想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

いつか くるひ。

2015-11-06 15:32:23 | 日記

友人の母上が 亡くなってしまって

私は 自分の父のことを 考えてしまう一日だった

治療法のない 難病に いつかは訪れる その日

父と私は 最悪な親子だった

母の話によると 

父は 赤ちゃん時代の私も 幼少期の私も

抱っこすることがなかったという

それを聞いたショックと云ったら …

なんで? かわいくなかったの?

怖かったの?

今更もう どうでもいいことだけど

成長してゆく私に 常に 無理難題を押し付けてきた父

就職は 自分の店を継がす為

結婚は 自分の家に 婿入れする為

私は 父の人生の為に 生きているのだと 思った

常に口うるさく 気に喰わないと 物を投げつけてくる父

頭を殴る為にどこまでも 追ってきた父

私は 幼少の頃から 

外では 極端なまでに大人しい子供になり

家に帰ると 手負いの獣みたいに 父に牙をむく子供になった

父との思い出は とにかく殴られない事を前提に 生きていたことくらいしか

覚えていない

私の精神状態は 常に 普通でなく

母は 私をかばいきれず 

あてにならない 毎日

私は 常に 死を意識するほどに 傷ついていた

でも 懸命に 私をかばってくれていた母がいなくなり

父の面倒を 母の代わりに見なければならなくなった時

私は 父のもとから 逃げた

逃げたが 逃げた先で またどうしようもなく精神は壊れ

また 父の元に戻ってくる

私は 父と離れられない そう悟ったとき

父に関することからは 逃げないように した

これは 天から戴いた 課題だ と

課題をこなさない限り 私は父から逃げられない

逃げても 解決にならない …

そして 父の難病発覚

治らない 進行性の 難病

いつか 必ず 死が 待っている

そんな父を 捨てられはしない

でも 父が病で旅立つ気がしなかった

友人の母上も 何年も頑張って 生きていた

父の死を 想像できずにいた

でも いつか その日はやってくる

私に 背を向けて去ってゆく父に

私は 何を 云うのだろう?

早く 逝ってしまえ?

逝かないで?

私と 父の関係が ここまでもつれた結果って 何?

永遠に 結論は出ないと 想っていた

でも いつか その日は来るんだ

その日に 私は 知るのだろう

父と私で 何を学びたかったのか

何故 親子になったのか

私は 笑うのだろうか

それとも 泣くのだろうか …


ずっと 考えていた …


父の 愛は 刃物だったよ 

もしそれが本当に 不器用な男の 愛情だったとしても

私は 心から 血を流し続け 父を 恨んだ

病んだ父は 時折 

本当に 優しい事をいうことがある

その度 私は混乱し また血が流れた …



「その日」を

迎えるのが 怖い

とてつもなく 怖くて 仕方ない … 。













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