楽天経営主義

経営コンサルタントが経営とは関係なく
日常を気ままに綴ります。

正常返済先への復帰

2011年11月05日 | 日記
昨日は非常にうれしいことがありました。

事業再生で関与していたお客様が銀行から新規借入の申し出を
受けました。
これまで、約定返済額の5分の1近くまで返済額を落として取引先銀行
4行にリスケジュールをお願いしていたのですが、取引銀行の一つから
債務の一本化と返済期限の長期化を含めた新規融資の申し出があった
のです。

10年近くに渡って、減額したとは言えコツコツと変更条件を守って
返済してきた成果です。

新規融資は借入機関を15年としてくれていますので、これまでの返済額
と大きく変わりません。
一本化によって返済利子も若干下げることができます。
それ以上に大きいのが、「条件変更先」から「正常返済先」になる事で、
場合によっては、新たな借入も考えることができ、事業の拡大、新規
事業進出等の将来が見えてきたことです。

このお客様は私がサラリーマン時代の先輩の親戚であり、先輩と一緒に
相談にこられました。
紹介されてまもなく、その先輩は病気で亡くなられましたが、やっと
その先輩への義理を果たせたような気がしました。

企業が借入過多におちいる要因は多くの場合、自社の実力を十分に把握
できていないことです。
常日頃から、経営コンサルタントのような客観的に事業の現状を評価
できる人間・機関にチェックを仰ぐことは、現代の経営には欠かせない
ことだと思います。
最後は少しPRが入ってしまいました。