新宿駅の西口では、いろんな露天商が現れます。今日も人垣ができているので覗いてみると、紙製の人形がピョンピョン飛び跳ねてました。露天商は「あいさつ、腹筋、背筋、ジャンプなど」10種類くらい書かれた紙を示して、リクエストに応えるということでした。この人形は「ジョニー君」といい、ジョニー君は確かにお客のリクエストに反応して、そのとおりに動いてました。露天商はジョニー君の頭をなでたりして、タネもシカケもないと言っていました。「練習すればすぐにできるようになる」「動かし方はこの中にある説明書に書いてあるので読んでほしい」とのこと。
このパフォーマンスは何度か見ていたのですが、子供の誕生日も近く、不覚にも1000円で買ってしまったのです。子供の驚く顔と笑顔が見たかったのです。
家で開封して衝撃の動かし方を知ってしまいました。新宿駅でジョニー君が動いていたトリックは、細い釣り糸を背中に付けて、露天商ではなくギャラリーに扮した人間が操作しているだけの事だったのです。釣り糸の一方は、柱などに結び、声を出して売っている人は実は何もしていなかったんですね。
この1000円で購入したジョニー君に入っていた糸は、光に反射して見え見えなんです。おそらく実演していた時に使っていた糸は、高額なトリック用を使用していたはずです。それでもせっかく買ったものですから、家で糸を柱に結んで子供を呼び入れました。「ジョニー君」はぴょんぴょんとバック転を繰り返すのですが、長男は冷めた顔で「糸見えンジャン」で終了。
なお「ジョニー君」の説明書には、「このタネは君とジョニー君の秘密だよ」と書かれていました。ごめんジョニー君との約束は守れなかったよ。