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大阪市長選挙マニフェスト

2011年11月18日 | 日記
一昨日は宇都宮で研修を行っていたわけですが、休憩時間等に
参加者の方から、大阪市長選挙について聞かれます。
結構、大阪に住む人達以外にも注目されているみたいです。

それぞれの主張の違いを聞かれたので、テレビや新聞で知った
事を適当に答えていました。
私は大阪市民でも府民でもないので、マニフェストを読んだ
訳でもなく知識については本当は質問してきた人と同じレベル
なんですけどね(笑)。

しかし、いい加減なことばかりも言えないし、これからも
聞かれる事が多くなることを予想して、平松、橋本両氏の
マニフェストを読んでみました。

まず平松市長のマニフェストなのですが、非常に具体性に
乏しい感じがしました。
大阪を満足度日本一にするための7つの基本政策が書かれている
のですが、具体的にどの様にやっていくのかという方策が
書かれている箇所は非常に少ないように思います。
何故、そういったことが必要なのかという根拠がなく、どの様に
行うかの具体的施策がなく、バラ色の結果ばかりだと、衆議院選
の民主党マニフェストをを思い出してしまいます。

平松市長は橋下氏の「大阪都構想」を批判する時に、具体的に
何をしようとしているのかわからないと言っていたと思い
ますが、マニフェストを見る限りにおいては、平松市長の方が
わからない箇所が多いと思います。

特に疑問に思ったのは「大阪都構想」に対抗する施策だと思う
のですが大阪府・堺市と大阪版広域連合を設立し、都市が抱える
問題と広域的な課題を協議・推進する機関を設置するとあります
が、具体的に何をするんでしょう。
橋本氏が知事になった時に事業統一を図った水道事業が、
ご破算になったことが、「大阪都構想」の発端になったことを
考えると、「広域連合」という言葉だけでは具体的に何かが
生まれるとは思えません。

橋下候補のマニフェストは、現状の大阪市の抱える問題点を
データを基に指摘し、それらを解決するための施策を述べて
います。
全てが、具体的な訳ではありませんが、平松市長のものよりは
具体的です。

ただ、施策の良し悪しは別です。
それは選挙権を持つ人が自分で読んで判断して欲しいと
思います。

橋下候補は「大阪都構想」を大看板にしていますが、私は
以前から、疑問に思っていることがあります。

大阪市、堺市を中心に周辺市を一緒にして、大阪都20区に
再編し、選挙で選ばれる区長と選挙で選ばれる区議会議員を
置くという事ですが、結果的には今よりも首長や議員が
増えることになります。
大阪市、堺市には新たに区議会場も作らなければなりませんし、
結果的には行政コストが増えることになるのではないかという
事です。

私は、以前から地方議会の存在意義に疑問を持っていました。
日本は議会制民主主義だから、地方自治においても必然の
仕組みなのかもしれませんが、地方議会議員の実態を考えると
無駄にしか思えません。

議会の役割とは、「議会には、その重要な機能として、地方
自治体の基本事項を決定(議決)する団体意思の決定機能と、
執行機関を監視・評価する機能の2つがある。(函館市議会
改革報告書より)」らしいのですが、多くの議会が行政側が
出してきた予算をチェックし議決する位しかしていないのでは
ないでしょうか。
政策立案能力はほとんど無いでしょう。
予算のチェックなら市民オンブズマンがしてくれます。
しかも無料で。

大体、二元代表制と言いますが、人口の少ない市や町、村
の最下位当選だと数百票の得票しかないこともあると聞きます。
ちょっとした学校の生徒会長の方が得票数は多いのではないで
しょうか。
これで住民の代表と言えるのでしょうか。
少ない得票数で当選できると言うことは利害集団の代表が
出てきやすいということで、まさに多くの地方議会の現状です。

くだらない議員が多いんですよ。
(これは地方議員だけではないかもしれません)
私自身も行政の仕事をしていて、議員からのつまらない横槍が
入る場面を見ています。

大阪市長選挙マニフェストの話から、大きく話が逸れてしまい
ました。
とにかく、結論としてはくだらない議員の数が増える施策は
嫌だと言うことです。

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