさん聴かないと…ということで、バイトしたお金から、ちょっとずつ安いレコードを購入し、ラジオのFM放送で、番組表を見てクラシックをする時間は、できるだけ録音を取り、合唱団にいたクラシックマニアの人からレコードを借り…そんな感じで聴きました。
続けているうちにやはり自分の中に変化が…。
その頃録音したカセットテープ、まだあります。
せっかくとっていたのだから、順次デジタル化する予定。

ピアノを弾くのが増々楽しく感じるこの頃…。


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