PLANET LULU GALAXY!

ルルの日記

アニメ映画版 ジョゼと虎と魚たち

2021-01-04 01:56:00 | 映画
アニメ映画版「ジョゼと虎と魚たち」、ようやく観に行ってきました🐠🐟。・゚(制作陣の想いなども、色々もっと知りたいので、パンフレットも購入📘)


 
交錯しあう、好きという想いの底力
 
私は(個人的な想いとして)、(実写版との違いをとても楽しみにしてたのだけど)実写版には、エンジェル・アット・マイテーブル、そして、アニメ版には、春琴抄の要素を感じとった(勘違い解釈かもだけど🙏)
 
そして、映像、美術の美しさ。(あの、ジョゼの夢の海の中や、大雨の水の波紋や、桜の花びらの一枚まで、細部に渡る美しさ。神は細部に…)そして、Eve君の優しくメロウな(でありながら、力強い三拍子のリズムを持つ…I Saw The Lightにも繋がる感覚… 優しく、力強く、続く鼓動)楽曲蒼のワルツ(彼のファルセット、実にうつくし🧵✨ 楽曲の事についてもまた語れたら…)も、全てが澄み渡る美しさで、
 
(以降ネタバレ注意🙏)
 
 
 
ハッピーエンドなところも、サイコーでした。
 
 


 

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an angel at my table/ジャネット・フレイムの初めての経験

2015-06-20 23:12:05 | 映画


 

人生の中で10年の間の長い空白の時期を経たものの、ジャネット・フレイムにも、イビザ島で出会った詩人志望のアメリカ人青年とのひと夏の恋の思い出があります...

 

結果的に、刹那的な恋となり、あっさり別れてしまう(妊娠するが流産... かなりシビアな別れ方)ことになるのですが、10年ほど病院に閉じ込められていたジャネットにとっては初めての恋の記憶であり(彼女は詩人なので、常に、森羅万象にときめきを感じ、恋をして、言葉を綴っているのだとは思うけど、初めての、生身の人間との恋の思い出...)彼女にとってその思い出はかけがえのないものであるはずなのです...

 

たとえ別れたとしても、その思い出がないよりはずっといいのかもしれない...。(彼女は経験を得たから。その経験を胸に生きていけるから。)

 

エンジェル・アット・マイ・テーブル [DVD]
ジャネット・フレイム,ラウラ・ジョーンズ
東北新社

 

エンジェル・アット・マイ・テーブル
ドン・マックグレシャン,デビッド・グーエリン,ルル・カラティアナ・クインテット
ビクターエンタテインメント

 

エンジェル・アト・マイ・テーブル〈1〉
Janet Frame,中尾 まさみ,虎岩 直子
筑摩書房

詩人、作家ジャネット・フレイムの自伝、エンジェルアットマイテーブルは22歳の夏にハマり込みながら読んだ記憶があります... ニール・ボールドウィンのマン・レイの本と同じ時期に...(...という話は何度も繰り返ししている。。。) ジェーン・カンピオン監督作である映画の方は、(一生ものというほどお気に入りの本映画の魅惑でレビューを読んで惹かれて観た...。 多分、まず映画を観て雷に打たれ原作も探して読んだ という順序...

 

追伸:これは生涯で初めて知ったのだけど(何においても詰めが甘いもので。。。 ファンタジー脳故。。??)、映画「エンジェル・アット・マイ・テーブル」の元となったジャネット・フレイムの自伝は、『イス=ランド(島へ)』『エンジェル・アット・マイ・テーブル』『鏡の町からの使者』の三部作から成っているそうです・・・

 


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マン・レイ

2014-04-17 21:39:53 | 

この間の武蔵野プレイス行きで、もう一度ジョセフ・コーネルの「コーネルの箱」を借りて来て、もう一冊、この本も借りてきました・・・

マン・レイ 写真と恋とカフェの日々
クリエーター情報なし
白水社

 

(今、読んでる途中です~~

   

マン・レイ(昔から憧れの人)、といえば、昔、ジャネット・フレイムの「エンジェル・アット・マイ・テーブル」を読んだのと同じ時期に同じく神奈川県O町の図書館で借りてこの本を読んだことを想い出す

マン・レイ
ニール・ボールドウィン
草思社

 

(同じ頃、1920年代ミュージカル創世記の本とかも読んでた...  たしか〈またも...〉22歳頃、かな?? =“自我”が炸裂してた頃。。。)

 


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ドロシーの魂の現実

2012-09-16 00:03:29 | 心象風景
Return to OZ、(日本では)DVD化されてないとか廃盤の憂き目、とかありえない(私が夢中になる映画、好きな映画ってそういう憂き目に遭うこと多いです ケン・ラッセルもの然り...)


