東京ステーションギャラリーで開催中の「エミール・クラウス展」に行きました。<o:p></o:p>
クラウスはベルギー出身で、19世紀から20世紀の初頭にかけて活躍した画家でした。私は、クラウスの名をこの展覧会に行くまで聞いたことがありませんでした。<o:p></o:p>
クラウスは、光の捉え方を追求した画家です。彼の絵は、光が放たれるような絵でした。実際に屋外で景色を見ると、人に差す陽光、木を照らす陽光、そして空間を照らす陽光があります。クラウスの絵を見ていると、太陽の光でこのような輝きをしている景色を見たことがあると共感が持てます。<o:p></o:p>
本展では、クラウスに師事した、日本人画家、太田喜二郎、児島虎次郎の絵も展示されています。この二人も私は知りませんでした。初めて見た絵ですが、児島虎次郎の「和服を着たベルギーの少女」の絵はいい絵でした。ヨーロッパの少女と着物の取り合わせが奇抜です。しかし、妙に合っています。着物の柄の色彩、背景の物の色彩、少女の白さが合わさって美しく見えます。<o:p></o:p>
展示数は多くはないかもしれませんが、中身の詰まった楽しい展覧会でした。<o:p></o:p>