高齢者団体の福祉バザーをボランティアでお手伝いしてますが、浮世絵木版画 東海道五十三次の出品があり28000円の高額で落札いただきました。
私自身、美術品に興味も関心もないのですが、輪をかけて出品者も同じタイプでした。出品者は20年ぐらい前に、神保町の古本市で3万円ぐらいで購入したものとの事です。2度とでない品といわれて、商品知識もないのに買ってしまったそうです。そのまま倉庫にしまったままにしておいて忘れていたのですが、引越しの時に突然見つけたものとの事です。日本語の解説書2冊、英語の解説書2冊もついています。日本語の解説書には昭和49年となっていますので、相当古いもののようです。■箱のサイズは、52×39×6 センチ■絵のサイズは、38.5×25.5 センチです。東海道五十三次の全55枚すべての作品が揃い、かなりきれいな状態で保管されていました。
この商品を出品したところ、「木版摺りですか?」「作品に彫師や摺師の名前はありますか?」「出版社はどちらですか?」とか多くの質問が殺到しました。私も出品者も「??」なのです。しまいには質問者から「安藤広重江戸後期の浮世絵師。江戸生。幼名は徳太郎、俗称は重右衛門、のち徳兵衛、号を一遊斎・一立斎等。父の跡を嗣ぎ、八代洲河岸定火消屋敷の同心となる。歌川豊広に入門し、また。岡島林斎に狩野派、大岡雲峰に南画、さらに四条派を学ぶ。『東海道五十三次』で人気を得、風景画と花鳥画を能くした。安政5年(1858)歿、62才」というありがたい教えまで頂きました。
所有者、販売代理をしている私も知識がないので、全く分からないということを前提に落札していただきました。非常に勉強になるのですが、自分の苦手な商品はさすがに疲れます。