おっさんライダーでいこうぜ

FACEBOOKにはまり2年間このブログ放置してきましたが、再度復活。使い分けが重要なのですね。

デート商法詐欺から20年、今度は120万円のネックレスを買わないか?

2010年06月15日 | その他


 これは知人Yから相談をうけた詐欺話です。


 20年前の、まだYが20歳ぐらいで、北海道の自動車工場に勤めていた時の話です。ある日、あなたが選ばれましたという内容の手紙がきたので指定の場所へ行ってみたると、きれいな女の人が現れて、一目ぼれしてしまったそうです。その後もすごく優しく接してくれて嬉しくなって、Yは彼女に恋をしてしまいました。彼女は、これからは英語が話せないと国際化した社会に対応できないと、自分が勤務する会社の英語の教材、120万円のセットを勧めてきたそうです。Yは有頂天になり、ローンでこの契約に結び、必死に彼女の関心を引こうと努めたそうです。俗にいうデート商法の鴨にされたのです。


 この話を聞いたのは、このデート商法に引っかかってから20年後のことです。デート商法で迫ってきた女性がどのようにYを捨てたのかは知りません。Yは現在家庭を持ち、東京で運送会社に勤務しています。


 Yの勤務する会社に突然、○×産業リゾートと名乗る者から電話があり、20年前の英語の教材を購入した時に、同時に契約したリゾート会員権契約が残っており、その債権を当社が引き継いだのでこの支払について協議したい、と連絡があったそうです。確かにYはこの英語の教材を購入した時に、月1000円のリゾート会員となり、各地のリゾート施設を安く使える契約を結んだそうです。英語の教材契約を結んだために、最初の1年間の会費は無料といわれていたそうです。その後請求がないため、Yはすっかり忘れていたそうです。


 新宿の喫茶店に呼び出されたYは、○×産業リゾートと名乗る者から20年分のリゾート会員費用を支払ってくれないか、といわれたそうです。金額にして20数万円だったそうで、とても払えないというと、それでは裁判を経て強制執行しますよ、と脅かされたようです。デート商法で騙されたということが、家族に知られるのが一番怖かったそうです。ここでYは意気消沈し、20数万円を払うしかないと思ったそうです。


 Yが支払うことを決めかけた時、○×産業リゾートの者は、20数万円支払って手元に何も残らないのは気の毒だから、120万円の金のネックレスを買ってもらえれば、この20数万円を相殺しますよ、と迫ってきたそうです。契約書を突き付けられ、サインを求められた時、トイレに逃げ込み、トイレからワタシに電話してきました。


債権には時効があり、債権を一定期間放置しておくと、時効により権利が消滅するので、支払う必要はなくなります。この場合は「商品の代金」に該当するので、2年間請求がなかったら時効が成立しています。「今弁護士に携帯で電話したら、明らかな詐欺行為だから無視して出てこい」と伝えろといいました。そしてすぐに喫茶店から出てこいといいました。もちろんワタシは弁護士ではないのですが。


翌日、Yがすっ飛んでワタシのところに来ました。なかなか喫茶店から出られなかったようですが、なんとかサインしないで出てきたそうです。朝から会社には、○×産業リゾートから電話があるそうですが、会社に説明して取り次がないようにしてもらったとの事です。


 一度詐欺にあった人の名簿は、詐欺団の中で高額で取引されるそうです。Yの場合も、まだまだ詐欺話が持ち込まれる可能性があるかもしれません。


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