自然農のつどいが開かれる吉備中央町は、岡山県のほぼ真ん中に位置する自然豊かな山あいの地。
岡山、倉敷から車で一時間ばかり北へ走ると、山々の緑に抱かれて心も体もリラックスしてくるのがわかります。
足元にはタンポポ、れんげ、つくし・・・・、かわいらしい草花たちも春をうたっているようです。
毎月の定例会は、その地で自然農の農家を営まれておられる大北農園さんの田畑の一画を
実習田畑におかりして行われます。
「耕さず、草草や虫たちと一つ営みの中で、持ち込まず持ち出さず」
お米とお野菜を育てる学びを中心に、楽しく集っています。
午前中はお米のモミまきです。
昨年と同様に一畝の実習田に、「あけぼの」と古代米の「黒米」を育てることにいたします。
田の広さとモミの量を計算いたしまして、1.2m×2mの苗床にモミを約0.6合準備いたしました。
水に浮かしてモミの選別です。
沈んだモミをざるにあげて、乾かしているところです。
モミを降ろして、覆土をしています。
冬の間に準備しておいた土がさらさらと気持ちよくモミを覆います。
さらにふんわりと草で覆い、鳥よけの笹の枝をアーチのようにいたしました。
ぐるりに糸を張りめぐらし、周囲にもぐらよけの溝を掘って完成です。
田んぼや野山にある土、草、枯れ木などで居心地の良い苗床ができました。
毎年のことですが、喜ばしく神聖な気持ちになります。
下の写真は田んぼ全体の様子です。
耕さない自然農の田は、一年中ふかふかとしています。
その営みを観ていますと、耕す必要がないことがよくわかります。
自然界は自ずから然らしむる豊かないとなみをしていますので、
過去のいとなみを耕さず、そのまま歴史を重ねてゆきます。
そして、冬草と夏草がゆったりと交代をするなかで、
お米がすこやかに育ちます。
小さな草花の可憐な姿にも心ひかれます。
もしも わたしが親指姫だったら・・、
こんなお花のお家で暮らしてみたいわ~と思います。
さて、午後からは畑での学びです。
先月に種まきをした畝を見学いたしました。
かわいらしい芽が出そろっています。
葉物やごぼうなどです。
その他にも、たまねぎ・エンドウ・ソラマメ・いちごなどの
見学と周囲の草刈りを少しだけいたしました。
かぼちゃの種を降ろし、トマトの苗を植えて、夏への想いをふくらませました。
みなさん、「見て、感じて、体験して」一つ一つの作業を確かなものとされておられます。
次回は5月19日土曜日、風薫る新緑の季節になります。
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