platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

オーストラリア公演は・・・

2006-10-18 | ボーイ・フロム・オズ
 もうご覧になった方も多いと思いますが、The Sydney Morning Herald 9月11日付けの"The Boy from Oz"オーストラリア公演の評は少し厳しい内容でした。演出はオーストラリアの初演ともブロードウェイ(BW)公演とも違い、アリーナ型の客席に対応していろいろな変更があったようです。日本版の演出家はBW版と同じフィリップ・マッキンリーですが、OZ'06版はケニー・オルテガ。
 もちろん評論家の好みもあると思いますが、チケットの「Hugh Jackman」の活字がタイトルの活字の2倍ある、に始まって「もはやミュージカルというものではなく、ヒュー・ジャックマンならではの自信に満ちた観客との関係に抱き合わせた巨大でピカピカしたセットの連続」とまで書いていますから、よほど派手なステージだったんでしょう。かくいう私も以前ご紹介したgettyimagesの写真を見たときは、'I Go to Rio'のアンサンブルの衣装に引きました~
 ヒュー・ジャックマンの熱演は、BWと比べてなにも遜色はなかったようなので、会場の広大さが問題ということでしょうか。「スタジアム・サイズのイベントと鋭い心理的洞察は相容れない」「このサイズの小屋を愛で満たすことは無理なのだ」・・・日本の青山劇場はそれを思うと、『ボーイ・フロム・オズ』の華やかさの底に流れるドラマを味わうのに適していると言えそうです。
 東京のカンパニーが、オリジナル版ともBW版ともOZ'06版とも違う輝きをこの作品に再び与える日がもうすぐですね。'Tenterfield Saddler'@坂本ピーター、絶対いいと思うんだけどな~。