前の記事で、ああだこうだと要求ばかりを書いてしまい、誤解を招いたかもしれませんが、青山さんはいつもどおり、全ての動き、指先一本一本にいたるまで、神経の行き届いたステージを務めておられました。(いつものことですが、あゆあゆさんのコメントのほうが、ずっと全体像が分かるので、皆様どうぞそちらを基にイメージ膨らませてくださいませ~。)
第二幕が開くとまもなく、にぎやかに劇中劇「アニーよ銃をとれ」が始まります。青山さんは、神崎順さんのブログでも紹介されていた、カラフルなキャンディの包み紙のような衣装に丸い赤い鼻をつけて、ダンスというよりはマイムを披露・・・と書くと、今回の舞台を見送り、おどろんぱ「ストップモーション」の回で溜息をついた方の不安(?)を煽るかもしれません。でもこの時の青山さんの動きは目が覚めるくらいに鮮やかでした。
レビューシーンでの堂々とした立ち居振る舞いとはまったく違って、熟練したピエロが見せるような、精巧な時計仕掛けの人形を思わせる動きが印象的です。壁に手をついてジャンプするパントマイムを交えてのユーモラスな動き、それがあまりに軽やかで、生身の体の「重さ」を感じさせず、実際よりもずっと華奢に見えるほどでした。衣装の下にあの鍛え上げた体ではなく、棒切れのようにやせっぽちな体が見えるような錯覚なのです。超一流の俳優の台詞回しの身体版、とでもいうか、サーカスの高い天井、ざわめき、歓声・・・そんなものまで感じさせてくれる、青山さんの身体の演技力に改めて感服しました。
先週・先々週放映された「おどろんぱ」は、二年前の回の再放送ですが、これも青山さんのメカニックな動きが楽しめる回でした。初回放送時、ウディ・アレン調のメガネは賛否両論でしたが、脚を高く上げたまま、上体を大きく後ろにたおしバランスを保つところなんか目にすると、青山さんの身体の機能性の高さに思わず目を奪われます。そしてタイトル曲の「バラバラバランス」では、打って変わって体内の一点に力のベクトルを集中させるように、足を揃えて膝を曲げるポーズ(プリエ)が見られますが、私にとっては全ツボビンゴな力強い美しさ。(青山さんのプリエへの私の思いいれについては3月14日付の「プリエ ∞」のページを読んでいただければ幸いです)
返す返すも惜しいのは、おどろんぱ秋の新作「ストップモーション」の回で「玩具」が題材となりながら、こういう動きが披露されなかったことです(とまたグチる)。他のメンバーのコスプレはともかく、テレビはもともと動くものでもなし。ファンはけして見てくれのかっこいい青山さんばかりを求めているわけではないのです。明後日の新作はどうなるのでしょう~。
余談ですが、青山さんの人形振りに関する「ロボットと文楽人形」(3月5日付け)のなかで紹介した「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」を10月の歌舞伎座で坂東玉三郎さんが演じます。南座で拝見しましたが、人形振りマニアな私には垂涎の演目です。興味のある方は是非~。
第二幕が開くとまもなく、にぎやかに劇中劇「アニーよ銃をとれ」が始まります。青山さんは、神崎順さんのブログでも紹介されていた、カラフルなキャンディの包み紙のような衣装に丸い赤い鼻をつけて、ダンスというよりはマイムを披露・・・と書くと、今回の舞台を見送り、おどろんぱ「ストップモーション」の回で溜息をついた方の不安(?)を煽るかもしれません。でもこの時の青山さんの動きは目が覚めるくらいに鮮やかでした。
レビューシーンでの堂々とした立ち居振る舞いとはまったく違って、熟練したピエロが見せるような、精巧な時計仕掛けの人形を思わせる動きが印象的です。壁に手をついてジャンプするパントマイムを交えてのユーモラスな動き、それがあまりに軽やかで、生身の体の「重さ」を感じさせず、実際よりもずっと華奢に見えるほどでした。衣装の下にあの鍛え上げた体ではなく、棒切れのようにやせっぽちな体が見えるような錯覚なのです。超一流の俳優の台詞回しの身体版、とでもいうか、サーカスの高い天井、ざわめき、歓声・・・そんなものまで感じさせてくれる、青山さんの身体の演技力に改めて感服しました。
先週・先々週放映された「おどろんぱ」は、二年前の回の再放送ですが、これも青山さんのメカニックな動きが楽しめる回でした。初回放送時、ウディ・アレン調のメガネは賛否両論でしたが、脚を高く上げたまま、上体を大きく後ろにたおしバランスを保つところなんか目にすると、青山さんの身体の機能性の高さに思わず目を奪われます。そしてタイトル曲の「バラバラバランス」では、打って変わって体内の一点に力のベクトルを集中させるように、足を揃えて膝を曲げるポーズ(プリエ)が見られますが、私にとっては全ツボビンゴな力強い美しさ。(青山さんのプリエへの私の思いいれについては3月14日付の「プリエ ∞」のページを読んでいただければ幸いです)
返す返すも惜しいのは、おどろんぱ秋の新作「ストップモーション」の回で「玩具」が題材となりながら、こういう動きが披露されなかったことです(とまたグチる)。他のメンバーのコスプレはともかく、テレビはもともと動くものでもなし。ファンはけして見てくれのかっこいい青山さんばかりを求めているわけではないのです。明後日の新作はどうなるのでしょう~。
余談ですが、青山さんの人形振りに関する「ロボットと文楽人形」(3月5日付け)のなかで紹介した「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」を10月の歌舞伎座で坂東玉三郎さんが演じます。南座で拝見しましたが、人形振りマニアな私には垂涎の演目です。興味のある方は是非~。