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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

『ジキルとハイド』とフランク・ワイルドホーン氏

2007-07-16 | ROCKIN' Broadway
 和央ようかさんの”ROCKIN’ Broadway”に青山航士さんが出演されると知ってから、気になっていたフランク・ワイルドホーン氏。
 『TOMMY』上演中、日生劇場に張られていた『ジキルとハイド』のポスターが思い出されますが、ちょうど10年前の7月、同作品のブロードウェイ公演が始まりました。会場のプリマス・シアターとしては史上最長のロングランを記録し、これまで13ヶ国で上演され、99年には『ジキルとハイド』をはじめとして彼の3つの作品がブロードウェイで同時に上演されています。
 「ヒットメイカー」と呼ぶのがぴったりで、耳になじみやすく、スケールが大きい曲調のせいでしょうか、ビッグイベントにはこの人の曲が良く使われ、クリントン元大統領就任式、オリンピック、スーパーボウル、ミス・アメリカ選考会など書き出すとキリがないほどです。そんな人が”ROCKIN’ Broadway”のために曲を書きおろすなんて、普通のコンサートではないな、という気がしてきます。
 あちこち覗かせていただいたところ、ワイルドホーン氏は和央ようかさん、花總まりさんの退団公演『NEVER SAY GOODBYE(小池修一郎さん作)』(06)の全曲を書いているんですね、そんな縁の深い方なら、和央さん退団後の一大イベントに曲を書きおろすのもうなづけます。日米合作は長い宝塚の歴史のなかでも初めてだったそうですが、日本のミュージカル界もいいものを翻訳するだけじゃなくて、合作という形で独自の歴史を刻んでいると思うと感慨深いですね~。
 現在ワイルドホーン氏は「ブロードウェイ・シアター・プロジェクト」として、南フロリダ大学で『(不思議の国の)アリス』を素材に「よく知られているキャラクターを斬新で現代的に創りあげる」プログラムを行っているそうです。ブロードウェイ初期と最近のヒット曲の対比も盛り込むとのことで、未来の舞台人を育てることにも積極的な方のようですね。いったいどんな曲が用意されているんでしょうか、聞きたい~