マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

リスト:ためいき

2011-05-15 00:42:14 | ラ・プロムナード・ミュジカル
今日は、プログラムや当日必要な印刷物を印刷したり、やっぱりあっという間に時間が過ぎていきます。
練習も、まぁ何とか順調にやっていますが、最近メカニック的なトレーニングの時間を多くしたためか、やっと指の動きが滑らかになってきたような気がします。
当日まで維持しないと…。
今回弾く曲は、アルペジォ(分散和音)が多いので、確実に音が鳴るように、気を遣うところです。

さて、先日はショパンのバラードについて書きましたが、今日は、リストの「ためいき」についてです。
「3つの演奏会用練習曲」の第3曲です。
演奏技巧の練習曲ではありますが、リスト独特の音楽表現が盛り込まれた、芸術作品としても高いものです。
リスト34歳の、油の乗った時期の作品です。
「ためいき」と言う標題は、リスト自身がつけたのではなく、出版者がつけたものです。
リストの伝記映画「わが恋は終わりぬ」の主題曲になっています。
アルペジォの伴奏の上に、非常に美しいメロディがのっています。

私がこの曲を初めて聴いたのは、高校2年の時だったかな。
武蔵野音大の夏期講習を受けに行った時、一緒だった、同じ高2の子が、弾きやすいからと先生に勧められたと言って、弾いていました。
当時、ベートーヴェンのソナタで手一杯だった私には、すごい衝撃でしたね。
その後、大学の時もなかなかリストを弾く段取りにはならず、結局、大学院も卒業して、教える仕事を始めてから、発表会とかで先生の演奏として弾いた…ような記憶が…。
その後、いろんな機会で弾いています。
華やかで、インパクトがありますので。

今回この曲を弾くのは、別に予定していたわけではありません。
ドビュッシーとショパンに連弾もありますから、そうゆとりがあるわけではありませんし、まぁ、行きがかりで…。

CDは、ボレットの 愛の夢&ラ・カンパネラ~リスト名演集 がお勧め。


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