気まぐれ日記

~テディベアと長崎の風景~

潮見崎十一面観音〜長崎市茂木町

2022年06月22日 | 長崎
前回紹介した紫陽花が咲いていた潮見崎観音です。

長崎市の茂木町にあります。
茂木町は、特に茂木枇杷で有名ですが、江戸時代から港町として栄えました。


*潮見崎観音堂



 144段の階段を登ると宝永3年(1706年)に開山して子育て、子授けの観音として祀られている潮見崎観音像が祀られています。



茂木町には茂木町新四国八十八か所霊場があり、その一つに潮見崎観音が入っています。



苔むした石段に歴史を感じます。



日頃の運動不足を反省しながら、お堂を目指します。



お堂の中へ入り、優しいお顔の十一面観音様にお参りしました。



濱浦氏という1人の男性が命を救われるという大きな『奇跡』を通して、観音様の存在を人々に見えるものにしたそうです。

今ではその信仰が全国に広がっています。



毎年8/10には潮見崎観音堂の祭礼があり、この日に参れば一回で千回お参りするのと同等のご利益があると言われています。



お堂の下の段には、たくさんのお地蔵様が並んでいます。



以前は灯台代わりだった月見台 



岬のはるか向こうは熊本県天草で、
茂木港からフェリーが出ています。



さて、地元情報なのですが、
潮見崎観音の駐車場横に美味しいうどん屋さんがあります。フグ出汁のうどんでとっても美味しいです。
出汁とうどんの持ち帰りもできます。
超お勧めです。









長崎市花〜紫陽花

2022年06月17日 | 花・木・ハーブ・野菜・自然
今の季節、あちこちで見かける紫陽花。
とても綺麗ですね。





紫陽花は長崎市の市花です。



長崎市にゆかりの深いシーボルトがハイドランジア・オタクサと学名をつけて世界に紹介しました。



シーボルトは、長崎で一緒に暮らしたお滝さんの名前から「オタクサ」と名前を付けたそうです。



そのため、長崎市では「あじさい」はお滝さん花とも呼ばれ、市民になじみの深い花です。





1968年に「長崎市の花」に制定されました。




時々、お参りに行く、長崎市茂木町の潮見崎観音の参道に咲いていた紫陽花です。

世界遺産旅〜三角西港(宇城市)

2022年06月11日 | 国内旅行・おでかけ
三角西港は平成27年7月に世界文化遺産に登録されました。

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」です。

三国港(福井県)、野蒜築港(宮城県)とともに明治の三大築港事業として明治17年(1884)5月に竣工した、我が国初の本格的な近代港施設です。



三角西港は山を削り海面を埋め立て、近代的な港湾都市が建設されました。

明治三大築港のうち完璧に現存するのは、ここだけです。

港の設計は、内務省派遣のオランダ人水理工師ムルドルが行いました。

*埠頭(国重要文化財)





ムルドルの設計は、曲線を多用し、水路幅、道路幅ともに当時の日本の基準をはるかに越えたスケールだったそうです。

埠頭は全長756mです。




*排水路

満潮時に海水を引き込み、干潮時に排水するよう造られ、そこに道路側溝を流す天然の下水道の役割を果たす。



山水の排水も兼ねた3面石張り排水路。
西側、西、東、後方の4カ所が国重要文化財。


埠頭沿いには倉庫が建ち並び、埋め立て地には洋風、和風の建物があったそうです。

*旧三角簡易裁判所
明治23年(1890)開庁。



大正9年(1920)に現在地に新築移転。



平成4年(1992)まで現役の裁判所として使用され、現在は「法の館」として一般に公開されている。
  


国登録有形文化財です。
中はレトロ感たっぷりで当時が想像できそうでした。  







*旧高田回漕店(市指定文化財)



4隻の汽船を所有する運送会社であり、商社でした。



1階は海運業事務所。
2階は旅館として使用されました。




*ムルドルハウス



龍驤館(国登録有形文化財)




*旧三角海運倉庫(国登録有形文化財)



明治20年に建てられた土蔵造りの荷上げ倉庫。



現在はレストランです。


*浦島屋
明治時代の三角の旅館



明治26年7月22日、小泉八雲(ラフカディオハーン)が長崎の帰路に立ち寄り「夏の日の夢」と題する紀行文の舞台としたそうです。



明治38年に解体され、大連に運ばれましたが、平成5年、当時の写真をもとに復元されました。





二階からの眺め。






今回の世界遺産旅は、ゴルフ旅からの途中変更でしたが、急だったにもかかわらず、二カ所も見ることができてラッキーでした。








世界遺産旅〜天草 崎津集落

2022年06月05日 | 国内旅行・おでかけ
ゴルフ旅が雨で流れたので、
世界遺産旅に変更しました。

天草には、世界文化遺産に登録されている崎津集落があります。

崎津集落は、
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとして2018年7月に登録されました。

崎津は、戦国時代以降に形成された漁村で、キリスト教伝来期には布教の拠点となっていました。



集落の主要な道や海岸線の石積護岸、信仰の場所などが今も残っています。





*カトリック崎津教会



長崎の建築家・鉄川与助により1934年(昭和9年)に建てられたゴシック様式の教会。



以前は庄屋役宅で、
禁教期には絵踏が行われていました。



内部は撮影できませんでしたが、
国内でも数少ない畳敷き。



絵踏が行われていた場所に教会の祭壇が設けられています。



崎津集落は、禁教下で潜伏キリシタンの信仰継続を示す集落です。



アワビやタイラギの貝殻内側の模様を聖母マリアに見立てて祈る風習や、身近な物を信心具として代用し、信仰を継続したことが特徴です。








崎津教会近くの岬に、
海に向かってたたずむ海上マリア像。
雨だし、遠くてよく見えませんね…



マリア像の向こう側に沈む夕陽が、ロマンチックな雰囲気を演出し、天草夕陽八景の一つになっているそうです。




集落の向かい側に行って、
崎津教会の写真を写しました。
雨粒も写っていますね。


崎津集落の入り口辺りに、崎津集落ガイダンスセンターがあり、先にそちらへよって、ビデオなど見せていただいてから行ったので、わかりやすかったです。


長崎にも同じような潜伏キリシタンの文化遺産があるので、厳しい弾圧の様子など、ある程度はわかっていますが、

観光ガイドも1週間前に申し込めば案内してもらえたようで、急に行ったのでちょっと残念でした。