EIの猛禽ハヤブサの調教日記

私が飼っている猛禽類、特にハヤブサの飼育、調教状況を写真とともに日記にしています。

狩りは命がけだ!

2015年01月10日 | Weblog

カラスの群れが見当たらず、田んぼに2,3羽のカラスしかいなかった。

2,3羽しかいないが、田んぼの中に一本木がぽつんと立っている場所で獲りやすい場所だ。

ハヤブサにスピードをつけさせるためカラスの死角になっているところからアシュターを放つ。

遠くのカラスでも見逃さない目を持つアシュターは、早々飛び立った。

私もあとから走る。

一本木に目をやると思惑通りカラスが3羽逃げ込んでいた。

アシュターはすでにウェイトオン。

「追い詰めたぞ!」

走る走る。

早朝から数百mのダッシュなんて!!

きついっ!


一本木にやっとの思いで辿り着くと、下からカラスを追いたてる。

カラスは木から飛び立って、伸び放題の植え込みへ。

植え込みにいるカラスを追いたてると

カラスは植え込みから一本木へ。

一体何往復しただろう。

そうしているうちにカラスは、枝降ろしされた背の低い木に止まった。

そのカラスをめがけてアシュターは水平飛行で突っ込む!

突っ込む直前、カラスが下へ降りてかわす。

アシュターは凄い勢いでそのまま木に激突!

木から落ち、途中でぶら下がっている。

あとからビデオで確認するとこのときカラスを掴んでいた。

「やばい!死んだ?骨折?翼折れた?」

近づくと2羽ともパタパタ。

カラスは一本木に逃げた。

アシュターは?

まだぶら下がっている。

少しの間をおいて飛び立った。

「良かったあ!!」

一本木の上のカラス目がけて飛翔。

 

最後は植え込みで押さえた。

鼻の辺りをすりむいた程度のケガで済んで本当に良かった。

命があって本当に良かった!

執念の狩りだった。

それに植え込みに突っ込んでよく獲れたものだ。

アシュター偉いぞ!

今度は空中キャッチを目指す。

それにしても枝降ろしされた木は要注意だ!

自然の木なら枝は先に行くほど細いから問題ないが、

木であっても人間が手を加えたものはハヤブサにとっては危険になる。

 

次から気をつけよう。

ケガをさせずに経験を積ませるのは大変なことだ。

アシュター940g


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