おっさんライダーでいこうぜ

FACEBOOKにはまり2年間このブログ放置してきましたが、再度復活。使い分けが重要なのですね。

長男が中学硬式クラブチームを辞めました

2009年07月01日 | ベースボール


 


今年の4月より、中学硬式野球を始めた長男が、わずか1ケ月で退部しました。


この硬式クラブチームに入ったばかりの時は、毎週試合ができて楽しいと目を輝かせていました。ところが途中から、練習から帰るとふさぎ込むことが多くなりました。硬式クラブチームを辞めて、中学校の軟式野球をやりたいと言ってきました。長男には、辞めたいと思ってからすぐに辞めるのではなく、3か月はつづけて、その時に辞めたいという思いがあれば、辞めなさいと言いました。どうして辞めたいのか、と聞いても、涙を流しながらただ黙り込むばかりです。あまり泣かない子なので、泣くのは1年ぶりぐらいに見ました。


硬式クラブチームへの入部を決めた1月からは、毎日3キロ、素振り200回を日課にして練習に取り組んできました。親の指示ではなく、自分で目標を決めてやっていました。 そのぐらいの自主連をしないと、入部後についていけないと言っていました。


何度もこの問題で話し合ったのですが、「どうしても辞めたい」の一点張りとなりました。最低あと3か月は続けなさいと言ったら、ワタシには黙って深夜に家をでていきました。3時間後に戻ってきましたが、家族はすっかり動揺してしまいました。


人間関係の構築が苦手な子なので、先輩、同級生との関係が作れなかったのかもしれません。中学生ともなると、独特な上下関係にも悩むものです。中学生になると虚栄心から、実像以上の自分を後輩に認めさせたくなるものです。そんな背伸びした先輩の言動、態度、行為、指導に対する恐怖心が、心に澱のように溜まっていき、臨界点を迎えたのかもしれません。人間関係があれば問題の無い事柄なのでしょうが、恐怖心から虚像のチーム像が膨れあがったのだと思います。体は大きいのですが、精神面が幼すぎたのでしょう。


長男は、いろいろな悩みを中学校の野球部の顧問の先生に相談したそうです。するとその日のうちに中学校の野球部の練習に参加させてもらったそうです。中学の野球部は、小学校時代からの友達がほとんどです。長男の参加をみんなが歓迎してくれたようで、その日は中学校の野球部のメンバーと泥だらけになりながら一緒に帰ってきました。翌日、ワタシは仕事が休みだったので、中学のグランドをこっそり見に行くと、ピッチャーマウンドにあがって投球練習していました。一緒にマウンドに上がっていたのは、小学校の時に別なチームにいたライバルの子でした。本当に楽しそうな笑顔でマウンドにいました。ここが長男の居場所かなと思いました。


そしてワタシは硬式クラブチームの退部を認めました。長男は、その日のうちに中学校の野球部に入部届けを出しに行きました。いま長男は中学校の軟式野球部で、昔からの友達と一緒に朝から晩まで練習に励んでいます。ワタシも、野球で一番大切なものを、長男の球友に教えてもらいました。