気まぐれ日記

~テディベアと長崎の風景~

皐月の着物〜相良刺繍帯

2022年05月29日 | 着物・ファッション・ジュエリー
暑くなってきましたね。
梅雨入りも近くなってきました。

ただでさえ、着る機会が少ない着物。
頑張って機会を増やしたいものです。

これからは梅雨の晴れ間が狙い目でしょうか…

さて、今回は、与那国織の単衣と相良刺繍帯を合わせてみました。


柔らかなイメージになりました。


水色の帯揚げや帯締め、そして琉球硝子の帯留めで、少しは涼しさが感じられるでしょうか…


*与那国織*


与那国織は大きく4つの模様に分かれいるそうですが、これはそのうちの与那国花織です。

きめ細やかにきちんと織られた模様です。



*相良刺繍*

相良刺繍は撚糸(より合わせた糸)を使用します。縫い込む前に一針ずつ生地の表面で玉結びを作り、結び目を密集させることで立体感のある柄を作ります。


どちらも、気の遠くなりそうな手間がかかっています。
それを考えたら、大切に、でもたくさん着て、着物好きの娘に引き継いでもらいたいと思っています。




山陰紀行〜足立美術館

2022年05月22日 | 国内旅行・おでかけ
山陰紀行、最後は足立美術館です。

ずっと行って見たいと思っていた所。

「庭園もまた一幅の絵画である」
足立美術館の魅力を表すとすると…
当館創設者で地元出身の実業家・足立全康氏の言葉。

1970年(昭和45年)秋開館。
名園と名画を楽しめます。


では、日本庭園の写真です。






生の額絵


窓枠がそのまま額縁に、大小の木や石がバランスよく配置され、芝生の稜線が美しく、まるで琳派の絵を見ているかのような、自然による絵画。










池庭





生の掛け軸


床の間の壁をくり抜いて、あたかも一幅の山水画が掛かっているかのよう。





白砂青松庭


横山大観の名作「白砂青松」をイメージして造られた庭園。









素晴らしい庭園にうっとりしました。
さすがに日本庭園日本一と言われるだけありました。



館内には、横山大観をはじめ、近代日本画壇の巨匠たちの作品を中心に約2,000点を所蔵。
庭園の四季に合わせて順次展示しているそうです。

絵画は大きな作品が多くて、迫力がありました。

それから、魯山人館もあって、素晴らしい陶器の数々を見ることができました。

もしまた行けることがあったら、次回は秋の紅葉の時期に行ってみたいと思います。




山陰紀行〜大神山神社奥宮

2022年05月21日 | 国内旅行・おでかけ
大山寺の石段を降りて、分かれ道が…
そして目に入ったのが鳥居。

大神山(おおがみやま)神社奥宮の鳥居でした。
また大山まで来れるかわからないので、こちらへもお詣りすることにしました。



ただし、長い参道が続いているようです。
私達より高齢の二人は、足腰が心配になり、ここで待つとのことでした。





この自然石を敷き詰めた参道は700mあり、日本一の長さだそうです。

さすがに日頃の運動不足がたたります。



やっと山門が見えてきてほっとひと息。



立派な山門をくぐり、さらに石段です。



もともとは、僧が修行のために大山に登り、その道場として簡単な遥拝所を設けるようになったのが始まりというだけあって、参道を歩くだけでも鍛えられますね。



神仏習合の中で大山寺と大神山神社奥宮は勢力を拡大し、寺院僧坊が多数存在し、寺側の勢いが大きいものの祭事はすべて神職により執り行われてきました。



明治初頭の神仏分離令により、大智明大権現の社殿を大山寺から分離し、現在の大神山神社奥宮に至るそうです。




社殿

国指定の重要文化財かつ全国最大級の壮大な権現造り。







📖 大神山神社の3つの“日本一”

1つ目は、大神山神社に続く道を自然石を敷きつめた参道の長さが約700mで我が国最長であること。
2つ目は、社殿が国指定の重要文化財かつ国内最大の権現造りであること。
3つ目は、奥の宮幣殿にある白檀の漆塗りが日本一規模が大きくて美しいこと。
ほか西日本最大級の神輿もあります。 

山陰紀行〜大山寺

2022年05月19日 | 国内旅行・おでかけ
4月中旬に行った山陰紀行の続きです。

大山…
若い頃、小さな山岳会に入っていました。
その時、大山登山へ誘われたことがありましたが、都合がつかず、不参加。

その後大山へ登る機会は無く、今に至っています。

何でも機会があったら、絶対行った方がいいし、やった方がいいと、最近つくづく思います。

さて、この日はお天気は良かったのですが、霞んでいて絶景は望めませんでした。





まだ、桜が咲いていました。




天台宗別格本山 大山寺へお参りすることにしました。



長い歴史を感じさせる石段を登って行きます。



山岳信仰に帰依する修験道の修行道場として栄えた大山寺。

【山門】仁王門


 大山寺は、奈良時代養老年間(約1,300年前)金蓮上人に依って開山されました。


平安時代以降、山岳信仰の仏教化が進むにつれて寺院が増え、最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえるほどだったそうです。



一大勢力として、比叡山、吉野山、高野山に劣らないほどの隆盛を極めていました。



しかし、明治初期の神仏分離・廃仏毀釈をきっかけに衰退の一途をたどり、数多くあった寺も現在は4つの参拝堂と10の支院を残すのみとなりました。




【下山観音堂】
御本尊は十一面観音菩薩。白鳳期の金銅仏で国の重要文化財に指定され、現在霊賓閣に安置されている。下山観音堂の御本尊はその控仏です。



こちらで御朱印をいただき、さらに上へ登ります。








【本堂】
現在の建物は、昭和二十六年に再建されたものです。御本尊は地蔵菩薩。


 


修験道の山寺で、沢山の僧が修行を行っていたという歴史を感じながらの貴重なお参りになりました。