昔の悪夢のキーワード、電気ショックとか、ロボトミー手術とか... (思い出すのは、時計仕掛けのオレンジ、恋人たちの曲 悲愴など、そしてエンジェル・アット・マイ・テーブル...)ドロシーも幼い身でそれをうけさせられそうになるの


OZの国で起こった“ほんとうのこと”を話し、そこで出会った友人たちのことを心配するドロシー



しかし竜巻で壊れた家など、“目の前の現実”に頭を抱える“常識人”の大人たちにはドロシーの話すことは荒唐無稽な絵空事に聞こえ、新しい頭痛の種にしかならない(そして大切な存在をますます危険な場所に手放してしまう)



混沌とした理不尽な世界に投げ出されてもなんとか生き残り適応して(その場の食べ物を食べ)、むしろ周囲をいざない率いていく幼い少女のその健気でいたいけな姿が尊い

Return to Oz -trailer-


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シドの机の上に天使は現われたか?

2006-07-13 21:32:41 | 事象への想い
シド・バレットの訃報は、実のところ、さほど驚いたわけではなかった。
ようやっと天に召されたのだな・・という気持ち。
ただいろいろな人たちの中にあるシドの存在を知っていくことにより、シドの死は私の心の中を浸食していった。

知り合いにかかわるショックな話も耳にする。


“狂気には合理的な部分がある”もしくは“狂気は一種の合理性をはらんだものである”との言葉を思い出しました。
(この言葉を言ったのは、コリン・ウィルソンの処女作「アウトサイダー」でも名前が挙がった、G・K・チェスタトンだったと思うけど、実家に居たときのように、手を伸ばせば資料が見つかる状態ではないので、解らないことが解らないままになって、思考が進められないことに、少しイライラと憤りを感じる。)

狂気に寄り添うことで、魂の解放をつかむことができるのかもしれない。
詩人とは、おしなべて一種の狂人のことを指すものなのではないか。

頭に浮かんだのはR・D・レインの「引き裂かれた自己」

そして、ジェーン・カンピオン監督により映画化もされた、ジャネット・フレイムによる自伝「エンジェル・アット・マイ・テーブル」も思い出す。

多感な少女期を通過し、詩人を夢見た女性ジャネット・フレイムは、私にとっては「これはそんなに気が狂っているというわけではないと思うけど?私にもこんな体験あるんだけど。」という些細な理由から(単にはにかみが行き過ぎただけです。多くの人々の前で視線に耐えられなくて逃げ出すなんて。そんなことはわたしにとっては本当に共感できる心理状態だ。シド・バレットも多くの人が見ているライヴでステージ上からおもむろに立ち去ったことがあったみたいですね・・・。)自殺未遂を起こし、精神病院に収容されます。

それからが大変。かれこれ10年ほど閉じ込められ、頭に電流を流すショック療法まで強要され(こんな非人間的人体実験が行われてたなんて、しかも特に敏感なひとたちに・・別に鈍感ならやっていいってわけじゃないけど・・ほんと信じられない!怒りを感じる!)ロボトミー手術を受けさせられる寸前、ようやっと以前書いた詩的小説の才能を認められ外に出ることができた頃には彼女は30代半ばになっていた。

社会復帰した後も彼女は理解の無い人からは“風変わりな女”と見られることになるが、それでもこの映画を観てると、外部から見た人間像と、本人の意識というものはたいてい著しくかけ離れているものなのではないか?と思ってくる。

