実はうちにはもう一台バイクがあります。親戚のケイちゃんが団地からマンションに引っ越して、今の場所には置けなくなったので、しばらく預かってくれないかといわれたもの。今年の3月から預かっていたのですが、いじってもいいということなので少しずつ直しはじめました。症状はあまりよくないです。フロントタイヤがほとんどスリックタイヤ、バッテリーが死滅状態、変なアーシングがされているが効果が不明、キック20発ぐらいしないとエンジンかからず、方向指示器の硬い動き、といった状態です。エンジンの始動性については、とにかくエンジンが冷えてしまうとかかりが悪いんですが、かかってしまうと快調に走るんです。おそらくオートスターターの故障だと思います。普通はチョークが引いた状態で故障するのですが、このバイクはチョークが戻った状態のままになっていると思います。とりあえずは、外装のステッカーをすべてはがして、軽くコンパウンドで磨いた状態です。
なんせ15年ぶりのバイクいじりなものだから、少し練習しないと本格的なZRX400のメンテはできないことを痛感しました。そこで居候中のスズキアドレスV100のレストアを通じて、多少のリハビリを行なうこととしました。ソケットレンチも持っていないので、近所のホームセンターに行って選びました。工具はできるだけ高いものを使いたいんですが、プロが使うようなものは高嶺の花だし、かといってあんまり安いのだとネジをすぐに駄目にしてしまいます。熟慮に熟慮を重ねて、大特売、藤原産業 SK11(41本セット) 8800円というのを選びました。プロが毎日使ってもまったく問題ない品質だと思います。
修理の第一歩は、最も簡単なバッテリー交換から行ないます。このバッテリーは、中国で生産された国内メーカーの互換品のため格安です。ヤフオクにて2480円(送料700円)でゲットしました。希硫酸(電解液)をバッテリー本体に注入し、ふたをしめて完成です。すぐにバッテリーチャージャーで充電しようとしたところ、満充電のランプが点滅しています。すぐに使えるようなので、充電せずに交換しました。交換するとウィンカーなどがつくのですが、メインキーを切ってもライトが消えません。エンジンを切って、鍵を抜いてもライトが消えないんです。前にも書きましたが、レッドコードでアーシングされているのですが、その回路が怪しいので、すべて取り外しました。するとメインキーを切るとちゃんとライトも消え、電気系統は復帰したようです。このバイクの所有者のケイちゃんに聞いたところ、何もいじっていないとの事で、その前のオーナーがそうしていたようです。ところどころいじったような形跡もあるので、ちょっとこれからが心配です。それとバッテリーを交換したのに、セルモータがうんともすんともいいません。セルモーターがいかれているのかもしれませんが、念のため、端子という端子にすべて接点復活剤(パソコンショップで売ってるやつ)をかけて、再度締め上げたところ、やっとセルモータが回りはじめました。セルだけでなくすべての接点に塗ったので、結局どこが接点不良だったかわからないままです。結構手間のかかったバッテリー交換でした。
スズキアドレスV100のタイヤはスリックタイヤのように山がありません。絶対に交換しなければならない状態です。義母がバイク屋で、原付スクターのタイヤ交換をしたところ8000円(部品+工賃)だったそうです。ヤフオクでタイヤが2000円前後で販売されていることを考えると、自分で挑戦したほうがいいかなと思い、あちこちのホームページを検索しました。「原付改造」さんのホームページ( http:oto.sakoma.net/kaizou/tayakoukan.htm)にタイヤ交換方法の詳細が記載されています。このホームページを見る限り、なんとか自分にもできそうな気がします。ヤフオクにてDUNLOPタイヤ D306 3.50-10 2000円(送料550円)で購入し、タイヤレバー2本とムシ外しは、上野のバイク街で購入しました。(工具はしめて3000円)。上野のパーツセンターで、タイヤ交換には必ずビートブレーカーが必要だと言われましたが、「原付改造」さんはなくてもできると書いてあったものですから、あえて購入しませんでした。さてタイヤ交換ですが、1時間ほどでできました。「原付改造」さんの言うとおり、ビートブレーカーがなくともタイヤレバーだけで、簡単にビートを落とせました。そしてガソリンスタンドで、一気にエアをいれて、タイヤ交換完了となりました。作業を終えての感想は、簡単というわけではないけど、頑張れば誰でもできるかなあ、という感じです。親戚のスクター程度なら、タイヤ交換を引き受けてもいいかなあと思います。ZRX400クラスもできるようですが、こちらはプロに任せようと思います。バランスとりなども大変なようなので。
このアドレスは始動性が悪く、キック20発ぐらいしないとエンジンがかかりません。でも一旦エンジンがかかってしまうと、それまでのぐずつきが嘘のように快適に回りだします。5月にキャブをオーバーホールしたのですが、この症状は改善させずじまいでした。キャブ内部は意外にきれいで驚きました。すると考えられるのはオートスターターの故障です。写真で大きく丸をかいた部品です。この部品は自動でチョークの開閉をつかさどるものです。おそらくチョークが閉じた状態で故障したためにエンジンの始動性が悪いと思われます。一般的にはチョークを開いたまま故障することが多いようです。この場合はエンジンの始動性はよいのですが、エンジンが温まってもチョークを開いた状態のため、高回転が回らないようです。本当は疑わしい部品を新品で購入すればいいのですが、このキャブ実はあちこちのねじ山がつぶれていたり、キャブヒーター(小さい丸)が折れていたりしたので、予備としてジャンクのキャブレターを2000円(送料550円)で購入しました。このジャンクキャブからとったオートスターターとキャブヒーターを交換すると、V100のエンジンは一発で始動するようになりました。このオートスターターは後で、新品の部品に交換しようと思っていますが、応急処置としてはこれでよしとします。
スズキアドレスV100のクランクケースカバーのネジが3本も吹っ飛んでいました。残っているネジも山が削れています。この部分のネジを、ステンキャプボルトに変更することとします。まず残っているネジをドライバーで外そうとしましたが、2本ほど固着してはずせません。ショックドライバーを使いなんとか取り外しました。近所のホームセンターでステンキャプボルトHEX(6角凹み)を、M6×2.5mmが6本と、M6×4.0mmが1本購入してきました。領収書をなくしたので正確ではありませんが、500円ぐらいだったと思います。なかなかかっこよくなったなあと思っています。ネジやまがつぶれる心配もなくなったので、プーリーやウェイとローラーもいじっていく予定です。ヤフオクなどでも車種別にステンキャプボルトのセットが販売されています。おすすめです
その他に各部をグリースアップして動きを良くしたりしています。まだまだ手を入れなければならないところも多いので、また投函することとします。プーリーとかもいじらないとだめなものですから。