マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

プーランクのアルバムの綴り

2024-04-13 17:43:35 | ラ・プロムナード・ミュジカル
明日演奏するプーランク(1899~1963)の曲、「アルバムの綴り」ですが、そもそも綴りって何?…という感じですね。
アルバムというのは数ページからなるわけで綴ってあるわけですからね。
原タイトルにある feuille  の意味は、葉とか紙の1枚とか書類とかという意味で、Feuillets d'album のタイトルとしては、「アルバムのページ」みたいな意味だと思っています。
この曲は3曲から成り、それぞれ別の人に贈られているので、プーランクの曲のアルバムにある中からのあるページのこと…かな…と。
作曲されたのは、1933年で、歌曲や室内楽などの創作が中心となっていて、ピアノ曲は、友人への献呈の機会などで即興的に弾かれる曲が中心となっていました。
なので、この曲集もそういう曲を集めたものではないかと思われます。
あまり詳しい情報がないのです。
第1曲はアリエットでカノンの手法も使われているかわいらしい曲。
第2曲はrêve(レーヴ)で夢、夢想という意味があります。
どちらかと言えば、夢想の方が近いかなという感じの曲です。
第3曲はジーグでバロック期に流行ったテンポの速い舞曲のことで、軽快なテンポで駆け回るような曲です。
この曲集は、何とも不思議な感じの曲で、いつも思うのは、プーランクの音使いや発想の豊富さと言うか、よくこんな音考えられるな…ということです。
この音並びは実は理解不能なのですけどね。



ドヴォルザークのユモレスク

2024-04-13 17:18:53 | ラ・プロムナード・ミュジカル
ドヴォルザークのユモレスクは、タイトルはわからなくても、たぶん多くの方がどこかで聴いたことがある曲だと思います。
ドヴォルザークは、小さいころからヴァイオリンには親しみを感じていたものの、ピアノにはあまり親近感を抱かなかったらしく、そこそこピアノ曲はあるけれど、聴く機会や演奏される機会が多いのはたぶんこのユモレスクだけかもしれません。
ユモレスクというタイトルがつけられているのは、1曲だけではなく、そもそもこのユモレスクも、8曲から成る作品101の第7曲なのです。
作曲されたのは1894年8月で、アメリカに渡って3年目にバカンスで帰国した際に書かれました。
この曲も、ピアノ曲はもちろんのこと、スラブ舞曲同様、歌曲やヴァイオリン、器楽など様々な形で編曲され、親しまれています。
ユモレスクという言葉の意味は、気まぐれなとか陽気ないうことですが、ドヴォルザークのユモレスクに特にそういうニュアンスはなく、気軽な軽い小品というくらいの意味だと思われます。
良く耳にする最初のテーマのタッタラッタというリズムで始まる部分は、フラット6個の変ト長調で書かれていて、軽やかなリズムなのに穏やかで優しい曲想になっています。
中間部は、同じ主音の短調である嬰ヘ短調に転調します。
アメリカ滞在で黒人音楽にも親しみ、チェコ的な音楽語法と重なり合って独特の音楽を作り出していて、ドヴォルザークの素朴で温かい人柄がにじみ出ているとも言われています。




天気は西に向かって回復

2024-04-13 00:39:47 | 日記
昼の新幹線で、姫路です。
最近は、母のところに行くという用事がなくなったので、以前より1時間遅く出かけるようになりました。
新横浜行きのバスに乗るため家を出ると、小雨…。
でも、バスに乗ればあとは傘の必要なところはないし、関西は週末に向けていい天気が続くようなので、傘を取りに帰ることもなく…です。
西日本から関東までいい天気ということだったのに、雨になり、富士山はやっぱり雲の中。
富士山とわかるシルエット。
その後はいい天気になり、浜名湖は空と水の青さ。
伊吹山も春の様相。
鳥海車両基地の向こうは雲が多いとは言え、天気が悪いわけではなかった。
新大阪を過ぎると、今日は飛行機が着陸体制に入っているのが見えました。
姫路は暑さを感じるくらい。
姫路駅からは、タクシーで、途中、イーグレひめじに寄って、先月のリサイタルの時忘れて帰ったアルコール除菌ジェルを引き取りました。

夕方、ベランダから見えた夕焼けは、飛行機雲と三日月との共演でした。