彼女は、紙一重の作家として語られていたけど、ある種の人からはまんま“狂人”だったかもしれないと思うけど、狂気の中にこそ“解放された心”と言うものは存在するものなのかもしれないと私は推論を立てたくなります。

この映画は、重いテーマでありへビィな描写があるにもかかわらず、物語全体に流れる雰囲気はとても柔らかく暖かいです。ジャネットはよく怯えるけど、笑うことも多い。
詩人の心の解放は、“詩人以外の人”が心の解放に必要なものを多くは外部(人との関係etc)に求めるのと違って、内部にこそ存在するのではないか?と思います。

シドに対する想い、希望もそこらへんにある。
だって、40年ほどの間彼が苦しみ続けたなんて、思いたくないです。
パパラッチに追われることはシドにとって間違いなく苦痛だったと思うけど、私は彼はある程度心の安息を得られる状態で生涯を過ごすことができたのだと信じたいです。

「エンジェル・アット・マイ・テーブル」とは、ジャネットが敬愛したリルケの詩から付けられた題名だそうです。この“机の上の天使”とは“希望”の代名詞であるとの解説を耳にしましたが、シドの机の上に天使は現れたのかな・・?きっと現れただろうと思う。その推論を後ろ盾するものは人間の心というものはしごく合理的に作られているものだという私の確信から来てます。


P.S.シドの死を教えてくださったevergreenさま、悲しみの渦中におられるにもかかわらず、コメントを下さってありがとうございます!
モスコさんたか兄さまも、コメント本当に嬉しいです!
もやもやの気持ちのままにコメントをお返しできず、この記事が先行してしまってゴメンナサイね・・・m(__)m

帽子が笑う・・・不気味に
シド・バレット
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その名はバレット
シド・バレット
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オペル~ザ・ベスト・コレクショ
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エンジェル・アト・マイ・テーブル〈1〉

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コメント (17)
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シネマコレクション

2005-11-17 22:41:59 | 映画
こんばんは。ルルです。ダンナさまは休日分をとりもどすためにお仕事が忙しく、まだ戻ってきません。さみしいけどアルコールに手を出さずに、パソコンに向かっております。

ルルは本業は主婦ですが、時々ダンナさまの仕事を手伝って、ライターをやることもあります。
最近某社から、私がレビュー書きで参加した「シネマコレクション」が発売されました。
私が好きでお願いして載せてもらったものもいくつかあります。

「オズの魔法使」
「イースター・パレード」
「スイート・チャリティ」
「ジンジャーとフレッド」
「麗しのサブリナ」」
「エンジェル・アット・マイ・テーブル」
「ボーイ・ミーツ・ガール」
「中国女」
「欲望」
「モア」
「ホテル・ニューハンプシャー」
「ブギーナイツ」
「乙女の祈り」
「あの胸にもういちど」
「マンハッタン」
「ベティ・ブルー インテグラル」
「月の輝く夜に」
「グッド・ウィル・ハンティング」
「テス」
「ロマン・ポランスキーの吸血鬼」
「エターナル・サンシャイン」
「ピクニックatハンギングロック」
「セイ・エニシング」
「I LOVE ペッカー」
「スクール・オブ・ロック」
「ハード・デイズ・ナイト」
「ヤン・シュヴァンクマイエル アリス」
「ヤン・シュヴァンクマイエル ファウスト」などなど。←あとからたしたんで、書きすぎました・・・。謙虚になれ(←自己ツッコミ)

他にもいろいろ書きました。みなさん是非買ってくらさい。せんえんで買えるので・・。

ルルは元々詩人になりたかったのですが、その夢破れました。
小説家もめざしたのですが、文才がありませんでした。

でも大好きな映画のことを伝える文章を書くお仕事を頂けたことを、ありがたく思います。
こういう形ですが、文章を世に出したいという夢はかなったので。

今考えると、ずっと書いてきた、今見るとこっぱずかしくて穴掘って入りたくなるような詩の数々も、悪い頭ふりしぼって書いた小説も、文章修行になってたような気がします。

今芽が出ず、こころざしてることをやめようかなと思ってる人も、焦げらず続けたら思わぬところで夢がかなうかも。

だから、みなさん、がんばってください。
コメント (4)
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